マイク&色見本キーホルダー塗装

  塗装の仕事でご依頼を頂いていたAUDIX OM3のマイクです。日記では紹介していませんでしたが、オーナー様よりご承諾を頂いたのでこちらで紹介をさせていただきます。

本体は「渋いピンク」という事で、お貸出しした色見本帳からSUZUKIの「アンティークローズM」(カラーコード:ZGW)をご指定いただき、ロゴは黒の塗装でこちらはオーナー様よりオリジナルのデータを入稿して頂きました。

また今回はマイクとは別に、色見本キーホルダーの塗装も承りました。アクリル板をレーザーでカットして作っていつアレですね。

キーホルダーの作成は単体ではお受付していませんが、「塗装依頼のついでに」という事であれば対応可能です。イモリVer.も対応可能ですのでお気軽にご相談くださいませ。

スニーカースプラッシュ塗装 完成

  先日塗装を行っていた無印良品のスニーカーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

元々はこういった真っ白なスニーカーで、アキレス腱を痛めている今はこういった底の薄い靴を履こうとは思わないのですが、前からやってみたかったスプラッシュ塗装の為に買っておきました。

使っている塗料はSTANDOXのVOC 2Kエナメルで、それ自体で粘りのある塗料ですから、もっとモッコリしたストラクチャーのある仕上がりになるかと思っていたのですが、予想に反して塗料が繊維に吸い込まれてしまい、あまり面白くない感じになってしまいました。

まあそれでも世界に一つの靴ですし、耐候性は信じられない程強いですから(車並みです。笑)、出来るだけ使ってあげようと思っています。

塗料の数を用意する(全てに硬化剤を入れる)と言う点では少し面倒ですが、マスキングや塗装自体はとても簡単なので、子供向けのワークショップなどには良いかと思います。もっとくっきりと表現できるよう塗料を吸い込まない素材が良いですかね。

BOSE101MMスピーカー塗装④完成

 先日本塗りを終えていたBOSEの101MMスピーカーです。その後熱を入れて塗膜を完全硬化させマスキングを剥がしました。

グリルネットに派手なピンクの布を貼り、塗装前に外しておいたバッジを取り付けて完成です。

・・・が!

使った布は所謂女性が履く「タイツ」でして、その為ちょっと何かに引っかかっただけで毛羽立ちが出てしまい、近くで見るとちょっと残念な感じです。しかも折り目も残ってしまったので、こちらは没として後日改めて貼り直そうと思います。

という事ですが、多分次の機会はやって来ない(笑)気がしないでもないので、とりあえず撮影だけしておく事にしました。

  ちなみに今のところこれを使う予定は無く、今回は施工例と色見本を作る為となります。

木製のスピーカーボックスは家具屋さんとかが塗られているのでわざわざ当店が出しゃばる必要は無く(STANDOXで塗る必要は無く)、ただ今回のような樹脂素材(恐らくはPPかPAかPU)なら需要はあるのでは、と思った次第です。商品自体は古い物で今更感は否めませんが、一応googleで探してみたところ他で塗っていた人も居ませんでしたし。

仕事のご依頼で意外に多いのがレジスターの塗装で、最近はお洒落なケーキ屋さんとかが増えたせいかデザインに特化した設計事務所が多いようで、そういった業務用電気製品のお問合せが多いです。大抵は什器を専門に扱う会社が下請けに入っている筈ですが、レジスターなどは難しいのかも知れませんね。

と言う感じで、今までいったショップでBOSEの101に塗装した事例は見たことが無かった事、ただそれでも未だによく見かける事(もう生産終了ですが・・・)、あと塗って面白そうな物(一番重要)と言う点で久しぶりに仕事以外で何かを塗ってみた次第です。

いずれショールルーム的なのが出来たら是非使いたいですね。激しいチヂレ部分は見えないようにして(笑)。

小物塗装の費用について

最近で一番お問合せが多いのがこちらのロジクールのワイヤレスマウスで、ただ皆さんが思っているよりも塗装費が遥かに高いと感じられているせいか、ご依頼に至るケースは極稀です。

確かに製品自体の金額は2万円くらいなので、「どうせ塗っても2万円以下で済むだろう」と思われるかも知れないのですが、塗装費は製品の金額によって決まる訳ではありませんので、実際そうとは限らないのです。¥100ショップで買った物でも数万円の塗装費が掛かる事がありますし、また50万円のイヤホンだからといって塗装費が50万円以上掛かる訳ではありません。塗装の費用はそれに掛かった(掛かるであろう)時間によって金額が決まります。所謂「レーバーレート」=「時間工賃」です。

尚、このレーバーレートには会社によってそれぞれ違いがあって、車を塗装する場合は通常一時間当たり¥7,000~¥12,000くらいで(当時私は国産車は¥7,000、外車は¥8,000でやっていました)、例えばベンツのドアの塗装指数が5時間であれば「¥8,000×5=¥40,000」となります。以前使っていたアウダネオだと基礎加算数値からの算出なのでまた違った方法となりますが、今回は無視します。というかあの保険会社が勝手に決めたようなシステムはまだ健在なのでしょうか。

ちなみに小物塗装となった今ではさらにコストを落としていて、実質一時間¥2,000~¥5,000くらいでやっています(しかもこれをスタンドックスで)。ご依頼を頂いた物の中には初めて扱う物もあるので一万円で見積もりをした仕事に5時間掛かってしまう事もあれば、2万円の仕事がきっちり4時間で終わったりする事もあります。

またこの時間工賃にはメールでのやり取りなどの業務も含まれていて、【お任せ仕上げコース】のコストが安いのはそういう事を簡略化しているからでもあります。また受付窓口を設けていないのもこれの為で、「家が近いから」「直接見てもらった方が楽だから」といって当店がそこに時間を掛けてしまうと、遠方から発送でご依頼頂いている他が不利益になってしまうという事でご遠慮を頂いています(それ以外にも作業を中断したくないという事があります)。

と少し話が逸れてしまいましたが、今の小物塗装でもなんとかやっていけるのはそれぞれの作業を細分化して見積もりの内訳を明確にするようにしているからでもあります。

例えば今回のロジクールのワイヤレスマウスですが、これの塗装費を合計すると7万円くらいとなります。この金額だけからするとボッタくりと思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、実際にはそれでも採算が合っているとは言えず、これは実際にやって頂かないと判りにくいかも知れませんが、例えば車の塗装屋さんから考えるとボンネットを3枚(3台)塗っていた方が作業的にも時間的も断然楽な筈です(勿論車体からの脱着無しでマスキング作業~磨き処理も含めて)。ボンネットは車が変わっても大抵同じ作業として出来ますが、これはそういうレベルではありません。

それぞれの金額を簡単に説明しますと、まず一番大きいカバーパネルの塗装が¥15,000くらいとなります。高いのか安いのかは判りませんが最低この金額は頂かないと会社が成り立たなくなります。これが自宅兼職場ならもっと安く出来るかも知れませんが、賃貸で工場を借りてスタンドックスの塗料を使い、自動車ボディと同様の塗膜を提供しようとすると今はこれくらいの金額がどうしても必要です。

そしてクリックボタンは一個¥5,600、両サイドにある小さいボタンは一個¥2,400、これら全部で11部品となっています。尚これらの金額は複数割引が適用された単価ですのでボタン一個が¥2,400で塗れる訳ではありません(その金額だと受ければ受ける程赤字になります)。

という訳で、ここまでであればそこまで費用は高くならないのですが、今回の場合「G」のロゴとインジケーターランプ部を光るように残さなければならない!という作業があるので、当然その分の費用が掛かります。むしろこれの方が手間も神経も遣います。

まずは元々ある段差を無くす為に、最初にクリアーを下塗りとして塗ります。当然足付け処理とマスキングもしているので本塗りとほぼ変わらない内容となります。

Gのロゴをマスキングする為にも費用が掛かります。陶芸にあるような「手作り感のある味」と言うのはここでは一切払拭したいので、カッターで手作業で切ったりはせず、サイズを変えた数種類のマスキングシートを作成して精度を出しています。クリアー下塗りと「G」のマスキングについての作業が3時間として、ここでの費用は¥15,000くらいでしょうか。

またインジケーターランプ部のマスキングが三か所あって、これが一か所あたり¥3,500となっています。マスキングだけするのにこの値段は少々高く感じるかも知れませんが、下塗りと上塗り、またベースコートとクリアー塗装時にそれぞれ貼り直しているのでトータルすると4回=12個分、元の下地の黒が見えてはいけない!という中での作業としては決して高くは無いと思っています。

またこれは費用に計上していないのですが、「マスキングの段差が残るのが嫌だ!」という私的な希望もあり、艶消しクリアーの前に一旦艶ありクリアーを塗ってその段差を消していたりもします。塗装工程が一回分多くなる訳ですが、この辺は特段注文を受けた訳ではないので自分の時間を削って対応しています。当店が常に忙しいのに儲かっていないのはこういう事が理由で、最初にスタートした時の口座残高200万円には未だ到達していません(ただ工場引っ越しの為に借りたローンがようやく来年終わります!)。

そもそも大量生産で数万~数十万個を製造するのとは違い、一個だけのオーダーでは試作品を作るような内容ですからコストが上がるのは当然で、ただそれを全ての方に判って貰うというのはやはり難しいかと思いますので、見積もりではそれぞれの内訳を明確に出来るようにしています。

と言う訳で、特段「この仕事はうちが独占する!」と言う訳では全くありませんから、「うちならもっと安く出来る!」というのは全然構いません。分解の仕方も詳しく紹介していますので、是非チャレンジして頂ければと思います。