2022年千葉ツーリング

先日の日曜日、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)に誘われて、バイクで千葉のツーリングに行く事になりました!

私のバイクは去年の夏くらいにやって来てそろそろ1年が経ちますが、乗るのはもっぱら休日の短距離のみ、今回程の距離を走るのは初めてです。

余り乗らない理由はそれ自体がリスクである事が判っているからで、普段の通勤も今まで通り徒歩か自転車が主で、雨が酷い場合のみカブを使ってます。怪我をして仕事が出来なくなると廃業まっしぐらですが、一応安全な範囲内でやりたい事は身体が動く内にやっておこう!という感じですかね。

この日は千葉に行く前に各部を点検しておこうという事で、久しぶりにこちらの結晶塗装号(セロー250)に乗って出勤しました。

そして翌日の日曜日、GUNさんがバイクを置いているコンテナ車庫の所で朝の5:30に集合です。

ちなみにGUNさんの荷物は工具のみで小物入れに入る程度でしたが、私の場合工具は勿論、下着を含む着替えを一式と携帯扇風機等、予備のバッテリーや携帯の水筒など、何だか無用に荷物が多いです。タンクバックには入りきらずサイドバックを用意する始末で、それを見たGUNさんが呆れる程でした(笑)。

若い頃はむしろ手荷物があるのが嫌だったので何も持たずに外出するのが普通でしたが、歳をとってからは何かあった際に不便になる事が嫌なので、無駄に色々荷物が抱えてしまう傾向にある気がします。日帰り登山でも山中で一泊出来るくらいの装備を持って行くのでいつもリュックが重たくて大変です。

という訳ですが、バイクなら荷物が多少重くても全く問題無く、まずはこの日の第一の目的地である鹿野山九十九谷展望公園に到着です!

初のETCも無事動いてくれて、不安だったアクアラインも較的スムースに流れて快走で来れました。途中の峠道は殆ど車が走って居なくてとても気持ち良かったです!

当日の都内は熱中症危険アラートが出るくらいの気温でしたが、千葉は想像以上に気温が低く、Tシャツで走っていたら寒かったくらいの涼しさでした(勿論そんな恰好では無くちゃんとスーツ着てました)。

バイクと言うと会話が出来ないので色々不便な所があるイメージがありますが、今回はお互いヘルメットに装着したインカムのお陰で会話しながら走行が出来たので、先行するGUNさんについて良くのも非常に楽でした。便利な時代になりましたね!

ここで少し休憩したら房総半島を横断して外房を目指します。

ここからの道も峠がメインでとても気持ち良かったです!

そして鴨川の東条海岸に到着です!

千葉の外房というと車で行くとかなり遠いイメージですが、バイクだと走っている間の愉しみと緊張感があってか、あっという間に到着!といった感じでした。

この時点で8:24ですから、出発してからわずか2時間半くらいで着いてしまったようです。

山間部は比較的涼しかったですが、陽の光を遮る物が無い海岸沿いは流石に暑かったです(それでも都内に比べれば普通に我慢は出来るレベルかと)。

海岸沿いには無料で使えるシャワーが幾つもあるので、水着持ってくれば泳げたりもしたっぽいです。っていうか私は短パンも替えの下着も持って来たので泳ごうと思えば泳げたのですが(笑)

まだそんなに人は多く無いですが、多分これから海水浴客で人が増えて行くのだと思います。次来る時は瞬間泳ぐくらいやっても良いかもですね。そしてその後は温泉に入りたい・・・。

ただ道が混むのは嫌なので、今回のように昼前には帰れる今回のような行程が今の年齢の走り方では一番かもと思っています。この歳ですり抜けは嫌なので、とにかく空いている道しか走りたく無いといった感じです。

そしてこの日は日本に遊びに来ていた親戚がフランスに帰るので、羽田空港まで見送りに行って来ました!

最初はバイクでなんて事も考えていましたが、都内の混んでいる中をこの気温で走るのは拷問でしかなさそうなので、こちらは普通に車でやって来ました。

国際線(今は第三ターミナルって呼ぶのでしょうか?)の展望台は初めてです。

本当はフランスまで一本で帰りたかったみたいですが、現在起きているウクライナ侵攻のせいかロシアの上空を飛行機が飛べない?との事で、一旦ドイツに行ってから乗り換えるみたいです。むしろ羨ましい・・・!

(ちなみに画像に映る女の子は親戚で、盗撮っぽいとかではありませんので念のため)。

私もいずれ今の工場を手放せるようになったら(固定経費が掛からない状況になったら)、海外の塗装工場で働かせて貰うような経験をしたいと思っています。今の工場の家賃3年分で買える郊外の中古一戸建てとかあったら是非ご紹介頂ければと・・・!

結晶塗装

少し前に結晶塗装を行っていた、私物のバイク(セロー)のヘッドライトカウルです。

この時点で二回目の塗装で、一旦はこれで良しと思ったのですが、どうしても結晶目の仕上がりに納得が出来なかったので、

改めて別のパーツ=アルミ製のヒールガードを塗装する際、ライトカウルも塗り直すことにしました。

ヒールガードはアルマイト処理されていたので、サンドブラスト後にリン酸処理を行い、プライマーを塗ってその日が来るのを待ちました。

そして仕事で行う結晶塗装の際、事前のテスト塗装として私物のこれらを一緒に塗らせて頂くことにしました。

色は結晶塗装の黒となります。

本塗後、140℃程の熱を掛けて硬化(熱重合)させると結晶目が現れます。もう少し細かい肌にしたかったですが、均一に揃っているので良しとしました。

そしてライトカバーパネルです!

自分の物だとどうしても集中力が落ちてしまいがちですが、今回は三度目の正直という事もあり、本番(ご依頼品k)さながら、全体が均一な膜厚になるよう慎重に塗装を行いました。熱の掛け方についてもかなり気を使い、ようやく熱に弱いプラスチック素材でも美しい結晶目を表現出来るようになったと思います。これらの屍を超える事で、今回のRB26エンジン樹脂製タイミングベルトカバーのご依頼も引き受けられるようになったのだと思う次第です。

当初はフィン状のの箇所を研磨してアルミ地を光らせようと思っていましたが、結局紺屋の白袴よろしく、自分の物という事でやる気が無くなってしまい、今回はこれで完成とする事にしました。

それよりも嬉しかったのがこちらのライトカバーです。ようやく納得できる結晶目になりました。自分の物でここまで執着したのは珍しいですね。

元々割れていた物をエポキシ接着剤とファイバークロスで固定し、ドライブレコーダーのカメラを通す穴を開けています。

ちなみに同じパーツを艶あり仕上げに塗装した物もありますが、誰でも出来る物を装着するのも面白く無いという事で、PP=ポリプロピレン製のカウルパネルを結晶塗装で塗りつぶしていっています。

あと先日は知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)の許可を頂いて作成しているブラックラビットのキーホルダーにも結晶塗装を行いまして、ただこちらは立てた状態で熱を入れてしまったので途中で変形して折れ曲がってしまっていました。PMMA=アクリル樹脂はそこまで熱に強くないので、熱を掛ける時は注意が必要ですね。

 

後はトップブリッジを入手しているので、タイミングが来たらそちらも結晶塗装で塗る予定です。ウィンカーベースとかも結晶塗装にしてみたいですね!

セロー用ステアリング&ハンドルガード結晶塗装

少し前にネットオークションで購入していたレンサルのアルミハンドルです。

新品で買うと¥13,000くらいですが、送料含めて¥2,000くらいでゲット出来ました!

安かった理由はこれで、元々は赤アルマイト仕上げだった物が、紫外線によって激しく褪色しています。普通の方からすると使い物にならない(使いたく無い)かも知れませんが、強度的には全く問題無く、そもそも塗り直すのが前提の私としては良い物を安価で入手出来てとてもうれしいです(というより新品を買ってしまうと塗るのが持ったいなくなってしまうのでダメなんです…)。

比較的安いアルミハンドルも売っていますが、レンサルのそれは肉厚がしっかりしているので安心です。

と言う訳で、先日仕事でサンドブラストを行う機会があったので一緒にこちらもやらせて頂きました。その他プラスチックパーツも同時に行います。

リン酸処理もしたかったのですが、丁度その時は仕事で結晶塗装を行う案件があったので、そちらの本塗り前のテスト用という事で一緒に塗ってしまいました。

膜厚がつきすぎると諸々のパーツが嵌らなくなってしまう恐れがあるので、薄く、しかし結晶目がしっかり出るよう満遍なく塗り込みます。

その後熱を入れて焼付けると、

良い具合に結晶目を出せました・・・!

しっとりとして細かい結晶目に仕上がっています。ここまで目が細かいと素地の粗が目立ってしまいますから、打痕とかが無かったのが幸いでした。

ゴールドアルマイトだったハンドルブレースも一緒に塗っています。と言うかレッドアルマイトにゴールドの組み合わせって、どれだけ派手な車体だったのか・・・。

こちらも良い具合に結晶目が出ているかと思います。

そしてこちらはハンドルガードです。まだ森の中を走りに行く予定は無かったのでそもそも必要無かったのですが、冬の寒い風から手を守る為にハンドルカバーを装着しようかと思って試しに買っていた無メーカーの安物品です。こういうのだと新品でも躊躇無く塗れるのが良いところですかね。

と言う訳で、今回それらのプラスチックパーツも一緒に結晶塗装を行いました。

ハンドルカバーの表面にはカーボン柄の凸凹があり、それも結晶目で塗り潰してしまおうと思っていましたが、結晶目が細かすぎた為にそれらは残ってしまっています。まあでもこれはこれで面白いので良いかもですね。

こちらはフューエルタンク下、カウルの内側にある小物入れの蓋で、既に別の物を着けて余っていた物です。上手く結晶目が出ていないので本来なら塗り直しになる物ですが、これは本当にテスト用の物だったという事と、装着する場所は奥まっていて目立たないのでこのまま試しに装着してみようと思います。

そして予備で購入していたライトカウルです。こちらと同型の部品は以前艶ありの仕様で塗装を終えていますが、やはりここも結晶塗装にしたい!という事になり、割れた中古品を買ってエポキシで直し、サフェは使わずそのまま結晶塗装としました。

その他のパーツは別途艶消し黒等で塗ろうと思っているのと、どうせならブリッジも塗りたいので、取り付けはもう少し先になりそうです。

セロー250カウル 結晶塗装

先日購入したセロー250(DG17)の新品カウルは、

その後スタンドックスの新しいクリアーをテストする為に光干渉型のパール(当店規定H01R)を使って艶ありの塗装を施しました。

そして元々着いていたカウルですが、これらは全体に傷があるので、以前行ったライトカウルと同様、素地の粗を目立たなくしてくれる結晶塗装を施す事にしました。

既存のシールは剥がし、

その後結晶塗装を施したのですが、

見事に失敗しました・・・。

理由としては、細かい結晶目を目指したばかりに塗膜が薄過ぎ、ちゃんと模様が出なかったのです。

ただこれも、この後に行う本番(御依頼品)の為のテスト塗装という意味があるので、これはこれで十分に役に立ってくれています。お陰でこの後に塗ったVMAXのヘッドカバーは一度の塗装で上手く出来ました。

そして後日、再び結晶塗装の黒に挑みました。先日日記で紹介したトヨタ2000GTのヘッドカバーを塗る前の練習用として使用しました。

がしかし、今回も一部結晶目になりきらなかった箇所があって、本当は塗り直したかったのですが、自分の物なのでとりあえずこれはこれでOKとする事にしました。

まあでも全体の結晶目自体はとても細かく出来たのでこれはこれで気に入っています。ガンの口径をもっと小さくして塗り回数を増やすのが良いかもですね。

あとはお正月に買ったブラックラビットガチャで色が被った物を、こちらもテスト的に結晶塗装を施してみました。

逆にこちらは塗り過ぎで、物のサイズに対して結晶目が大き過ぎています。最初は「塗れば模様が出る簡単な塗装」と思っていましたが、今では普通の塗装(艶あり)より数倍難しく感じいます。全く終わりが見えません・・・。

ちなみに結晶塗装は通常の2液ウレタンと違って「熱を入れない限りいつまでもベタベタ」という特徴がある事から、ブースの床がとても汚れやすいという特徴があります。なのでいつもは床にだけビニールを敷いていましたが、今回は塗装台の両側にビニールを吊るして壁を作ってみました。

結果としては上々で、もしかしてこれなら塗装ブースの貸し出しも可能になるのでは?と感じました。ブースは使っているよりも使っていない時間の方が遥かに長いのですが、周りを汚されるのがとても嫌で、ただこれなら無用にミストを撒き散らせられませんから勝手が判っていない方でも大丈夫かも、と思った次第です。バイクのカウルを持ち込んで自分で塗装!なんて事が出来る日がいつか来るかもですね(私としても将来的に自分で塗装する以外の収入を考えなければなりませんし)。

そして後日、塗装したカウルを自宅に持って帰って換装しました!シンプルでめっちゃ格好良い!

ちなみにこちらが元々一時的に取り付けていたH01Rの艶あり仕様で、単品で見ると良いのですが、車体に装着するとフューエルタンクのオレンジと相まって配色のバランスが崩れてしまってちょっと残念な感じです。なのでこれに関してはタンクを黒系の塗装(黒の結晶塗装!)にしたら改めて採用してみるかも知れません(多分しなさそうですが・・・)。

よく見れば(よく見なくても)結晶目がムラっぽくなっているのが否めなく、なので当面仕事としてカウルパネルを結晶塗装で受け付ける事は無いですかね。

ホイールのオレンジと結晶塗装の黒との配色&質感はとても気に入っているので、取り敢えずこの方向で進めていこうと思います。折角傷を直したライトカウルを使わないのは勿体ないですが、それも合わない気がするので、こちらも新しい部品を用意して結晶塗装にしようと思います。レーサーレプリカに比べてカウルの取り外しが本当に簡単なのでまさに1/1のプラモデルといった感じで楽し過ぎますね!