西陣織壁時計 組付け③

先日本塗りを終えていた背板に、西陣織を貼り付けた12個のピースを取り付けました。やはりと言うか艶のある背景とマットな生地との組み合わせは抜群に良いですね!

ピース毎に違う柄の西陣織を配した今回の壁時計はかなり贅沢で、まさに豪華絢爛といった言葉が良く似合うと思います。今回は製作途中からかなりテンションが上がりました!

ちなみに最初はこれを千代紙で作っていたのですが(そちらは紹介はしていません)、それに対してこちらの西陣織は糸の織りで模様が立体的に表現されるのでかなり贅沢に感じられます。

ただそれだけにカットした断面の糸のほつれが激しく、それを整える作業が今回一番大変でした。

量産は出来そうも無いので、どうせならという事で背板の塗装(模様)はオーダーメイドに、周りの12ピースはお任せで製作~販売をしようと思います。

 試しにムーブメントと針を付けてみたら黒も白も全く似合わなかったので、今回はこれら針も塗装しようと思います。

金箔押しVer.とかも早く作りたいですね!

西陣織壁時計 土台作成②

先日紹介していた西陣織を使った壁時計ですが、これだけだと塗装屋的な作業が殆どありませんので、

新たにMDF板をレーザーで切り出し、

裏→表にベースコートの黒を塗り、さらに表側への塗装を何度か繰り返し、

とりあえず土台の試作2点を完成させました!

下色に使っているのはどちらも同じ原色の黒=MIX571で、

こちらはその上に、見る角度で色相が変わるクロマフロア系の光干渉型顔料を使用しています。以前知り合いの塗装屋さん(Gショック塗装屋さん)に別けて貰ったパウダータイプの顔料ですね。

先ほどと同じ物ですが、見る角度でここまで色が変わります。

そしてこちらはマスキングシートを使い、先ほどと同じクロマフレア風の顔料=EB1を流水文で描いています。

線はわざと細くしてかなり控えめにしています。

上に当たる側には月や雁を入れても良かったのですが、今回は上下好きに向きが換えられるようシンメトリーっぽくしました。いずれは図柄もオーダーメイドで受付られるようにしようと思います。

こちらも見る角度によってオレンジ~グリーンへと色が変化します。かなり判り難いのですが、今回は黒をメインにした仕様なのでこれでOKとしています。クリアーは3工程(3回分)で何とか仕上がりました。サフェで下地を作れば2工程で終わりますが、「何かのついで」という事でコストを抑えています。

あとはこれに西陣織を被せたピースを12種取り付けます。今回の壁時計はどちらかと言うとそちらがメインですからね。針は短針と長針を黒かゴールドで、秒針を赤=今並行して作業している「日本の伝統色」で使用する色=真緋(あけ)にしようと考えています。それぞれの製品が実は繋がっている、みたいな感じで派生に派生を繰り返して作っていったら無理なく出来て面白いかな~と!

西陣織壁時計 製作①

今まで作っていた壁時計はこちらの色相環に塗装した物ですが、今回はこれの型を応用して新たな物に挑戦しています。

西陣織を利用した壁時計を製作しています。めっちゃ豪華です!(笑)。

西陣織を使ったファブリックパネルというは既に作っている方がいらっしゃいますが、さすがにこのような形状では誰も作っていなかったので、多分面白いだろうと思い今回試してみた次第です。昨年行った京都がとても良かったので、それに関係した物を作って見たかったという事もあるんですよね。

何より良いのは塗装の必要が無い(笑)という事で、土台のレーザーカット以外は全部自宅で作業しています。まず家に帰って夕飯を食べ、お風呂にも入り、後は寝るだけ!という状態から始めるので、以前のように睡眠時間を削って体のあちこちが悪くなっていくと言う心配がありません。

使っている素材は本場京都の上質な西陣織で金襴を多用していますから、一つ一つが豪華絢爛!といった感じです。和箪笥のある和室や、和風住宅の玄関などに合うのではないでしょうか。洋室の白い壁に飾っても良さそうです。

塗装と変わらず全て手作業での製作なので時間は掛かりますが、余り高額になってしまうと売り物にはなりませんし、かといって模倣されて値段勝負になるのは嫌なので、何とか仕上がりを落とさずにコストを下げられるよう、現在は工程を色々と見直しているところです。

今まではピースの配置にそれ専用のジグを使っていましたが、

今回は塗装では無いので、土台とピースに孔をあけ、

それぞれを組み合わせられるようにしました。

これなら嵌めこむだけで位置が決まり、また落下防止になるので一石二鳥です。

背板は塗装で仕上げるので、かなり色々なバリエーションが楽しめると思います。とりあえず単色の艶あり黒を作っているので、そちらが出来次第組付けて完成画像を紹介しようと思います。金箔とか色々試してみたいですね!

色相環壁時計15cm

以前作成して販売していた色相環壁時計ですが、売れば売る程に会社が傾くと言うヤバイ物だという事が判明し(苦)、なので現在は制作をストップしています。今の工場は「オーダーメイドで塗装を行う為の設備」としている為、それなりの固定経費が掛かっているのでそれは至極当然の事なんですけどね。一昨年に比べて年間の売り上げがかなり下がっていてビックリしました・・・。

尚、その壁時計は大小色々なサイズを作っていて、これが大きい物程金額は高くなるのですが、かといって小さい物でもそれなりの手間は掛かる為、驚くほどの金額を下げる事は出来なく、なのでこれこそ到底売り物になんて出来ない・・・!という考えに至りました。

だったらという事で、Twitterで懸賞キャンペーンみたいなのをしてみる事にしました。

一番大きいサイズが直径30cmで、こちらはその半分=15cmのミニサイズです。ですので天井近くに掛けると小さ過ぎますが、目線と同じくらいやデスク回り、玄関やトイレ等の狭いスペースに丁度良いと思います。

たださすがにこれを一万円程度で作る事は難しく、なのでこちらは今の工場では無く、いずれ歳をとってから僻地や自宅の作業場で細々と作って売っていこう、というコンセプトですかね。

と言う訳で、宜しければ是非ご参加頂ければと!

@Takahata_P

あと他に、試作で作っていた色相環キーホルダーも幾つかあったので、今の懸賞キャンペーンが終わったらこちらもプレゼントにしようと思います。

完成形は背面盤に結晶塗装を施していますが、こちらはフラットになっています。テクスチャーが違うだけでこれだけイメージが変わるのか!と感じられるのがとても判り易いです。

こちらも作れば作る程赤字になる商品ですが、幸いにして自宅でも出来るという事でこれは時間が出来たら再び制作&販売する予定です(当分先になるかも知れませんが・・・)。

裏側のデザインも現在は色相環とRGB値をドロー画で表現した物になっていて、こちらはそれにする前の、当ウェブサイトへのリンク=QRコードとなっています。

ちなみに今年は少し違うタイプの壁時計を作ろうと思っていて、そちらも進行しましたらまた紹介させて頂きます。今後のは塗装屋的に負担の少ない内容を目指しました(笑)。