カッティングプロッタ ピンチローラー交換

 塗装の仕事で使っているカッティングプロッターですが、稼働中に凄い異音を発生したので近くに寄って見てみると、なんとピンチローラーのゴム部分が外れていました。っていうか、これって取れる物なのか!と。

 今使っているプロッタは結構な年代物なので、そろそろ引退させてあげても良いかと思ったのですが、もう少しここで働きたそうな気が(勝手に)したので、直してもう少し頑張って貰う事にしました。

 ピンチローラーはもはや純正品が手に入りそうも無いので(メーカーさんに聞くのも申し訳無く…)、ネットで色々と調べてみると、OEMみたいな感じで同じ様な物が売っていました。構造としてはベアリングにゴムが巻いてあるだけなので、要はサイズさえあっていれば問題無いようです。

今回の物は、ゴムの外径が16ミリ、シャフトが入る内径は4ミリ、幅が11ミリで、一個¥1,000くらいでした。

 シャフトの端がCリングで固定されているだけで、それを飛ばさないようにだけ注意すれば作業は簡単です。私は本当によくやらかすので、リングの周りをガムテープで覆ってからピックツールを使って抉りました。メガネを分解する時もそうですが、予めガムテープの粘着面を添えておくと無用なミスを減らせます。仕事だとちゃんとやるのですが、自分の事となるとまるで駄目でして・・・。

 と言う訳で無事交換完了しました。仕事で使っている物なので結構焦りましたが、インフラが整備されているお陰で24時間程で復旧出来ました。

 あとそれとは別件で、知り合いの塗装屋さんから「マスキングシートを剥がすのに良い道具がありますよ!」と情報を頂き、そういった買い物もしていました。

 またどうせ送料が掛かると言う事で、その時についでにプロッターの刃も購入しておきました。今着いている物も使えるのでこういうのはついつい後回しにしてしまいがちです。

尚、プロッターの刃は社外品で¥1,000くらいの安い物も売っていて、以前一度試しましたが、まるで別物と言うか、小さい物を切るにはどうにも不向きな感じがしたので、結局一回だけ切ってその後は純正品を使うようにしました。大きい物ならそう言うのでも良いのでしょうが、細かいカットでは粗が目立ってしまうので使い物になりません。

こちらの純正品は¥4,000くらいでした。

 そしてこちらが今回新たに導入した「カス取りツール」なる物で、

この尖った先端を使い、素地を傷つけずにマスキングシートを剥がせる!と言う優れもの(らしい)です。今までこんな物あるなんて全く知りませんでした・・・!(皆さんわざと伏せられているのでしょうか)。

ちなみに今まではピンセットやカッターの刃を使っていて、それらと比べると見た目は対して凄い感じがしないのですが、

実際に使ってみると確かにこれは良いかも!です(ただまだ一回しか使ってませんでして。笑)。これはヤバいかも知れません。

そして肝心のプロッターの方はと言うと、刃が新しくなったお陰で前より精度が良くなりました!仕事がら長い距離を切る訳では無いので気付きませんでしたが、既に大分お疲れ気味だったようです。

細かい形状でのマスキングシートのカットについては、以前レーザーの方でも良い結果が出せているので、今後はそちらももっと活用していきたいと思っています。雪の結晶柄のマイクとか、何だか良さそうですよね。

ワンタッチカプラー修理

塗装の仕事で使うエアーツールには「ワンタッチカプラー」が装着されていますが、長く使っている内にここからエアーが漏れて来る為、定期的な交換が必要となります。大体3年くらいでしょうか。作業に支障が無い程度でもあの延々と続くシューとした音って気持ちが悪いですよね(判りませんか・・・)。

(画像は以前こちらで紹介したエアーマスクに分岐させる為のレギュレーターとホースです。)

エアーカプラー自体は¥1,000~¥2,000くらいで買えるので、消耗品として割り切ってしまえば良いのですが、大して漏れてもいないのにもう捨ててしまうのか!と、ずっと思っていました(実際には捨てられず引き出しに溜まっていくのですが。笑)。

 と言う訳で、本当に今更なのですが分解して中身を見てみる事にしました。

 どうやらエアー漏れの原因はこのゴムが劣化して切れてしまったからのようです。

ただ原因は判っても、こういう部品をどうやって入手すれば良いかが難しい訳でして、子供の頃、こういうのを探しに東急ハンズとか街の金物屋さんとかを片っ端から探し回ったりしましたが、殆どが徒労に終っていた記憶しかありません。

 が!今はネットのお陰で比較的マニアックな物でも非常に簡単に入手する事が可能となりました。利用したのはいつものMonotaroです。半引き籠りの私としては本当に助かっています。

右が元々着いていた物で、左が今回購入した物です。サイズは同じでは無かったのですが、多分大丈夫だろうと言う事で試しに何個か買ってみました。

こんな感じで中にゴムパッキンが嵌ります。外径が少し小さいのですが、このカプラーは面の部分に押し当てる構造なので問題は無いかと思います。

結果としては非常に良好で、完全にエアー漏れは止まりました(画像は以前のを使い回しです)。その後も使い続けていますが問題ありません。

今回購入したのはこちらの製品で、ただしカプラーによって使われている物は違いますから、実際に分解してサイズを測り、それと同じ物を買えば大丈夫だと思います。

 ちなみに他にはこういった断面が円のOリングを使っているカプラーもあって、

これなら以前真空脱泡機のデシケーターを作った時に買ったOリングセットに合うものがあるのでは?!と思いましたが、

それらしい物は無く、またMonotaroでも同じような物を買ってみましたが(画像左がMonotaroで真ん中がOリングセット、右がオリジナル)、

Monotaroで買った物は全く合わず、Oリングセットの中にあった物を半ば無理やり入れましたが、エアー漏れは無くてもチャックを挿し込むのに凄い力が必要なので駄目そうでした。ただ繋ぎっぱなしにする所で使うなら大丈夫だと思います。

ピッタリ合うOリングを探して交換する手間を考えると、カプラーごと変えてしまった方が手っ取り早いと思いますが、捨てられずに溜まっている中古のカプラーを手の空いた時にまとめてOHすると言う事なら良いかも知れません。私の場合は「やっと見つけたぜ・・・」と言うのが楽しいだけですので(笑)。

東京マルテーフェア2018行き

 先日紹介しておりました、東京流通センターで開催のマルテーフェアに行ってきました。大塚刷毛さんが主催の、自動車補修&工業塗装向け製品を紹介する催しです。

画像はスプレーガンでは有名なデビルビスさんのブースで、他にIWATAや明治さんなども出店されていました。

 テープ系のメーカーさんも数多く出ていて、それにしても一つのメーカーだけでもかなりの種類のマスキングテープを出しているので、正直選ぶのが難しいです。私は和紙タイプのマスキングテープは全て3Mになってしまいました(水研ぎに弱い点がありますが今はもう水を使わないので)。

画像は、PP製のラインテープではいつもお世話になっているニチバンさんで、新しい和紙タイプのテープは横方向の切れ味が良くなったとか、車の塗装屋じゃないと判らないようなマニアックな話をしていました(車の塗装屋はマスキングテープをハサミで切ったりはせず、素手でスピーディー且つ綺麗にカットする必要があって、多分普通の方が聞いても意味不明な内容だったと思います)。

お話を聞いた後、サンプルとして50ミリ幅のマスキングテープを頂いてしまいました。

 こちらはキムタオルとかで有名な日本製紙クレシア株式会社さんのブースで、塗装業界で使う物としては脱脂や清掃の際に使う使い捨てウェスだけかと思いきや、ニトリルグローブや防塵マスクなども販売していました。

当店ではキムワイプとキムテックスの2製品を使っていて、今回サンプルとして丈夫な使い捨てのウェスのワイプオールや防塵マスクなども大量に頂いてしまいました。

ワイプオールは使っていませんが、動画を見る限りではなんだか随分と頼もしそうです。↓

 こちらは私も多く愛用しているスプレーガンやコンプレッサーなどを扱うIWATAさんのブースで、私は仕事でエアーブラシは殆ど使いませんが、今回一緒に行ったGUNさんはこちらがメインなので、何故最近いきなり値上がりしたのかなど色々と話し込んでいました。ちなみにアメリカと値段を合わせる為なのだそうです(苦)。

 他には、塗装屋さんには永遠のテーマであるメッキ調塗装などの実演などもやっていて、私はこれ系の塗装はかなり前に封印しているのですが、マイクなど限定して使うなら良いかも・・・なんて思っていたりしています。懲りずに(苦笑)。

こちらはコーティング剤を扱うメーカーさんのブースで、実はかなり前から塗装した物に施工するコーティング剤を色々探していたのですが、今回メーカーの人と直接お話をする事が出来たので、早速後日こちらの製品を導入してみようかと思います。「ワックス」と言う概念はもう全く無く、樹脂を塗り込むような感じでした(実際固まったそれは樹脂でした・・・)。

会場自体はそんなに大きくは無く、取り敢えず今回「これは!」と思う製品のパンフレットは貰って来ているので、もう一度検討して後日オートサプライヤーに注文しようと思います。一緒に行ったGUNさんはマスキングテープを特注サイズで買いたいとの事だったので、私も便乗してみようと思います。

今回開催された東京流通センターは工場からも比較的近いと言う事で自転車で行く事が出来たのと、一緒に行って楽しんでくれる人が居たと言う事で久しぶりにこういった催しに行ってみました。

一緒に行ったGUNさんも色々と収穫があったようなので、面白そうな催しがあったらまたお誘いしてみようかと思います。

東京マルテーフェア2018

 自動車車体整備(板金塗装)の業界では、新製品の工具などを紹介する催しが結構あって、いつもお世話になっているオートサプライヤーさんからはこういったチケットやお誘いなどを頂いていたりします。

ただ今の小物塗装屋になってからはこの辺の事に殆ど興味が無く、ここ10年以上は行っていなかった気が・・・。

 しかしながら今回は工場から比較的近場の、平和島は東京流通センターで開催されると言う事もあって、試しに先日のワークショップにも来られたアートトイペインターのGUNさんを誘ってみると、なんと行ってみたい(!?)と言う事で、今回超久しぶりに参加してみようと思った次第です。

 紹介されるのは新製品もあれば在庫処分品みたいなのもあって、ただ元々がプロ用の物ですから特別安いという訳ではありません。ただプロ用の工具はとにかく丈夫ですし、もし壊れたとしても最後までメーカーはフォローをしてくれ、また部品単品で取り寄せが可能なので自分で修理と言う事も可能です。電動ポリッシャーのスイッチ一つでさえ普通に買えます(よく壊しました・・・)。

 マスキングテープ一つとっても塗装屋にとっては凄く拘りがあったりして(味がどうとか訳の判らない人も居ます)、ただそうなると一つの製品に固着してしまいがちですから、こういった機会は良いのかも知れません。また、車や電車に乗ってまで・・・と言うのがここ最近の流れだったのですが、今回は自転車で行けるところでやってくれたのが有難かったのです(しかしこの猛暑で本当に大丈夫なのかと少々不安でもあるのですが・・・)。

 私的に興味があるのはこの辺で、とにかくゴミは一つでも減らしたい!と言うのが永遠のテーマですから(病)、何か良い製品が無いか楽しみです。

 一緒に行く予定のGUNさんは、自宅に業務用の乾燥炉や調色ブースを持っていたりする猛者で、しかも最近コンプレッサーやエアータンクまで取り揃えていたりするので、きっとこの辺に興味があるのでは?と思っています。

 この辺は完全に業務用の機器ですが、これは今すぐ買った方が良い!と言うような値段の物も出ています。お金なんて借りれば良いんです(私はまだローンが・・・)。

 車の内装用塗料なども売っていたりするので、これをセットで買って講習(多分無料)も受ければ、そのまま独立出来るんじゃ・・・(なんて簡単な事では無いとは思いますが、副業的な感じなら十分かと)。

一人だったら微妙かと思っていましたが、今回は(何故か)プロ用工具に興味のあるGUNさんが一緒に行ってくれるので、隣で材料の説明をするだけでも面白いかも知れません。

一応カメラは持っていく予定ですが、如何せんSIGMAのDP2Mでは室内の撮影は絶望的ですから(そう言うカメラです)、上手く紹介出来るか判りませんが、後日報告が出来ればと思います。そのままGUNさんが独立起業しちゃったりしたら面白いんですけどね~(まるで他人事のように。笑)。