3M DP460オフホワイト

塗装の仕事でよく使っている3Mのエポキシ接着剤ですが、

懇意にして頂いているオートサプライヤーさんから、新しい型の物を譲って頂きました。多分日記でいつまでも古い型が登場しているのを見て心配してくれていたのだと思います。まだ在庫が残っていたので、マイナーチェンジしている事に全く気が付きませんでした・・・!

これと同じことがコンパウンドとかでも起きていて、対象が小物だと自動車補修と違って使う量がかなり少ないですから、知らない間に廃盤になっていた(もしくはパッケージデザインが変わっていた)なんて事が頻繁に起きています。情報過疎は怖いですね・・・。

と言う訳でジャジャーンと!昔取った杵柄じゃないですが、自宅で使っていた小型ガンを持ってきました。

普段パネルボンドは大型のガンを使っていますが、それを片手で使えるような小さいハンドガンのキットです。つい先日買った物かと思っていたら、もう8年以上経っていたんですね・・・。

ちなみに自宅では、外壁の高い所で起きていた配管漏れの修理に使っていました。本来なら配管ごと取り替える作業になる筈ですが、表側から足付け処理をしてプラスチックプライマーを塗布、ファイバーマットを貼ってパネルボンドで固めました。その後一年以上経っていますが全く問題ありません。

が!どうやら今回頂いたDP460オフホワイトは既存のカートリッジでは装着出来ず、メーカー(3M)に問い合わせたところ、これ専用のガン(スコッチ・ウェルドEPX PLUS2 アプリケータ)が必要との事でした。形は似ているのでてっきり汎用出来るのかと思っていましたが、なるほどそういう作戦ですか・・・。

という事ですが、オートサプライヤーさんに相談したところ、なんと既存のガンに使えるブランジャーを見つけて来てくれました!

最初のキットに入っていませんでした?との事ですが、出たばかりの時に買った物だったので、多分この設定は無かったのではと・・・。

左側の二個が元々使っていた物で、右端のが今回のDP460に使うブランジャーです。形を変えているのは、誤使用を避ける為でしょうか(それならまあ判るのですが、そんな人居るんでしょうか・・・)。

と言う訳で無事装着完了です。素晴らしい~!

本来は先端に専用のノズルを装着するのですが、材料費を気にせず使えていた自動車補修(保険修理)と違い、今の小物塗装ではそこにも重きを置かないと仕事として成り立ちませんので、未だにヘラを使って混ぜる作業をしています。もしかしたらポリパテも缶から毎回ヘラで出したりしているような事はもうして無いのかも知れませんね。

と言う感じで、独りで仕事をしていると全く情報が入って来なかったり、今やっている事が全くの時代遅れ!と言う事が起きたりする訳ですが、オートサプライヤーさんと繋がっていれば今回のように色々な場面で助けられたりします。本当に有難い限りですね・・・!

GMCホイールキャップ作成

 先日に引き続き、走行中に飛んでいってしまったGMCのホイールセンターカバーの制作となります。純正品が入手出来れば良いのですが、世界中探しても見つからなかったとの事で、残っている部品を基にシリコーン樹脂で型を取り、エポキシレジンで複製しています。j

 今回はこれが3回目、トータルだと7個めくらいの注型となります(その内完成しているのは2個で、それも飛んで行ってしまったとの事でして・・・)。

 今回は注口を大きくして試したところ、その周りに残っていた気泡がかなり減らせました。

どの道気泡部分をエポキシ接着剤(3Mパネルボンド)で埋めるので、前回造った物もOKとしてこの2個で挑む事にしました。これでようやくスタートラインに立った感じです。

参考までに以前塗装して完成した画像を紹介させていただきます。

現在注型して作っている物がこうなります(これも同じ工程で作られています)。

今後の作業は仕事(本業)になるので、日記の方での紹介となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

GMCホイールセンターキャップ注型1.0改2.0

 先日二回目のエポキシレジン&GP(ガラスパウダー)を注型していたGMCホイールキャップの複製品です。

 ボルト固定部に配したアルミリングは切り込みまでしっかり樹脂が行き渡り、

 注入口付近も良い感じです。

 ・・・が!

やはりと言うか前回と同じく表側の上部、注口周りで気泡が溜まってしまっています。ガラスパウダーを混ぜて粘度が高くなっているので、注口をもっと広げて気泡を全部浮かすようにしないと駄目っぽいですね。

 そこで他に何か違う方法で出来ないかと考え、新たに変則的な注型方法を試してみる事にしました。

表側の注口をシリコーンの破片で塞ぎ、型を開いた状態でエポキシ樹脂を1/3くらい注ぎます。

 ちなみにアルミリングは2個しか無かったのでさらに2個追加してローレット(風)加工も施しました。夜頼んで次の日の朝には来るという(amazon)、平日に時間が取れない身としてはとても助かります。

 エポキシレジンが半生状態くらいに固まったら、反対側の型を合わせて立てた状態で上から注ぎます。たい焼き方式とトップゲート方式、さらにウェットオンウェットを組み合わせたような工法ですかね。

 そして出来上がったのがこちらです。当然ですが気泡が出来ていた上部は綺麗に仕上がりました。

 が!どうやら違う所に大きな空気溜りが出来てしまっていたようです。迂闊でした・・・。

ただこれなら今まで造った物よりもこちらを修正した方が楽そうなので、足りない部分は構造用エポキシ接着剤(3Mパネルボンド)で修正して使おうと思います。

と言う訳で、アルミリングはもう一個あるのでもう一度これと同じ方法で試してみようかと思います(もう完全に赤字ですがこういった事はいつもの事でして、だからこその社外記なのです)。