色見本マイクと注型ミニカー完成

 先日本塗りを終えていたラップ塗装の色見本マイクと色見本ミニカーです。キャンディーレッドは先日導入した新色です。

今回行ったラップ塗装の工程としては、

ベースコート黒→クリアー→強制乾燥→研磨→ベースコートシルバー→ラップ→キャンディーカラー→クリアー→強制乾燥→研磨→ベースクリアー→デカール貼り付け→クリアー→強制乾燥

と、意外と手間が掛かっています。これなら普通にマスキングで模様を塗装した方が楽っぽいので、今度は蔓唐草でも試してみようかと思います。

 ただやはりと言うかキャンディーカラーはそれだけで美しく、グリルボールに塗った黒とのコントラストが効いてとても格好良いです。他にも完成画像撮影していますので後日改めて紹介したいと思います。

 こちらも同じく新色を使って塗装した色見本キーホルダーで、ねじ込んだヒートンにステンレスワイヤーをカシメ止めて完成となります。

裏にはPRO_Fitのロゴをレーザー 彫刻しています。

ドライカーボン製エンブレムと共にオーダーが入っていましたので、後日発送の準備を、残りはウェブショップで販売しようと思います。

残業と言うか夜の部

 最近色見本用のマイクを塗装する機会が増えたので時間が出来た時に増産をしています。

こういった直接仕事とは関係の無い作業は、大抵は現場作業が終わって事務的な仕事を行う合間に作業していますが、それでもやれる時間は限られているので、固まるのを待っている間に並行して車型の色見本を遠心注型していたりと結構忙しいです。

 ちなみに一個だけの作業に集中するとうっかり早めに型を開けてしまい、樹脂が固まっていなくてこんな風になってしまう事もあります。「180秒とか嘘じゃないか!」と心の中で叫びましたが、実際は可使時間(硬化が始まるまでの時間)が180秒であって、そんなに早く開いては駄目な訳ですね。見なかった事にして閉じようと思いましたが諦めました。

 なのでその間に他の事をやって意識をそちらに集中させ、うっかりこちらの事を忘れてしまっていた!と言うくらいが丁度良い具合になります。以前はこれにタバコでの一服を利用していましたが、呼吸をする度に胸が痛くなったのでさすがに辞めました。10年くらい経ってようやく夢の中でタバコを吸う事が無くなりましたよ(苦笑)。

と言う訳で今度は綺麗に出来ました。

 こちらは遠心注型で作っているミニカーで、ただそろそろシリコーン型も寿命を迎えつつもあります。念入りに離型剤を塗っていても注いだ樹脂が型を侵してしまい余計に密着してしまってフチの薄い部分が取れてガタガタになってしまうんですよね。

と言うか折角真空脱泡が出来る環境なので、今度はもっと耐久性の良い信越シリコーンのKE1310STを使ってみようと思っています。粘度が異様に高いので普通に使うと上手く流れてくれないらしいのですが、真空脱泡が出来ればそれも問題無いようです。

残業(とは言いませんが)を二時間くらいするとこんな感じで塗装用の被塗物が出来上がります。

通常依頼された仕事以外の塗装には余り身が入らないのですが、先日紹介したマイクのように色の見本として後々役に立ってくれると、これがモティベーションの一つにもなってくれています。

そう言えばう少し前に知り合いの塗装屋さんから注型レジン用の着色剤を紹介して貰っていて、先日他の何かのついでにamazonで買っておきました。色は黒で、これを注型用のレジンに数%混ぜると黒い成型品が出来上がるとの事です。相当濃縮でしょうから、ひっくり返したらまさに地獄の惨状になるんでしょうね(恐)。

色見本用マイク塗装 完成

 先日新色のキャンディーレッドを使って塗装を行っていた色見本用のマイク×2個です。磨きはせず、グリルボールを着けてそのまま完成としました。

 グリルボールの配色はシルバーと赤がそれぞれ逆の方が良かったかと思いきや、組み付けてみるとこちらの方がスッキリして意外と良かった模様です。まあ要はどちらでも良かったのではないかと(苦笑)。

 SHUREのロゴはドライプリンターを使ってのデカール貼り付けで、デカールの切れ目は敢えて横の方に伸ばすような感じで段差を目立たなくさせています。

尚こちらのロゴの色は白となります。

 こちらのグリルボールは何もしていない(塗っていない)方で、これはこれでシンプルさが良いですね。塗るのが本体のみなら費用も抑えられますし、その分をSHUREのデカールに回した方が良いかと思います。

 こちらのロゴはシルバーで、グリルボールのシルバーと相まって中々お洒落な感じです。新品時に元々入っているロゴは下地が透けたグレーみたいな白で、それに比べると断然格好良いですよね。

こちらは一緒に塗っていたキーホルダー用の注型ミニカーで、マイクと同じように下地に粒子の粗いメタリック(STANDOX MIX598原色まま)を塗り、新しく導入した透過性の赤(キャンディーレッド)で仕上げています。下地はサフェーサーで整えているので、やはりと言うかレジンにそのまま塗っているマイクの方よりも仕上りが断然良いです。まあ実車のボディを塗るのと同じ作業なので当然ですか。

裏側はレーザー加工機でPRO_Fitのロゴを彫刻していて、細かい部分まで再現が出来ている反面、「▼」の部分の素地が荒れているのが私的にとても残念だと思っています。データを作り直して細い輪郭線だけで表現するようにするか、それよりもデカールの方が完成度が高いので私的にはそちらの方が好きですかね。

色見本用マイクの販売はしませんが、注型ミニカーの方はキーホルダー化してウェブショップで販売出来るようにする予定です。と言うかキーホルダーを着けておけば撮影が一回で済んでいたのにと・・・。

マイク色見本 本塗り

 少し前から注型用ウレタン樹脂を注いで作っているSHUREマイク用の色見本ベースです。別件でオーダーが入っていたのでこちらも一緒に塗らせて頂く事にしました。

 使用した色は先日導入したキャンディーレッドで、そのまま本番(テールランプ)に行く前にワンクッション入れておきたかったので丁度良かったのです。

塗膜構成は先日試し塗りをしたのと同じく、下地はSTANDOXの原色で一番粗い目のシルバーMIX598を敷いています。ただしそれだけでは延々隠蔽しないのでさらにその下にVWのリフレックスシルバー(LA7W)を塗っています。

 グリルボールは塗るつもりは無かったのですが(シルバーのまま着けようと思ってました)、本体を2つ塗ったので、じゃあせめて片方だけでもと言う事でラインの所だけ色を入れています。

ただ塗ってから気付いたのですが、ラインをシルバーで網を赤にした方が良かったっぽいですね。またはシルバーが白々し過ぎるので、黒かガンメタ(3コートSPFシルバーの黒目)にすればまだマシだったと思います。

 実はメインの方はこちらでして、

 キーホルダータイプのオーダーが入ったのでついでに4個一緒に、さらにマイクも、あわよくば新色の感覚をもう一度確認しておきたかったという事での塗装でした。

裏側にはレーザー彫刻でロゴ入れを施した物で、実は墨入れも試していますが、細かい文字がクリアーで埋まってしまい上手く出来ませんでした。まあメタリックカラーなら塗料で埋まっても文字は確認出来るので、これはこれでOKとしています。

もしくはクリアーを塗った後にレーザー彫刻をするとどうなるのかも気になるので今度はそれも試してみようと思います。塗装屋の見解としてはフチが焼けて塗装が捲れる(剥がれる)と思っていましたが、今回のもサフェーサーを塗った後にそれをやっていて全然大丈夫だったので行けると思うんですよね。