示温顔料(サーモペイント)

 今更な所もありますが、温度で色が変わる示温塗装用の顔料を入手してみました。

と言うのも、少し前にお問い合わせを頂いた案件で、これを使って塗装した自転車フレームと同じように出来ないかといったご相談を頂きまして、もしかして一周回ってまたこういうのが流行っているのかと思った次第です。

温度で色が変わるサーモ塗装は昔からあって、ただ自分で塗ろうと思う程の興味は無かったのですが、こういうプロモーション映像になると格好良く見えてしまうから不思議です(笑)。と言うか部屋全体がオレンジなのでこれでは本来の色が判り難いのですが・・・。

 と言う訳で実際に試してみました。塗るのは面倒なのでかなり雑ですが、袋の上にトレーを乗せて熱湯を注ぎます。

 おおおおぉ・・・(画像だと微妙ですが実際はもっと色が濃くて彩度が高い発色が良いです。多分動画のspecializedと同じではと)。

 私的にはこの紫が一番好みでした。

 紫からかなり鮮やかなピンクになります。元の色もまあまあですし、グラデーション具合がとても綺麗です。

 そしてこちらの自分だったら絶対に選ばなそうな濁った青緑ですが、

こちらもお客様にご紹介頂いた動画で、多分これと同じ系かと。写っているのはドイツの塗装屋さんと言うか自転車ビルダーさんですかね。

サーモ塗装はお湯を掛けた時のインパクトは確かに強いのですが、恐らく直ぐに飽きてしまうので余り流行らないのでは?と思った次第です。カメラが回っているか、初めて見せる人以外には、わざわざお湯を持ってかける事とかは普通無い気がするのですが・・・(哀)。

ただ今の小物塗装なら何か使い道はあるかも知れないので、いずれ時間が出来たら色見本を作ってみようかと思います。

それよりもメインはこちらの顔料でして、少し前に入手したクロマフレア風No.H05が良かったのでそれ系のラインナップを増やしてみました。

左のは白系に見えますが実際には紫~グリーンに変化する色で、通常のパールではあり得ない輝度感からして、白の上に重ねたら面白い感じになるのではと思っています。

右はNo.H05と同じく粒子が超細かい偏光パール系で、今回はさらに色変化が大きい物を選んでみました。ただ費用が10倍(と言うか同じ値段で質量が1/10)なので、本物のクロマフレア(マジョーラとかクロマリュージョン)とコストが余り変わらないのがネックですかね。

まずはいつものように色見本を作ってみようと思います。

タッチペン塗料の作成と販売

自転車フレーム タッチペン作成

少し前に、休日を利用してクロネコヤマトさんの自転車フレームのタッチアップ塗料を作ったのですが、同じようにお困りの方が居たらと思い、ワークショップを行っている休業日であればこういった事にも対応出来るようにしようと考えています。

 こちらは以前カーボンフォークの塗装をご依頼頂いた方の自転車で、

この時は即効で色を作るのではなく、既存の色見本帳から近似色を選ぶと言う方法をとりました。

自転車のカラーデータと言うのは殆ど存在していませんが、車の色見本から近い色を見つければそこから配合データを割り出して色を作ると言う事が可能です(ただし色ブレは生じます)。

配合データから色を作る場合は、秤で塗料を量りながら行います。これのメリットとしては、後で同じ色が欲しくなった場合全く同じ色が再現できる事で、データさえあれば世界中どこでも同じ色が作れますから、ベンツやフェラーリなどの外車でも調色の心配が無いと言う事です。

例えて言うと、1万円の自転車よりも3000万円のベントレーの色の方が調色は簡単です(故に自転車の補修塗装は産業として成り立ちません)。

ちなみに先ほどの自転車ですが、この時はタッチペンでは無く、実際にその色を使ってカーボンフォークを塗装しました。

 他には色見本帳は使わず、直接目で見ながら原色を混ぜて色を作製する事も可能です(と言うかむしろこの方が早いです)。

 タッチペン用の塗料として作る量は20ccくらいで、取り敢えずお試しで、当方も勉強させて頂くと言う事で今回は¥1,000(税込み)にしようと思います。

特に自転車フレームとは関係の無い、例えばPANTONEカラーは塗装では無く印刷の為、カラーチップや色番号から塗料を探して購入する事は出来ませんが、こんな感じで色見本帳を基に色を作製する事も可能です。

こちらは以前にデザイナーをされている方からご依頼を頂いた案件で、添付して頂いたパントンカラーの色見本を基に塗料を作りました。

先程の色を使って塗装したのがこちらのリモコンキーカバーで、この時はご依頼頂いて当店にて施工しましたが、エアーブラシなどご自宅に塗装出来る環境があって、自動車用の塗料(アクリルポリウレタン)を使って自分で塗りたい!と言う方にもご活用頂けるかと(シンナー・クリアーは別売りですが対応致します)。

他にはSUBARU STIのチェリーレッドや(後日STANDOXに配合データが存在する事を確認しました)、

ビルシュタインのサスやショックアブソーバなど、市販されていない色も対応出来ます。

タッチアップ塗料の作成は当方が作製しても良いですし、自分で作ってみたい!と言う方にはワークショップ形式で対応も可能です。こちらでもお試し的に¥1,000でOKで、イメージとしては先日行ったサーモス塗装の模擬ワークショックの記事が判り易いかと思います↓

サーモス塗装(模擬)ワークショップ①

対応出来るのは私が出勤している休業日(主に日曜日)のみで、今週末の2月11日(日曜日)の午後であればお受付出来ると思います。御希望の方は一応ご連絡下さい。

なお当日は従兄弟を迎えてサーモス塗装模擬ワークショップを行う予定で、その合間にといった感じでの対応となります。

時間は15分~30分くらいを想定していて、対応出来るのは塗料の販売のみ、その場でのタッチアップ作業には対応出来ません。作った塗料のお持ち帰りのみとなります。

自転車に限らず「色が手に入らなくて困っていた!」と言う方はこの機会にどうぞご利用頂ければと思います。

念の為ですが、こちらは休日を利用した私の個人的な対応としておりまして、通常営業日での直接のご依頼店、タッチペン用塗料の作成・販売には一切対応をしておりません。ご注意下さい。

蛍光塗料

パウダータイプの蛍光塗装用顔料です。以前オールペンされたROVER MINIを補修するのに一度だけ使った事がありますが、まともに購入したのはこれが初めてです。

蛍光塗料を使った塗装は二輪車(バイク)や自転車に使われていたりしますが、褪色し易いデメリットがある為、一般的な自動車の新車塗装に使われる事はありません。なので私もずっと使う事は無く、興味もありませんでした。だって色が無くなってしまうので…。

が!小物の塗装であれば屋外で使う事の方が稀と言う物も多いので、だったらと言う事で色々改めて試してみたいと思った次第です。

塗料自体に今更感はありますが、マイクのように今まで塗装される対象では無かった物を塗る機会が増えたので、今なら意外と需要もあるのでは、と思っています(と言う訳での見本用モックアップを大量に作っていたのでです)。

尚こちらは粉末タイプの顔料なので、塗装に使う場合はクリアーなどの樹脂に混ぜてスプレーします。なので塗料のメーカーは問いません。

ちなみに一応いつも塗料を購入しているオートサプライヤーさんにも聞いてみたのですが、やはりと言うか自動車の補修塗装では使われる事が無い為か、購入は数キロ単位(!)での取り寄せとの事で、今回は知り合いの塗装屋さんに教えて貰って少量に小分けされている物を購入しました。ご紹介有難う御座いました!

 また発色確認の為、別途ブラックライトも購入しました。

それ単体でも鮮やかな色ですが、ライトを当てると中々派手に発光してくれます。

ブラックライト以外の照明を消してみると、

 おおおお・・・。

まあここまでブラックライトに近づける事は無いと思いますが、出力の高いライトを使っているスタジオやステージならそれなりに映えると思います。普通の白いTシャツでさえ光りますからね。

単体で使うには派手過ぎる感がありますが、既存のベースカラーに混ぜて使ったり、2トーンカラーの抜きなどにしてアクセント的な使い方にすれば色々楽しめそうです。蛍光グリーンのメガネフレームとか如何でしょう(笑)。

ネットショップ 仮オープン

standox12少し前に知り合いの方から「スタンドックスのアレが欲しい」といった事で塗料を取り寄せていまして、だったらと言う事で以前も少しやっていたネットショップをオープンしてみる事にしました。

ネットショップの開設自体は本当に簡単で、と言うのも現在使用しているレンタルサーバーではカラーミーショップの一部機能が無料利用出来るのでボタン一つで開店出来てしまったのです(笑)。

現時点ではまだ画像資料が無いので以前掲載した物を使いまわしていますが、勝手を判っておけば後が楽になるので今の内に!みたいな感じで、どの道先日発症した帯状疱疹で体が痛くて外にも出れませんから、これはこれで良い休日の過ごし方かなぁ、と(苦)。

ちなみにこういった通販で利益を上げようとは思っておらず(仕事をしていない分赤字です)、商品ラインナップも無理に増やそうとは考えていません。そもそも塗料を販売しているショップは沢山ありますしね。自分の気に入った物だけを皆さんにも紹介出来れば、みたいな感じです。

ただ丁度こちらで紹介していた「色見本ミニカー」の販売も考えていましたので、そういった物も扱うならこういった専用のページがあった方が便利だと思った次第です。画面上にカラフルな物が並んでいるだけで楽しいですし、それをきっかけに塗装のご依頼に繋がれば営業手段の一つにもなりますしね。

現在はまだ販売には対応していませんが(在庫を0にしています)、オープンの際には是非ご贔屓頂ければと思います。

PRO_Fitネットショップ