色相環用塗料セット 12+1 完成

 知り合いの塗装屋さんから頼まれて、先日から作製していた色相環用の塗料12色+1です。新たに作製したラベルを貼り付けてようやく完成です!

 容量は200グラムで、中身はSTANDOX100%、希釈無しの仕様です。

 各ラベルには、調色時に参考にしたRGBの値と、それぞれの色が色相環のどの位置にあたるのかを一目で判るようにしています。

また淡い色に調色出来るよう、原色の白も入れておきました。

今回作った塗料は元々自分用に作った物なので販売するつもりは全く無かったのですが、まさかGUNさん(知り合いの塗装屋さん)から注文が入るとは思っていませんでした(笑)。

蛍光色のような特殊な発色ではないので、既に色々な塗料を持っているGUNさんには必要無い物だと思っていましたが、「普通が良いんです!」と言うお言葉を頂戴して安心しました。

 その他頼まれていた塗料も用意しておきました。左はホワイトパールの中でも粒子が一番細かいMIX836アーミンパールで、右は逆にブルーパールの中では粒子が最も粗いMIX845サテンブルーパールです。STANDOXの中でも「サテン」の名が付く色は2万円を超えるので、今回は300gに小分けしました。

 塗料のパッケージはお札のお金と同じで、ある期間が経つと新しいデザインに変わるようになっているのですが(多分品質管理上の理由で)、STANDOXのパッケージデザインはどの時代のを見ても格好良いです。そして今回は安心のドイツ製でした(一部のクリアーは一時期中国製になっていましたがまた本国に戻ったようです)。

小分けした方のボトルには判り易いよう原色の特性と、STANDOXのオフィシャルサイトにある原色特性表のページにリンクするQRコードを貼っておきました(URLが長すぎて情報が過密になり過ぎたのか印刷した物をアプリで読み込めず、改めて短縮URLに変えて貼り直しました)。必用であればプリントアウトしてどこかに貼っておくと良いかと思います。

また現在色相環12色の塗料を使った色見本を制作していますので、そちらが出来次第、今回の物より小さい100ccボトル(こちらは希釈して金額を抑えた仕様)と共にウェブショップでも販売出来るようにしようと思います。

色相環色見本制作⑨ 塗装下準備

 先日より作業している色相環色見本用の材料一式です。

 塗る色は全部で12色なので、ケースを12個用意し、塗装する物をそれぞれの中に別けておきました。

一度に全部を塗るのは大変ですが、このように展開して1色ずつ塗れば何とか仕事に支障が無い範囲で本塗りが可能です。多分、ですが・・・(疲)。

 左側にある大きいパーツが直径250ミリの壁時計になる物で、その右にある一回り小さい物が200ミリの壁時計、さらに小さい物は180ミリ径のハンディ色見本(または置時計)となります。

色相環壁時計 制作②

 そしてこちらの小さい物はメガネやヘッドフォン、名刺ケースやキーホルダーなどに使う予定の物です。

色相環キーホルダー制作

そしてこちらが壁掛け用の色相環色見本で、一番大きい物で全長460ミリ、3セット分あります。

1色で74個を塗るので、12色だと合計888個となりますが、仕事では無いのでプレッシャーが無く作業的には全然大変ではありません。結晶塗装やテールランプを二個塗るだけの方がどれだけ難しいか・・・。

頼まれていた塗料

 知り合いの塗装屋さん(GUNさん笑)から頼まれている色相環12色₊1ですが、今回はイエローを大量に使うので新しいのを頼んでおきました。

と言う訳で、取り敢えずですが色相環用12色+1の完成です。後はラベルを本物に貼り直すだけですね。

 尚、今回の塗料は希釈無しとなるので、別途専用のSTANDOXシンナーも購入して頂きました。

が、

何かいつもと違う気が・・・。

 STANDOXの容器は、注ぎ口にプラスチック製のキャップが嵌っていて、それを引き出して使う構造になっている筈ですが、今回の物には何故か一斗缶と同じキャップが!!

 よく見ると、まさかの日本製でした(苦笑)。

ちなみに本物はドイツ製で、途中から一斗缶(16L)のみ日本製になっていたのですが、いつの間にかこちらの4Lも日本製になっていた模様です。

尚一斗缶Ver.は以下の製品で、当店でもベースコートにはこれを使っています(クリアーは別です)。画像は移動式ゴミ箱&椅子を作っている時の物ですかね。実際にはどちらも同じSTANDOX(現在はアクサルタ傘下)製品なのですが、こちらは本国から支給された仕様を基に中身は日本で作っていて、本物に比べると微妙にカブリ傾向にある為、デリケートなシルバー系の場合はデモマンの推奨により私は2Kシンナー(本来はクリアー用)を使っています。

ただ今回のようなソリッドカラーであれば問題は無いかと思いますし、そもそも全部日本製になってしまったのでその後仕様も改善されたのでは、と思う次第です(ただ何となく騙された感が否めませんが・・・)。

と言う訳ですが、最後にパッケージを本物に貼り直す前に塗料をよく混ぜておきます。以前も紹介したミキシングマシーンもどきの「振盪機」(マルチシェーカー)ですね。

シンナーが入っていればそうでも無いのですが、原色そのままだと粘度が高いので一つ一つ手で降って混ぜるのは結構大変です。

その点このシェイカーを使えば、箱を台に乗せタイマーを回しておけばあとは自動的に撹拌してくれます。一缶ずつ挟んで撹拌する専用の物もありますが(うちにはありませんが以前使っていました)、今の小物塗装ではこちらの方が断然使い勝手が良いです。

他にはホワイトパールとブルーパールも頼まれていて、ホワイトパールはそんなにしないので1キロ缶でお取り寄せ、ブルーパールは中々ヤバい金額なので(このホワイトパールの3倍くらいです・・・)300gでご注文を受けました。缶だと出し入れが面倒だと思うので、色相環用塗料と同じようにPP製の広口容器を用意しておくようにします。

それにしてもフィギアの塗装にSTANDOXを使うなんて、果たしてそれで採算が合わせられるのでしょうか・・・(恐)。

シールを貼ったら改めて撮影して紹介しますね。

色相環用塗料セット 12+1

先日紹介した色相環用の塗料ですが、知り合いの塗装屋さん(GUNさん笑)から注文が入りましたので、

 新たに容器を取り寄せました。

GUNさんは本業はデザイナーなのですが、それとは別にフィギアなどを塗装・販売していて、以前からこういったパステルカラーな色の塗料が欲しかったとの事です。確かに自動車用の塗料だと原色そのままでは濃くて判り難く(青系は黒にしか見えません・・・)、今までそういった場合にはプラモデル用の塗料を使っていたそうです。

GUNさんについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照下さい(身内ネタにならないよう注意はしているのですが一応すいません)。

マスキングシートを届けついでに

 またパッケージデザインも以前のと少し変更し、STANDOXの配合データは(普通の方には)余り意味が無いので廃止し、代わりに色を作った時に参考にしたRGB値を入れておきました。デザインの仕事をしているGUNさんならこの方が判り易いと思います。

ただしパッケージの色や中の塗料はRGB値では表せないので(印刷ならCMYKなので)「RGB」と言う文字は入れず、その値だけを記載しました。

例=(255,0,0)=赤

最初は自分の為の物だったので紙なども普通の印刷用紙に両面テープを貼っただけでしたが、それだと後で剥がれたり滲んだりしてしまうので、改めて専用のラベルシールを買って刷り直しました。っていうかここは溶剤プリンターを自宅に持っているGUNさんにお願いすれば良かったのかもですが・・・(いやまあそれもどうかなと思いまして)。

 ちなみにGUNさんから頼まれたのは奥の200グラム(希釈無し原色まま)で、ただ普通の人であればそこまでの量は必用無いと思いますので、それとは別に手前の「希釈済み100グラム」の仕様も作っておきました。いずれ色相環色見本と共にウェブショップで販売も出来るようにしようと思います。

尚、塗料は自宅で作って来るので、徒歩通勤だと一回に4本(容器が30グラムくらいなので合計で1キロくらい)が限界といったところで、何日かに別けて搬入しています。

ラベルは取り敢えず区別がつくように貼ってあるだけなので、後日ちゃんとした物に張り替えます。

あと12色に加えて入れるのがこちらの「白」の原色で、これを使えば既存の色をさらにパステル調に調整が可能!、と言う事になります(ただし彩度が落ちる色もあるのでそこは注意が必要ですが)。

価格はネットで販売されている国産塗料を参考にしますので、GUNさんがいつも使っている塗料とさほど変わらない金額でご提供出来るようにする予定です。