タッチペン塗料の作成と販売

自転車フレーム タッチペン作成

少し前に、休日を利用してクロネコヤマトさんの自転車フレームのタッチアップ塗料を作ったのですが、同じようにお困りの方が居たらと思い、ワークショップを行っている休業日であればこういった事にも対応出来るようにしようと考えています。

 こちらは以前カーボンフォークの塗装をご依頼頂いた方の自転車で、

この時は即効で色を作るのではなく、既存の色見本帳から近似色を選ぶと言う方法をとりました。

自転車のカラーデータと言うのは殆ど存在していませんが、車の色見本から近い色を見つければそこから配合データを割り出して色を作ると言う事が可能です(ただし色ブレは生じます)。

配合データから色を作る場合は、秤で塗料を量りながら行います。これのメリットとしては、後で同じ色が欲しくなった場合全く同じ色が再現できる事で、データさえあれば世界中どこでも同じ色が作れますから、ベンツやフェラーリなどの外車でも調色の心配が無いと言う事です。

例えて言うと、1万円の自転車よりも3000万円のベントレーの色の方が調色は簡単です(故に自転車の補修塗装は産業として成り立ちません)。

ちなみに先ほどの自転車ですが、この時はタッチペンでは無く、実際にその色を使ってカーボンフォークを塗装しました。

 他には色見本帳は使わず、直接目で見ながら原色を混ぜて色を作製する事も可能です(と言うかむしろこの方が早いです)。

 タッチペン用の塗料として作る量は20ccくらいで、取り敢えずお試しで、当方も勉強させて頂くと言う事で今回は¥1,000(税込み)にしようと思います。

特に自転車フレームとは関係の無い、例えばPANTONEカラーは塗装では無く印刷の為、カラーチップや色番号から塗料を探して購入する事は出来ませんが、こんな感じで色見本帳を基に色を作製する事も可能です。

こちらは以前にデザイナーをされている方からご依頼を頂いた案件で、添付して頂いたパントンカラーの色見本を基に塗料を作りました。

先程の色を使って塗装したのがこちらのリモコンキーカバーで、この時はご依頼頂いて当店にて施工しましたが、エアーブラシなどご自宅に塗装出来る環境があって、自動車用の塗料(アクリルポリウレタン)を使って自分で塗りたい!と言う方にもご活用頂けるかと(シンナー・クリアーは別売りですが対応致します)。

他にはSUBARU STIのチェリーレッドや(後日STANDOXに配合データが存在する事を確認しました)、

ビルシュタインのサスやショックアブソーバなど、市販されていない色も対応出来ます。

タッチアップ塗料の作成は当方が作製しても良いですし、自分で作ってみたい!と言う方にはワークショップ形式で対応も可能です。こちらでもお試し的に¥1,000でOKで、イメージとしては先日行ったサーモス塗装の模擬ワークショックの記事が判り易いかと思います↓

サーモス塗装(模擬)ワークショップ①

対応出来るのは私が出勤している休業日(主に日曜日)のみで、今週末の2月11日(日曜日)の午後であればお受付出来ると思います。御希望の方は一応ご連絡下さい。

なお当日は従兄弟を迎えてサーモス塗装模擬ワークショップを行う予定で、その合間にといった感じでの対応となります。

時間は15分~30分くらいを想定していて、対応出来るのは塗料の販売のみ、その場でのタッチアップ作業には対応出来ません。作った塗料のお持ち帰りのみとなります。

自転車に限らず「色が手に入らなくて困っていた!」と言う方はこの機会にどうぞご利用頂ければと思います。

念の為ですが、こちらは休日を利用した私の個人的な対応としておりまして、通常営業日での直接のご依頼店、タッチペン用塗料の作成・販売には一切対応をしておりません。ご注意下さい。

自転車フレーム タッチペン作成

 当工場にルートで回ってくれているクロネコヤマトの方が、少し前に自転車を倒してフレームに傷を付けてしまったとの事で、休日を利用して該当の個所を見せて貰う事にしました。

念の為ですが、通常は当工場に直接のご来店頂いても対応は出来ませんのでご注意下さいませ。

また現在はタッチペン単体での販売は行っておらず、「塗装の御依頼を頂いた方のみ」の対象となっております。何卒ご了承下さい。

 この日はサーモスの塗装ワークショップを行っていた日曜日で、丁度クロネコヤマトの方もお休みの日だったのでわざわざ遠方より自転車を漕いで来て頂きました。例の大雪になった日の前日で、この日は朝から天気も良くて幸いでした。

 色はオレンジパールで、カーショップなどでタッチペンも探したらしいのですが、やはりと言うか似たような色は売っていなく困っていたそうです。細い線状の傷が無数についています。

 ただこういった傷はタッチアップで直すのは難しく、大抵の場合は「やらなきゃよかった・・・」と言う事になります。

綺麗に直すにはやはり下地処理(削り落とす作業)からから行い、厳密な調色作業を行った上でしっかりとした塗装をする事が必要で、ただしそうなるとこれだけの傷でも数万円は掛かりますから、綺麗に直すのが目的では無く、「今より多少は目立たなくなれば」と言うくらいに考えておく必要があります。そもそもそんなに簡単に直ったら当店は存在していませんので・・・。

 塗料はいつものSTANDOXを使い、イエローとオレンジと赤の原色に、イエローパールとオレンジ系の着色メタリックを混ぜてそれらしい色を作ります。

ただしこれは調色と言う程の作業では無く、5分程度で行う簡易的な色の作成です。

実際に調色を行うにはスプレーガンを使って色板に塗装しなければならなく(見え方が全く違います)、またそういった作業には数時間を要してしまう為、簡単な色でも1万円程度、面倒な3コート塗装だと3万円以上のコストが掛かります。タッチペンにそこまでのコストは掛けるのは現実的では無いかと思います。

参考までに調色作業を行った時の記事を紹介しますね。

Dino 調色作業

色板の作成(塗装)を御依頼頂ければ、それの付帯作業と言う事でタッチペン等塗料の販売も可能です。

自転車フレーム 調色作業

自転車フレームは配合データが無く、さらにそれが3コート塗装となるとかなりの手間が掛かります。

PINARELLO ONDA FORK

調色作業を行ったとしても全く同じ色を作る事が出来る訳では無く、さらにボカシを入れる事で色の相違を感じられなくするようにします。塗装の基本です。

タッチアップをする前には軽くコンパウンドで傷の周りを磨き、シリコンオフとナイロンブラシで脱脂清掃後、毛先の細い面相筆で傷の部分に色を塗りました。

ちゃんとした塗装では無いので当然綺麗には直りませんが、何もしなかった状態よりは目立たなくなったとオーナー様は非常に喜んでいました。ただし勿論ですが傷の痕、凸凹はしっかり残ります。

出来上がった塗料は小瓶に入れて、またそのままだと濃過ぎるかも知れないので希釈用&筆の洗浄にも使えるようベースコートシンナーも用意しました。

また今回のように傷が細いと普通の筆では余計に被害が広がるだけなので、当店推奨の極細面相筆もご用意しています。

通常タッチペン用塗料を単体での販売はしていませんが、同じようにお困りの方はいらっしゃると思うので、サーモスの塗装ワークショップを行う時に一緒にこういうのも出来ればと思っています。

こちらは先日開催したサーモスの塗装ワークショップ(模擬)の光景で、タッチペンの塗料は当方が作成しても良いですし、せっかくなのでこんな感じでご自身で色を作って頂くのも面白いかと思います。

これなら1時間くらいの作業で、シンナーとセットにして¥2,000くらいで提供できるのでは、と考えています。

念の為繰り返しますが、通常タッチペン用塗料だけの販売はしておりません。ここで紹介しているのは業務外の事で、またどれも未定の事案であります。

尚、2月中に従弟とサーモス塗装の模擬ワークショップを行う予定ですので、タッチペン作成くらいであれば対応が出来るかも知れません。確定では無いので何とも言えませんが、出来そうであれば一応事前にこちらでご案内し、当日受付(事前予約不要)と言う形で対応したいと思います。

LOOK ボトルパッケージ

look (1 - 2) 先日本塗りを終えたLOOKのカーボンフレーム&フォークですが、塗った色が少々特種な物と言う事でタッチペン用の塗料を用意しました。

robi32 ちなみにいつもはこんな感じでSTANDOXの原色パッケージっぽい紙を貼り、真ん中に色番号を手書きで書いています。

画像は以前Robiの外装塗装をご依頼頂いた時に作成した物で、今回はちょっと時間があったので違うパターンを試してみました。

look145と言う訳でジャジャーン!と。LOOKロゴに合った各色のカッティングシートです。幸いにしてそれらしい色が揃っていました。

look35LOOKのロゴデータ自体は先日使用した物があるので、これをそのまま使って各カッティングシートをカットします。

look147 サイズもそのままでカットしました。横幅24ミリです。

look146とりあえずフレームから貼ってみます。うーん、て、手が・・・(震えます)。

look148綺麗に切れていますが、そもそも単なる四角形であればわざわざカッティングプロッターでカットする必要も無いかもですね。

look149途中から気がつきましたが、直接容器に貼るよりも先に台紙に貼って作っていく方が楽かもです。

look150 最後に透明な転写シートを貼って完成です。元々フォークにもこのロゴシールが貼ってありましたから、これを使って最初と同じ様に貼り直しておくのも良いかも知れませんね。

look151と言う訳で、今回のLOOKのフレームカラー用タッチアップ塗料のボトルが完成です。ベースが白なのでそのままシールを貼って良い感じです。

look (1 - 1)上手くカット出来ていない不良品も勿体ないので、それらを集めて小物の置物に貼ってみました。

100円ショップで買った物がまるで限定品のようです(笑)。