スバルチェリーレッド(STIピンク)色見本キーホルダー 完成

先日仕事のご依頼で作成&塗装をした、スバルチェリーレッド(STIピンク)ですが、

ついでにいつものヤモリ(イモリ)にも塗装を行っていました。

最近また手を付け始めた色見本キーホルダーの土台にセットします。

配合データを残してあるので、今後はこれと全く同じ色で再現が可能です。

 実際にリュックに取り付けて撮影してみました。

イモリの厚さは3ミリで、ただこれだとちょっと段差がエグい気もするので、今後はこれにも背板を貼り付けようと思います。その方が埃が溜まり難いですし接着面積も稼げますから剥がれ難くなるかと。

画像はいつものようにサイズの縮小以外は未加工で、このヌメリ感がイモリ(と言うかヤモリ)の形に良く似合っていると思います。

現在珍しく仕事が落ち着いているので、壁時計も含め、今の内に出来るだけ制作を進めておこうと思います。

色相環壁時計⑦

先日の続きで、壁時計の枠の制作です。

この背板のMDFに塗れる(そして剥がれない)セメントは無いかと思い探してみたところ、ベルギーのモールテックスなる材料が良さそうという事で、早速日本の販売代理店さんに注文をしました。

 そしてジャジャーンと!

大よそ2平方メートル程を塗れるセットで、金額にして3万円くらいでした。

こちらが主剤で、中は粉状になっています。

こちらが硬化剤(攪拌液)で、先ほどの主剤に対してを20%程入れます。

こちらはプライマーのレジデュールです。木工用ボンドをシャブくしたような物でしょうか。

 全体に満遍なく塗ったら7時間程寝かします。

主剤です。てっきりエポキシ系の樹脂のような物を予想していましたが、普通に粉でした。

それに顔料を加えて色を調整します。

イメージがコンクリートだったので、それに合わせて色を作ります。主剤1kgに対して黒の顔料を3.6g程入れています。

人生初めての鏝を使って塗ってみましたが、これはたのしい・・・!

そんな訳でとりあえず5枚塗ってみました。一日経って固まった状態を見るとまさにコンクリート!(笑)

その後枠を組み付けて接着剤を塗り、

 固まった状態です。

 とりあえず試しにガイドを使って色相環に塗ったアクリル片を並べ、

イメージを見てみました。が、ちょっと枠が大きかったですね。あと1cmずつ小さい方が良さそうです。

と言う訳ですが、少し色相環を広げてみるとこれが良い感じに!

ピースはこのサイズ用では無いので辺の角度が合いませんが、色同士の隙間が空いて、また色板に角度がついた事で面白い感じになりました。

これでちょっとデータを作り直して、改めて色相環の方を作り直し(塗り直し)してみようかと思います。やはり実際に組み合わせてみないと判りませんね。

ただ12色塗り直しですか・・・(まあ色々なVer.を作りたかったので良いのですが)。

色相環壁時計 背板制作⑥

以前より作っている色相環色見本の壁時計ですが、これだけだと何かが足りないと言う事で、その後も色々と考えていました。

色相環の塗装は華やか&人工的な物なので、それの対比としてコンクリートのような土台が欲しい!と思うようになり、

  まずはMDFをレーザーでカットし、枠をウォールナットの端材で組みました。

ちょっと手抜きですが、こんな感じで枠の中に色相環を収めた壁時計になる感じです。

  そしてMDFに塗れるコンクリートについて色々調べてみて検討したのがこちらのモールテックスなる製品です。

最近instagramでよく見かけていた素材で、商店建築(と言う雑誌)などに掲載されるような店舗の施工などに多く採用されていて気になっていました。

とても密着性がよく、厚さ1mmでも強度を保持できると言う優れものです。

ベルギーの商品らしく、それを輸入して販売している代理店が日本にあり、そこに問い合わせて資料を取り寄せました。

防水性に優れ、流しやキッチン、お風呂などの水回りなどにも使えるみたいです。これは面白そう・・・!。

仕上げはサンダーで削って平滑に出来るとの事で、この辺も含め場末の塗装屋でも扱い易いのでは・・・!と思った次第です。

 色見本帳も送って貰いました。

取りあえずはニュートラルな青味のあるグレーを注文しました。

既に製品は届いて試してもいるので、ある程度進行したら紹介したいと思います。

とにかく鏝が楽し過ぎで・・・。

BOSE101MMスピーカー弐号機 本塗り

先日新たに入手していた2セット目のBOSE 101MMのスピーカーです。中古品なので全体に傷があり、それの下地処理として一旦クリアーを塗って完全硬化後に足付け処理を行っています。オレフィン系素材(恐らくPPかPA)のようで、ちょっとした傷でも毛羽立って面倒なんですよね。

今回はネット部分を分解してみました。接着剤が半端無くて、フチのプラスチックが割れてしまうかと思いましたが、ヘラでネチネチを繰り返して何とか外せる事は確認しました。ただ大変過ぎて二度とやらないと思います・・・(苦)。

スチール製の金網部分は溶剤槽に浸け置きして塗膜も剥がしてあります。

下塗りとして全体に適当な白を塗り、BOSEのロゴ部分に通常のピンクを、さらにその上に蛍光ピンクを重ねています。折角なので普通の顔料では得られないような彩度を表現してみる事にしました(しかし蛍光顔料は褪色するので屋外では使えませんが)。

その後BOSEの凸文字部にマスキングシートを貼ります。

グリルは後でピンクの布を貼るので透けても良いようこちらもピンクに塗っておきました。

その後ミントグリーンを塗り、BOSEのロゴ部分のマスキングを剥がしたら全体に艶消しクリアーを塗ります。射出成型品なので反りなども激しく、艶があるとそういった粗がとても目立ちますから、こちらのスピーカーは艶消しが基本になると思います。

数時間後、艶が消えた状態です。ま、眩しい・・・(笑)。

色は当初キーボードの塗装に採用したティファニーグリーンを塗る予定だったのですが、先に下塗りとして使ったCORSAIRのPCケース塗装のPANTONE322(初音ミクのグリーン)の方が鮮やかで綺麗だった為、それを塗りつぶすのは勿体ない!という事でそのまま採用する事にしました(笑)。

ブガッティのティファニーグリーンはやはり実車向け(実用向け)という事もあり、配合通りに行うと無機色が入って色が濁ってしまいますから、その点こちらのオリジナルの色は彩度が高くて鮮やかなのです。またティファニーグリーンより黄色寄りで暖かい感じの印象が良く、私的にも好みでした。どこかで見た配色だと思ったら、まるでサーティーワンのポッピングシャワーです(笑)。

蛍光ピンクは派手ですが、面積が小さいのでこれくらい強調するのが良い感じです。

ちなみに一応は事前に配色の基本みたいなのを確認していたのですが、結局全く無視する事になりました(笑)。一緒に映っている色見本は以前作成したティファニーグリーンです。

また今回の色は見本を作っていなかったのでそちらも作成しておきました。艶ありと艶消しそれぞれ作っています。

あとサテンネットの代わりとして蛍光ピンクの布を用意しているので、後日そちらを装着した画像も紹介したいと思います。あと実際に工場二階の天井に吊るしたかったので、新たにステーもセットになったのをもう1組買いました(笑)。次のは塗るだけでなく、久しぶりに工作を楽しもうと思っています!