工場寄贈品

 先日、知り合いの方がわざわざ四国から来て頂きまして、その方が創った作品の一つを当工場に寄贈して頂きました。これってヤバい物なのでは・・・!?。

 素材には鉄と樹脂が使われていて、これを作った際に使った自作の真空脱泡機については当ブログの記事を参考にして頂いたとの事です。当ブログが人様のお役に立てた事は本当に何よりですゴッホゴッホ(老兵は消え去るような感じで。笑)。

 実はこの作品は2つ(と未塗装の物がもう一つ)あるとの事で、元々は氏のご友人が作製したガラス製の作品を飾る為に作製された物と、当工場の為に今回のこちらを創って頂いたとの事です。いやはやなんという事でしょう・・・。

室内に飾っておくのも勿論良いのですが、私的には工場扉の取っ手や壁などに設置したら絶対面白いと思っていて、どうしようかと色々妄想中です。

 ちなみに本業は鍛冶屋さんとの事で、普段は和蝋燭を立てる鉄製燭台や、誰もが知っている都内大手百貨店さんなどに製品を卸しているのだそうです。ってガチの人じゃないですか・・・(恐)。

 と言う事ですが、当日はいつものGUNさんもいらっしゃっていまして(何故か笑)、氏が新たに入手した顔料を使って塗装したBLACK RABBiTも持って来て頂いていました。

GUNさんについては以下リンク先の記事が判り易いかと思いますので宜しければどうぞ。

マスキングシートを届けついでに

と言う訳で、JUN_payさんとGUNさんの作品を勝手にコラボしてみました(笑)。

無機質な鉄の質感と、有機物的な塗装の組み合わせがとても面白いです。

鍛造された鉄の曲線もまた美しいです。

まるで地獄からの使者みたいになってしまいました・・・(笑)。

画像はいつものストロボを使った撮影で、記録形式はRAWでは無くJPEGですが、折角なのでPhotoshopLightroomで少し弄ってます。

工場のどこかに設置したらまた紹介したいと思います。まずは色々と有難う御座いました!

オートサービスショー2019③試供品

 先日行って来たオートサービスショ―で頂いて来た試供品の紹介です。

ちなみに上の画像は入場時に受付で貰う名札なのですが、選ぶ項目で「小物塗装」と言うジャンルが無かったので、インチキ仕方なく板金塗装屋として入らせて貰いましたが、実際車関係からは離れているので会場ではちょっと疎外感を感じました(笑)。

 と言う訳ですが、こちらはSTANDOXを取り扱うアクサルタさんのブースで頂いて来た資料&試供品一式です。他のブースではビニールでしたが、こちらは布製でトートバック風になっています。普段使いはちょっと恥ずかしいので(笑)、通勤の時に寄っているOKストアーでうっかり材料を買い過ぎてリュックに入りきらない!と言う時の為に携帯しておこうと思います(OK安過ぎてついつい買い過ぎてしまいますよね)。

 オートサービスショ―では新製品をエンドユーザーに紹介する場なので、主にこういったパンフレット系の物を沢山頂く事になります。

 こちらは新しく出たVOCエクストリームクリアーのパンフレットで、以前デモマンに試供品を頂いているのですが、知り合いの塗装屋さんから「これ反応早いので開けたら一ヶ月で終わりですよ」と言う言葉を聞いてから怖くてまだ使えていません(笑)。

 デモマンの方も仰っていましたが、新しいクリアーは湿度で効果が促進されるらしく(まあイソシアネートが水分と反応し易いと言う点で当然の事ではあるのですが)、「とにかく速い!」と言うのを売りにしているようです。

ただこれって世界中の塗装屋さんが同一条件で使う訳では無いので、元々高温多湿な日本では過剰過ぎるのでは・・・?と思わざるを得ません。以前DUPONTの塗料(センタリ6000)を使っていた時に、クリアーが690から696Sに変更してHC(ハイパーキュア)なる促進効果が付加されましたが、それのせいで何度か酷い目に遭っているのでもう懲り懲りです。必要な人だけ後から入れられるように促進剤だけ別にして売ってくれていればそれで良いと思うのですが・・・。

 そしてこちらは当日ブースでも見かけたヘッドライトの補修用のキットですね。既にTDS(テクニカルデータシート)もありました。

 ただヘッドライトの塗装で一番大変なのは元々あったコーティング剤(ハードコート)を剥がす作業で、これを少しでも残すとエッジ部が見えてしまいますから、完全に削り落とすのは骨の折れる作業です。

しかもTDSには「素地が透明であり、サンディングマークがないかどうかを確認してください。」と記載されていますが、それって結局コンパウンドで磨かないと駄目なのでは・・・(この辺どうなんでしょう。バフレックスブラック仕上げで本当に大丈夫なのでしょうか)。

結局のところこれらの労力に見合った工賃が頂けるのかと言うとこれが中々難しく、新しい物に買い替えるか、ヘッドライトスチーマーみたいな簡易的の方が良いのでは・・・と思ってしまいます。

ちなみにキットに入っていたクリアーは2液缶スプレータイプのクリスタルクリアーで、これは面白いかなと(笑)。

 そしてこちらは当日のブースでは見れなかった製品です。

 どうやらスプレーするのではなく「手で塗るプライマー」みたいな製品のようです。そう言えば昔別のメーカーでもこんなのが出ていたような気が・・・。

 他の画像で見てみると、ウェットティッシュのような感じでプライマーが使えるようで、イメージとしてはドアモールを貼る時などに使う3MのK-500(こちらはプラスチックプライマー)の金属版!みたいな感じですかね。

 恐らくは金属面にプライマーを塗らず、いきなりサフェーサー(プラサフ含む)を塗るケースが多過ぎるので、メーカーとしてはなんとか面倒くさがらずにプライマーを塗って貰おう!と言う事から開発されたのではないでしょうか。

本当は板金屋さんにこれを使って貰い、パテの前にこれを塗って貰えると最高なのですが、残念ながら多分それは無理ですよね。

 他には製品カタログも!

各製品の紹介や、原色特性表なども入ってます。

ただ最近は極短期間でクリアーが変わりまくる為、こういった紙媒体は直ぐにゴミになってしまいますから、勿体ないと棚に仕舞うよりも現場に置いてバンバン使っていこうと思います。

 それにしても最近のSTANDOXは「究極の!」とか「パーフェクトな!」みたいに、安易なキャッチコピーが多用されていてちょっと心配になります。そんな事はどうやても無理なのも判っている筈なのに・・・。

 他には演色性検査カードが!?

 と思ったらポストイットでした(笑)。

 さらに同ブースで展示されていたSontaraのウェスを頂きました。

 こちらは塗装前に被塗面に着いたゴミを拭いて取り除くタッククロスなる製品で、不織布に粘着物質が付いた物です。今回一緒に行った塗装屋さんは普段これを愛用しているとの事で、確かに私も見た事があるような気が・・・!と思ったら、そう言えばSTANDOXのセットを買った時に一緒についてきた物かも知れません。ちなみに私は現在3M社の物を使っています。最近のは昔みたいにベタベタタイプじゃ無くなりましたよね。

 こちらは磨き(ポリッシュ)後に塗装面をクリーニングする際に使える使い捨てウェスとの事です。確かに高いウェスを洗って使い続けるよりも、毎回使い捨てにした方が無用な傷は防げるかもですね。ちなみに私はJワイパーで水拭きしてから水が完全に乾ききる前にソーラーのファインクロスで拭き取るスタイルです。

それにしてもタッククロスは凄い数が入っていて、そもそも小物の塗装ではここまでのサイズが必用ないのでいつも4つ切りにして使っていますから、12×4=48枚、一週間に一枚使い捨てるとしても一年持ってしまいます。大丈夫なのでしょうか・・・(笑)。

他のブースでもコンパウンド等を頂いていますので、機会があればそちらも紹介したいと思います。

オートサービスショー2019②

先日に引き続き、東京ビッグサイトで開催されていたオートサービスショ―に行った時の紹介となります。

画像はANDEXさんの塗装ブースで、こちらは展示用なので壁は片面だけですが、実際には両側面から照明で照らせるようになっているので相当明るそうです。

塗装ブースの販売は自補修業界ではもう頭打ちな気がしますが(これから始めよう!と言う若い方はもう殆ど居ないのではと・・・)、自宅のガレージがこれだったら格好良いでしょうね。ただし見えなくても良い物が見えてノイローゼになりそうですが(笑)。

 先ほどのブースは最初から標準装備だと思いますが、既存のブースに後付け出来る加湿器もありました。水性塗料だと気温は低くても湿度が低いと肌が荒れてしまうので、冬場の加湿は必須になるようです。

 そしてIWATAのスプレーガンが!

小物の塗装になってからはスプレーガンにも余り拘らなくなっていたのですが、今回一緒に行った車の塗装屋さんから新しい情報を色々と教えて貰ったので、近々その辺も攻めてみたいと思います。時間が無かったので今度もう少し教えて貰わないとですね。

と言う感じで会場を歩いていると、こちらのALTIAさんのブースからは何やら不穏な空気が・・・。

 って、まさかのシンジ君(笑)。

なんとこちらはヱヴァンゲリヲン仕様の2柱リフトが!

恐らくは高齢化してしまったこの業界の将来を憂い、もっと若者に興味を持ってもらおうとこういう方向に行っているのだと思いますが、実際は単に担当者の方が好みなだけだったりかと(笑)。

 そして塗装副資材の王様3Mです!

こちらは研磨剤と接着剤がメインで、全体的に真新しい物は無かったのですが、逆に変な方向に行ったりしていなくて安心しました。

 パネルボンド用のガンも最初の頃と変わっていないみたいですが、いつの間にかエアー駆動の物も出ていたんですね。うちの様な場末の個人事業には全く不要ですが・・・(うっかり出し過ぎた時は失神しそうです。笑)。

一応一通りは回ったのですが、予定していたよりも半分くらいの時間で終わってしまい、その後はいつものGショックの塗装屋さんも合流していつもの塗装屋会となりました。今回はGショックの撮影はしていないのですが、塗装したそれを見た車の塗装屋さんも「これ普通の塗装屋じゃ出来ませんよ!」と驚いていました。まあ普通そうですよね(笑)。

尚、今回の催しでは各メーカー様より色々と試供品を頂きましたので、時間があれば今度そちらも撮影して紹介したいと思います。タッククロスは1年くらい買わなくて大丈夫そうです(笑)。

オートサービスショー2019①

 5月18日(土曜日)は特別にお休みを頂いて(いや、一応第三土曜日は公休なのですが・・・)、東京ビッグサイト青海展示棟で開催されているオートサービスショーに行って来ました。

 オートサービスショーは自動車整備や補修関連に関する機器や工具などを紹介している催しで、既に車体を塗っていない私には余り関係が無いのですが、以前から知り合いになっていた自動車の板金塗装屋さんがわざわざ愛知からお越し頂けるとの事で、今回一緒にこちらの催しに顔を出す事にしました。

オートサービスショー|一般社団法人日本自動車機械工具協会

 

 自動車整備関連は勿論、塗装関係のメーカーも多数出品しています。ロックペイントさんは測色器と、その色データの保存・共有などに力を入れているようでした。ロックユーザーの塗装屋みんなでデータを共有しよう!みたいな感じでしょうか(ただ日頃使っている材料でさえ紹介しない閉塞的な業界が、社内以外でそんな事が可能になるとは思えないのですが・・・)。

イサムさんは建物内に密閉空間のブースを設け、実際にスプレーの実演なども行っていたようです。これは映えますね!

街の道路にこんな感じのウィンドウが面していたら恰好良いのでしょうが、実際はこんな綺麗な状態を維持するのは難しいので「やんなきゃ良かった・・・」みたいな事になるような気がしますが(苦笑)。

 RMのブースでも測色器の紹介に力を入れていて、こちらの製品では光源のLEDを通常一個のところ2個にし、測定角度を既存の倍の6点で測色すると言う中々良さそうな製品を紹介していました。看板商品のカラーマスター(色見本)も引き続き開発を続けるとの事で、まあ今になってそれを辞めるなんて言い出したらそれを購入したボディショップからは相当な事を言われますから難しいのでしょうね。それが爆弾にならなければ良いのですが・・・(スタンドックスはこれが相当ヤバいと言う事で廃止になったらしいです)。

 そしてSTANDOXのあるアクサルタのブースです!

 車体補修用の塗料は殆ど置いていなく、今回はこちらのヘッドライト用の補修塗料キットを紹介していました。

 ヘッドライト表面に塗ってあるコーティングの劣化は塗装業界ではあるあるで、それについての専用補修キットは既に昔から国産塗料メーカーで販売されていますが、スタンドックスが今更これを出すと言う事は、業界的にネタ切れか、もしくはボディショップ自体も相当厳しい状況にあるのかもです。どうやっても新品時のコーティングに適う塗装なんて出来る筈が無いですから、塗り直す事を考えるなら普通は交換を勧めると思うのですが・・・(極めて私的見解です)。

ただ色々と収穫はあって、やはりと言うか実際のメーカーの人や、今も自動車塗装の現場の第一線で活躍している方とお話しするのは非常に勉強になりました。余りにもテンションが上がり過ぎて記憶は曖昧なのですが(笑)。

他にも画像あるので後日また紹介しますね。