撮影デスク改④ トップライト作成

撮影用デスク作成③

今までの撮影用デスクでは、上からの照明=トップライトに蛍光灯を使っていたのですが、先日購入した二個目のストロボをこれに入れ替えました。尚、最初に購入したストロボは横から当てる為のメインライト用となります。

 アクリル板は最初に1820×910のサイズを買っていて、今回の撮影デスク改ではこれを大体3分割にして使っています。今回トップライトとして使うのは最後の残りの620×910で、そのままだとペラペラなのでアルミのアングル材で枠を作製しました。

 アングル材は15×15の物で、元々工場にあった残物と、何かの作業で使った廃材を使って作成します。ゴミが減る減る(笑)。

 それぞれの固定は、アングル材の端に穴を開けてリベットを打ち込みます。

リベットは出っ張りが少なく、ボルトナットよりも手早く出来るのがメリットですが、失敗した時はこれを回収するのがちょっと面倒ですかね(ドリルで揉みますが、回ってしまった場合はベルトサンダーで頭を削る必要があります)。

こんな感じで枠にアクリル板が収まります。両面テープなどで固定はせず、乗せたそのままでOKとしました。

  元々あった蛍光灯ユニットを取り外し、先ほど作成したアクリル板を吊るします。

今までの蛍光灯よりもとても軽く、それでいて面積は倍くらいになっています。

ただ如何せんストロボとアクリル板との距離が近すぎた為か上手く撮影が出来ません。しかも高さに対して三脚が小さすぎる為かとても不安定です。と言うかそもそもこんなところに年中三脚があったら邪魔で仕方ない気が・・・。

先日プロの方の撮影スタジオを見た時に、天井から照明を吊るす為のレールやパンタグラフがあったのを確認済みで、うちにもそう言うのをと考えたのですが、ストロボ自体そんなに大きな物でも無いので、取り敢えず手元にある物で簡単に改造してみる事にしました。

既に対策済みで、良い具合に撮影も出来ていますので続きは次回紹介します。

ストロボ2台目投入

 先日に引き続きストロボを購入しました。前回と同じくモノブロックタイプの300Wです。

 うっかり忘れていたのがこちらの受信機で、これが無いとストロボを無線で動かせません。ディップスイッチをもう一つのと同じようにして同調するようにします。

ちなみに今回購入したストロボはトップライト(上側からの照明)として使おうと思っていたのですが、天面用アクリル板の設置が間に合わなかった為、取り敢えず今回は左右からの使用にしてみます。

 ちょっと判り難いのですが、今までの右側からに加え、左側に設置しました。

まず参考までに、以前撮影したストロボ右側だけからの画像を紹介します。こちらは二週間くらい前に紹介した画像で、ストロボは右からのみ、左側にはレフ板を立てています。

そして今回撮影した画像です。 レフ板は使わず、左右に乳白アクリル板を立ててそれぞれにストロボを当てています。左側は少し上から下に向けています。

作品として見るのであれば最初の画像、光源は片側からのみの方が格好良く見えるのですが、これからご依頼を頂く為の塗装の見本としてなら出来るだけ全体が見えた方が信用度は高くなると思うので、私的にはこういう方向で行こうと思っています。もしくは色々条件を変えてカット数を増やすか、とかですかね。

 先程よりもストロボの出力を上げてみました。背景のグラデーションペーパーがインチキ臭い気がしないでも無いのですが(そもそも宙に浮いてますし・・・)、塗装面は判り易いですよね。画像の加工修正はしておらず(縮小はしています)、JPEGで撮ったままとなります。カメラはいつものNIKON D200で、レンズは40mmのマクロレンズです。

 こちらは先ほどと同じキャンディーレッドですが、クリアーを「艶消し」にした物です。以前こちらで紹介した着色アルマイト風塗装のマイクですね。

カメラは同じくD200ですが、レンズを50mmにしてみました。

 マイクは本物では無く、シリコーンで型を取って樹脂を流し込んで作った色見本用の物となります。SHUREのロゴはクリアー下にゴールドのデカールを貼ってあります。

塗装したのは結構前なのですが、これを飾る為のスタンドが足りなくなってしまい、その後さらに増産していました。アクリル板の端材をレーザーでカットして組み合わせ、有孔ボードに挿せるようにしています。今度そちらも紹介しますね。

ストロボ撮影テスト

 先日より新たに導入していた撮影用機材を使い、また以前作成した撮影用デスクを使って実際にテスト撮影を行ってみました。

 今回大きく変わったのがこちらの撮影用ストロボを導入した事で、今まで出来なかったような撮影の仕方が可能となりました。また無線で連動するので配線などの取り回しで鬱陶しく思う事もありません(まあストロボ自体が邪魔ではありますが・・・)。

 と言う事で早速撮影しました。上からは既存の蛍光灯を、右からはストロボで、左にはレフ板を置いた状態です。被写体はクロマフレア風顔料No.2を使って塗装したサーモスステンレスマグとなります。

上の画像で見ると、ステンレスマグの下の方で映り込みが変になっているのが判ると思います。背景に使っているグラデーションペーパーがもっと長ければ解消できるのでしょうか・・・。

 と言う訳ですが、ステンレスマグの下に20ミリ程の台を置き、さらに撮影する角度を下方にしてみる事で映り込みが良い具合になったと思います(ただ宙に浮いている感が微妙なのですが・・・)。

尚撮影したカメラの設定としては、ISOが100、シャッタースピードは125、絞りはF16、三脚は使わずJPEGの撮影でサイズを半分にした以外は無加工です。カメラはもはや時代遅れにもなるようなNIKONのD200なる機種で、レンズは40mmのマクロレンズを使っています。

マクロレンズを使った撮影の場合、いつもなら被写体深度が浅くなりがちですが、絞り(F値)を大きくする事で被写体全体にピントが合い易くなり、より正確に製品(塗装)の品質を紹介出来るようになります(当然粗も目立ちますが)。

 ネックなのは絞り値が大きくなった事でレンズについているゴミが非常に目立ってしまう事で、こういうのを修正するにはPhotoshopのLightroomがとても便利なのですが、それをやってしまうと結局意味が無くなってしまうので、今後はこの辺が課題かも知れません。一度ニコンのサービスセンターに持って行って清掃して貰いますか(ただそう言う所に行くのが凄く苦手なのでして・・・)。

こちらの画像だと光源は右からのストロボだけで、こういう撮り方も格好良いのですが、画像がこれだけだと意図的に隠している部分があるように思えて私的にはちょっと違うかなと言う感じです。販売する製品ならこれでも良いのかも知れませんが、依頼されて塗装している物となると、ですよね。

ちなみにこちらの画像ですが、レンズは同じ物を使っていても、絞りをF6.3といった設定で撮影しているので、ピントが合っているのは手前の物だけで、奥の方はボケてしまっています。

絞りが小さくなる事で被写界深度が浅くなり(ピントの合っている範囲が狭くなり)、パッと見た時のイメージとしては格好良いのですが、カメラの事が判る人からするとこういうのは誤魔化している感が否めません。まあそう言うのも考え過ぎなのかも知れませんが・・・。

こちらは以前キャンディーレッドに塗装したサーモスで、イメージセンサーをちょっと掃除してみましたが、やはりまだゴミがかなり目立っています。やはり一度窓口に持って行くしかありませんか・・・。

とまあこんな感じで、一応立てた状態ではそれらしく撮れるようになったのですが、横にして置いた状態では(上から撮るのは)まだ全然駄目なので、次はトップライトの強化を考えています。

折角買って設置した蛍光灯ですが、今後はそれを取っ払って今回と同じ様にアクリル板とストロボで照らせるようにしようと思います。

先立つ物が枯渇気味なのでもっと働かないと・・・ですか。

撮影機材 撮影スタジオ改

 先日に引き続き、当工場の撮影環境を整えています。今回はアクリル板を撮影用デスクに固定する為の作業となります。

まずは1800ミリのアングル材を高速カッターでカットします。

 3分割=600ミリずつにカットし、端は怪我をしないようサンダーを当てて面を取っておきました。

 アングル材とアクリル板との固定には、先日購入しておいた滑り止めのゴムが着いたクリップを使います。バネの力がまるで親の仇のよう(笑)。

 600ミリにカットしたアングル材を撮影用デスクに固定し、そこにクリップをS字フックで引っ掛け、先日カットしたアクリル板を吊るすようにして固定をします。

 と言う訳でこんな感じになりました。

上からの照明は取り敢えず元々設置していた蛍光灯照明そのままとし、今回新たに購入したストロボを右からアクリル板に当て、これをメインライトにする感じです。

尚、背景には黒のグラデーションペーパーを、また左にはレフ板を置いています。

撮影風景を俯瞰するとこんな感じになります。見ての通り、撮影スタジオと言うよりかは普通の机で、如何にコストと時間を掛けずにストレスフリーで撮影が出来るか!と言うのを目指しています。

尚、テスト撮影に使うのは新たにクロマフレア風塗装を行ったサーモスステンレスマグで、前回作製した物は叔父に差し上げてしまったのですが、その後撮影講習会用の被写体見本にともう一個作っていました。さらに今回のは蓋のポッチも本体と同色にしてレベルアップしています(と言ってもたった数ミリの物ですが・・・)。

既に撮影した画像もあるのでそちらは次回紹介をさせて頂きますね。