2022デザインフェスタ準備

11月の19日(土)と20日 (日)のデザフェスに、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)と一緒に出店する事になりました!前回はGUNさんのブースに間借りさせて貰った形でしたが、今回はその隣での自前のブースとなります。青い角地がGUNさんで、私はその隣の414ですね。

と言う訳で今回もGUNさんと、ブラックラビット産みの親のhotaniさんにも許可を頂いて、キーホルダーを作成して販売する事にしました。画像は熱で曲がってしまった結晶塗装仕様ですね。

昔日産の販促品かなにかで赤の結晶塗装が施されたキーホルダー(確かFJ20仕様)があったと思いますが、それの現代版みたいな感じでしょうか。私はこのずっしり重たそうな質感が好きなのですが、一般の方には受け無いですかね・・・。

他にクリアーを飛ばしたスプラッシュや、

スプラッター塗装みたいなのも作っています。

ちなみにこれは元々黒いアクリル板では無く、わざわざ一旦艶消し黒 (2コート仕上げ)で塗装し、24時間以内にトップコートを行うといった、一応セオリー(自補修のマニュアル)通りで仕上げています。

こちらは赤の2Kエナメルに、

キャンディーレッドを混ぜて少し透けた赤にしています。

という感じですが、一般受けしそうなのはやはりこういった透明感がある系ですかね。

ちなみに下地にシルバーを塗らないキャンディーカラーは、作業的にはソリッドカラーよりも楽だったりします。

隠ぺいさせる必要が無いですし、裏表に色が入るので通常の倍のスピードで色が入りますから、工程的には通常の塗色より楽です。

他には一回り小さく薄いピアス用も作成していたりします。これはオレンジキャンディーの他に下色に一部メタリックを塗ったり、キャンディーカラーの後にゴールド系レインボーラメ(0.2mm)を入れたりしているので、実はかなり手間が掛かっていたりします。一回のクリアーではラメの突起を抑えられず、2回塗ってます。

あとは新商品として透過性色見本キーホルダーを作ろうと思い、

アクリル板をレーザーで切り出し、

12色の色相環をキャンディーカラーで一から塗り直すという作業を行っていたりもしました。

ただネックとなるのが接着で、

透明感を残しつつアクリルパーツを接着するには既存の方法ではどうしても気泡が入ってしまいますから、

ジャジャーンと!

素晴らしい商品を見つけて購入しました。凄い謳い文句ですね!

100mlで¥13,200とかなり高価な接着剤ですが、ここまでかなりの失敗を繰り返して来たので、それらが解消されるのであれば安い買い物です。

と言う事でしたが、素材全体に激しいクラックが・・・。

他の接着剤でここまでの事にはならなかったので、一応メーカーにこれらの画像と詳しい作業内容等を記載して問い合わせたのですが、技術担当者が不在と言う事で結局原因は判らずじまいです。マニュアルには「レーザーカットした直ぐでも大丈夫」(レーザーカットした直後は通常割れやすいがこれは大丈夫)といった事も記載されているので、こういったトラブル=ケミカルクラック系が起き難い製品だと思っていましたが、明らかに接着剤の成分が素材を侵してしまっているように見受けられます。

まあ今回は(今回も)良い勉強代だったという事で・・・。

と言う事で、改めて違う方法=素材にアクリルミラーを使う事にしました!

再びレーザーで一から切り出し、ただ折角なので下地にシルバーを塗ったキャンディーカラー仕様(こちらは通常の透明アクリル板)も塗る事にしました。

一度に12色は大変と言うか経営を圧迫してしまうので、何度かに別けて行っています。

背面が鏡のようになっているので、キャンディーカラーが映えてとても綺麗です。

これなら接着の仕上がりを気にしなくて良いので安心ですね。

これらは単なる飾りという訳ではなく、それぞれの色は配合データが判るようになっているので、基本的には塗装の仕事で使う為の物という事なっています。先日塗ったランサーエボリューションのヘッドカバーの塗装にも大いに役立ちました。

色はハウスオブカラー社のKK顔料と、知り合いの塗装屋さんから買っているキャンディーカラーを使っています。原色をそのまま使っている物と、色を混ぜている物があります。

既存の枠に組み合わせるとこんな感じになります。

背板と枠と色相環との色合いがイマイチなので、この辺の組み合わせをちゃんと考えないとですね。

デザフェスで¥3,800、その後ウェブショップで¥4,000(税別。既存のソリッドカラーと同額)で販売しようと思っています。

デザフェス販売製品制作

先日に引き続き、11月に出店するデザインフェスタで販売する製品の塗装を行っています。こちらは知り合いの塗装屋さん(GUNさん)が作っているソフビのキャラクターのBLACKRABBiTのキーホルダーで、提供して頂いたデータを使ってアクリル板をレーザーカットして作っています。

GUNさんについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければどうぞ。

マスキングシートを届けついでに

前回ピアスとして作っていた時はこれを一個づつヒートンを挿して塗っていましたが、それだとどうしても販売の金額が高くなってしまうので、今回は耳の部分に穴を開け、そこをリングで固定する方法にしました。さらにプラモデルのランナーのようにして、一度に大量に塗るようにしています。これによりお値段は1/3以下に出来ると思います。

ただPMMA=アクリル樹脂は柔軟性が無いので、塗り終わった物を外す際、切れの悪いニッパーで外そうとすると嫌な箇所で割れてしまう場合があり、それの対応として今回はGUNさんお勧めのタミヤ薄刃ニッパーを用意しました。これはめっちゃ切り易い!

ランナー(風)から切り離したブラックラビットをズレないように並べて固定し、

ニッパーでカットした箇所のバリを研磨して均します。

素地が露出した箇所にタッチアップを行い、透明なUVレジンを塗ってUVライトで硬化させます。UVライトとレジンについては今回の為という訳では無く、他で使いたい場面が出たので買ってしまいました!

バリになる箇所はキーリングが付くのでそもそも目立たなくなる場所ですから、当初はベースコート(色)のみで構わないと思っていましたが、今回手軽なUVレジンを使えるようになったという事でクリアーも塗るようにしました。

という訳で色相環の12色はようやく終わったので、

その他のキャンディーカラー等、遊び感覚で出来る塗装も順次始めていく事にしました。

こちらも同じく以前ピアスで作っていた垂れたブラックラビットで、

こちらはハウスオブカラーのKK-13とKK-22を組み合わせた仕様で、

こちらはKK-04とKK-13を組み合わせた仕様です。

顔の部分にはシルバーメタリック(MIX598)を下色に塗り、垂れた部分は透明のままにしています。

こちらも顔の部分は下色にシルバーを塗り、全体にキャンディーレッド、垂れた部分はKK-22=キャンディーパープルを塗って血のような感じにしています。ピアスの時より一回り大きくし、こちらもキーホルダーとして販売する予定です。

その他前回と同様イモリの物と、色相環のキーホルダー&壁時計も販売予定です。何とか余分に作ってウェブショップでも販売出来ればと考えています。

デザフェス販売製品制作

日々の仕事は相変わらず忙しいのですが、11月に開催されるデザインフェスタの出店に備え、販売製品の制作も行っています。

画像は色相環壁時計の材料と、

色見本キーホルダーの為の素材です。端材で買っているアクリル板をレーザー加工機でカットし、塗装を施して販売している商品です。キーホルダー一個¥4,000 以上の金額設定ですが、ウェブショップに出品すると直ぐに売れ切れてしまう人気商品になっています。

「だったら何故もっと作らないのか!」と言うと、今のように工場を一棟借りて行っているスタイルだと固定経費が掛かり過ぎて赤字だからですね。

その他、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)の許可を頂いて作っているBLACKRABBiTのキーホルダー用素材もです。今までは一個ずつ塗っていたので販売価格も高かったのですが、こうやって纏めて塗る事で1/3くらいにまで落とせる予定です。塗装もシンプルなのを中心にしようと思っています。

色相環壁時計に使っている素材は5mm厚のアクリル板で、端材セットで買うと透明な物の他に白い物も混ざっているのが邪魔だと思っていたのですが、考えてみると色相環12色を塗装する際にはどの道下色に白を塗っているので、実はこの方がコストを下げられる事に気が付きました。ベースコートの塗装が少ない分仕上がりもこの方が良くなります(とは言っても目で見て判るレベルは殆ど無いですが…)。

そして本塗り完了です。

最近本業の塗装でクリスタルクリアーを、同社STANDOX VOCエクストラクリアーに置き換えて塗るようにしていますが(品質的にも金額的にも後者の方が上位です)、それの理由としては、こういった仕事以外での塗装で新しい材料に慣れるようにしている結果でもあったりします。同じメーカーのクリアーでも全然性質が違うので、いきなり使っても上手く塗る事が出来ないんですよね。

色見本キーホルダー用のピースは、もう二度と塗らなくても済むようにと大量に塗装するようにしています。

何故赤字を垂れ流しながらも(しかもデザフェスは出店費まで支払ってまで)そういった催しに参加するのかと言うと、たとえ今は無駄であっても、将来的にこういった事で塗装の仕事を続けていける可能性を見出せるからです。いずれ歳を取って身体が上手く動かないようになり、また目も見えなくなってしまうので(塗装屋の高齢化あるあるです)、今出来ているレベルの塗装が出来なくなった場合でも塗装の仕事が続けられるようにですね。これであれば自宅の作業場でも出来るので、何とか国民年金(その頃だとすると多分2万円くらい)の足しに出来ればと思っています。

その他としては、ちょっと仕事で疲れた時に何か違う事がしたい(サボりたい)、と思った時、それでも多少なり売り上げに貢献出来るのが良い所かと思っています。動画観たりスマホアプリのゲームとかやって時間を潰すより、多少でもこういった方が本業の塗装の役には立ちますからね(どれくらい厚く塗るとワキが出るのかとか、普段絶対出来ない事もこれだと思い切りやれます。笑)。

またこれ単体で塗装したりすると赤字は必須ですが、一応は本業の塗装と一緒に行う事で無用なコストを減らす努力はしています。

そして現在取り組んでいるのがこちらの透過色=キャンディーカラー色見本です!

通常の業務で行う透過性塗装は下地にシルバーを塗って行う事が殆どですが、それ単体で色味を表現するような物は殆ど無いので、これはこれで面白い発見が多く、またそれらの対策や改善が勉強になっていたりします。

勿論キーホルダーは「色見本」としての役割を担っているので、これを見ながらどの色を使うか決める事も出来ます。

まあ一般の方としてはそういった実用よりも見た目の方がメインになると思うので、その辺を意識して良い物が出来ればと思っています。同じ色のBLACKRABBiTを作って一緒に買って貰えたりしたら嬉しい事この上ないですね!

とりあえず試作を完成させ、早く量産体制に入りたいところです。上手くいけば良いですね~。

2022デザフェス準備

以前作成していたGUNさんのBLACKRABBiTピアスですが、

今年の11月に開催されるデザインフェスタに私も出店する事にしたので、GUNさん本人と、大元のデザインを行ったhotaniさんの許可を得て販売する事にしました!

ちなみに前回はこのように一個一個ヒートンを埋め込んで塗っていましたが、

それだと効率が悪すぎるので、今回は鈴なりトマトよろしく一度に纏めて塗れるようにしました!これなら販売価格を前回の半分以下に落とせると思います。

また今回はピアス用のはもっと小さいサイズにしました。元は全長30mmで厚みが3tだった物を、21mmの2tとしています。

ここまで小さくなるので、さり気なく身につけられて良いと思います。大きい方はキーホルダーですね。

これだと纏めて塗れるので、単色でもこのようにグラデーションで塗る事でそれぞれ違う濃度の物が出来たりします。まあこれは単にテスト塗装で先日丁度テールランプの塗装をする時に一緒に塗っただけですが。

こうやって見ると普通のレッドキャンディーより薄くしたピンクの方が可愛かったりするのに気づきます。普段の仕事だと薄い仕上げにする事が無いので、こういった発見は面白いですね。

そして以前テスト的に作成した透過色見本キーホルダー(本来はピアスにしようと思ってた)ですが、こちらも販売出来るように仕上げようと思っています。ちなみに画像は着色したエポキシレジンを流し込んで作っていますが、次はちゃんと塗装で仕上げるつもりです。

あとは以前遊びで作っていたイモリキーホルダーですが、こちらも改めて色相環の12色を使った物で販売しようと考えています。

とりあえずこんな感じで隙間に樹脂を流し込んでみましたが、クォリティを担保したままこれをするのはかなり難しいので、もう少し検証して何とか仕上げたいと思っています。てっきりシャバ―と流れて行ってくれるかと思いましたが、一か所一か所シリンジで流し込んでいてとても大変です。

あとそれの大きいタイプも作りました(笑)

これは以前塗っておいた色相環のピースに合わせて新たに土台を作成しただけなので、実はそんなに手間は掛かっていません。2個分だけあったんですよね。

サイズを大きくしただけなので全体で見た雰囲気が野暮ったく、ただこれは販売するのではなく、私の首から下げてPRO_Fitの人だと判るようにですね。デザフェスではGUNさんと並んで出店するので多分そちらのお手伝いもする事になるでしょうから(BLACKRABBiTは開店早々凄い売れ方をするので手伝わざるを得ない感じです!)、フォロワーさんに私だと判って貰えるようにですね(Twitterのアイコンがこれなので)。

あとは以前から出来上がって在庫している壁時計も販売する予定です。通販だとどうしても通常業務の合間にやらないといけなく、さらに本業が赤字になってしまいますから、だったらという事で針を外した状態での店頭販売にしようかと思った次第です。それなら10個でも余裕で持っていけますからね。

という感じで、また作業が進行しましたら紹介させていただきます!