色見本キーホルダー 色相環12色+αイモリ 完成

Twitterのアイコンにもしているイモリ+色相環12色のキーホルダーですが、ようやく商品化出来ました!

元々は単にイモリと色相環12個のピースを枠の中に置いた物を撮影しただけの物で(固定されていないのでバラバラになります)、

その後それを大きくした物をデザフェスに持っていったところ「それは買う事は出来ないのですか?」と聞かれたので、

いつか製品化&量産しようと思っていたんですよね。

イモリの色は色相環の12色とは別の色にしていて、今回はPANTONE322を参考にして作成したグリーンと、BUGATTI「TIFFANY GREEN」(V603)の水色で塗装した物の2種類で作成しました。私的にはパントンのグリーンの方が好きなのですが、ネームバリュー的にはティファニーグリーン(ブルー)の方が強いので需要はあるんでしょうね。

作成方法としては結構面倒で、当初は先に枠の中に配置してシリンジで樹脂を注ぐ方法を試してみたのですが全く上手くいかず(表面張力の強さを思い知らされました…)、なので土台の枠より少し小さくした治具(透明な枠)を用意し、それに予め色相環のピースとイモリを配置して納めた物を作って一気に落とし込む!という方法を採用するようにしました。ちなみに先に樹脂を注いで一個ずつ配置する方法は一番うまくいきませんでした(それこそ表面張力でグチャグチャになります…)。

バリ取りとこれらの治具にセットする作業に結構時間が掛かるので、これらの作業は自宅で夜な夜なするようにしました。工場でやるとまた銀行残高が大変な事になりますので…(仕事は仕事としてこれらはあくまでも自宅に帰ってから時間が余ったらという感じです)。

土台は予め組付けた状態で段ボール片に固定し、周りをマスキングしておきます。

自宅で作成しておいたイモリ+色相環12個ピースです。

接着面は#400で研磨して足付け処理してあります。

土台部分とピースそれぞれの接着面にプラスチックプライマーを塗布します。PMMA=アクリル樹脂はそのままじゃくっつかないですからね。

転写用のシートを貼り、剥がれ易いようにしておきます。

土台部分にタップリクリアーを塗ります。通常塗装する際のエアー圧では吹き返しが強すぎて隅まで入らないので、エアー圧を落としてガン距離を2cmくらいまで近づけてとにかくタップリ塗ります。肌がウネウネになっても構いません。

その後治具の枠に納めたイモリ&色相環12色ピースを指で押し込んで枠の中に落としこみます。

枠を外し、

マスキングを剥がしたら一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けてクリアーを硬化させます。

そして完成です!

今までのキーホルダーと違って「背板」が無いのでそれぞれのピースは嵌め込みにはなっておらずクリアーのみで保持されているので、足付け処理とプライマーの塗布は必須、またクリアーをタップリ塗る事でフチにも回り込むようにしています。

最初に作った試作品は実際にリュックに装着して一か月以上使っていて、こちらは足付け処理もプラスチックプライマーも塗っていない状態で大丈夫ですから、今回の物はさらに剥がれ難くしていますから実用でも問題は無いかと思っています。

それにしても面倒なのが各ピースの「バリ取り」で、これに多くの時間を費やしますから、今後の量産はちょっと厳しいかな・・・と思っています。

ただこれのキャンディーカラーVer.も作りたいので、次はそれにチャレンジですかね。

販売は当ウェブショップで、7月16日の21:00から開始予定です。宜しければご検討くださいませ!

色見本キーホルダー【ミラーキャンディー+ホログラムラメ】完成

以前作成して販売したミラーキャンディー仕様の色見本キーホルダーですが、この時は色相環の背板を結晶塗装の黒にしていましたが、

今回新たにホログラムラメ仕様を作成しました。

背板以外はどちらも同じ物で、ただそれぞれでかなり雰囲気が変わったのが判るかと思います。

元々はデザフェス用に何個か作成していただけですが、外で見た時のホログラムラメがとても良かったので、今回新たにラインナップとして追加しようと思った次第です。

背板は厚さ1.5mmの透明アクリル板をレーザー加工機でカットし、

裏側を「足付け処理→プラスチックプライマー塗布→クリアー塗布→ラメパウダー塗布→クリアー塗布→強制乾燥完全硬化→研摩→クリアー塗布→強制乾燥完全硬化」して、最後に表側からもクリアーをコートします。かなり面倒臭いので結晶塗装Ver.より金額は高くなります。

ただ、それでも作れば作る程赤字になるのは相変わらずなのですが・・・。

と言う訳ジャジャーンと!少し前から自宅の一部で空いたスペースが出来たので、その場所で今回のような制作作業を出来るようにしました。

机は新しく買い直したかったのですが、捨てるのも買いに行くのも面倒だったので、天板の上に貼って剥がせるリメイクシートを貼ってリニューアルしました。素晴らしい・・・!


さらに工場と同じく、蛍光灯を天井から吊るして机全体を明るく照らせるようにしました。素晴らしい・・・!

と言う事で、それからは一日一個を作る事を目標に、帰ってから寝るまでの1時間くらいの時間をこういった作業に費やす事にしました。iPadでNetfrixとか観ながらやるので労働という感じはしなく、後片付けもしないで良いのでとても効率が良いです。

各素材の塗装は工場で行っていて、それらのパーツを自宅に持って帰って行うというスタイルはワークライフバランス的にも丁度良いかもですね。

こちらは朝の出勤前に撮影した画像です。何か変なのは(コントラストが強いのは)スマホでの撮影だからですね。進捗をTwitterであげる毎に反応があるのでモティベーションも下がらす続けられるのが良かったと思います。

そして完成です!

もう少し増やしたかったのですが、途中でアクリルミラーのピースが切れてしまったので、今回はこちらの14個となりました。

画像だと全くホログラムラメの良さが表現出来ないのですが、実物はかなり良いと思います。

単にありがちな直射日光に当たるとレインボー感が出るだけとは違い、高級感のある煌めき具合がとても気に入っています。

リュックに着けて撮影もしました。

前回販売した結晶塗装仕様は渋い感じが男性向けで、

今回のこちらは女性向けと思いきや、購入して頂いた殆どが男性の方でした(笑)。

今回は前から欲しがっていた方にちゃんと行き渡るようにと開始時間を事前に告知しての販売だったのですが、そのお陰か2分半くらいであっという間に売り切れてしまいました。発送先住所とか打ち込むだけでも結構な時間が掛かると思うのですが、まるで謎です…。

現在既に再販の為の制作活動に入っていて、その間にはイモリVer.も作成していますから、何とか仕事と両立して続けていければと思っています。今は赤字でも年金暮らしになった時にこういった物が生活の足しになればと・・・!(これだったら全部自宅で完結出来ますので!)。

自作塗装スタンド(保管用)Ver1.4

以前作成した被塗物保管用の自家製スタンドです。

使い勝手がよく非常に重宝していたのですが、

その後使っている内に塗料ミストが着いてザラザラになったり、

傾き防止用の突起が折れて一部使えなくなった箇所が増えてきたので、

新たに作成する事にしました。

この時は100円ショップの厚みが6mmのMDFでデータを作っていて、今回もその時の300×600のMDF板が残っていたので、そちらを使って作成します。ただし前回の仕様だと先ほどの画像のように突起が折れてしまうのでそこを強化しています。

レーザー加工機は一見するとメンテナンスフリーな感じがしますが、カットの際に生じるヤニでハニカム台が汚れますし、CO2レーザー管も徐々に弱まっていきます。毎日使っていると判り難いのですが、去年このCO2管を新しい物に交換して切れ味が全然良くなったのにはビックリしました…。

と言う訳でカット完了です。臭いが凄いので普通の住宅地でこれを使うのは厳しいでしょうね…(ちなみに現在隣は廃工場なので問題ありませんが普通の家が建ったらかなり気を遣う事になりそうです)。

200円の板一枚で一台作れるので材料費は非常に少なくて済みます。

ただもう売ってないんですよね…(恐らくは円安のせいかと)。

と言う訳で完成です!

当初は1個だけで良いかと思いましたが、どうせなので3個新調しました。

前回からの改造点としては、  底板から生えている6mm幅の突起を、

倍の12mm幅に変更しました。これならもう折れないですね!

ちなみに使い方としては、 このような感じで芯棒に固定した被塗物をそのまま挿して恒温機(乾燥炉)に入れられ、そのまま保管出来るようになっています。

その後穴の数を増やし、さらに市販のワニクリップが挿せるよう、小さな孔も開けた仕様となりました。

通常ワニクリップそのままで使う事は無いのですが(手が汚れるのとゴミの付着を減らしたので極力身体から離したい)、色見本の作成などで数を塗る時はこれが便利です。

さらにその後ワニクリップに特化したのがこちらのスタンドですね。

欲しい物を自分で用意出来るのはとても便利ですが、それ以上に手を掛ければ掛ける程完成度が高まっていく設計の過程が楽しいんですよね。レーザーでカットして消失する分の寸法を擦り合わせたりするネチネチとした作業は延々やっていられます。

簡易アクリルウォールラック作成

先日取り付けた天吊り照明のお陰で作業スペースが一気に増え、御依頼頂いていた壁時計の制作も順調に進行しています。

壁時計は一度の販売で5個~10個くらいを受注制作としていて、その作業は通常業務の邪魔をしないようにしていますが、今回それ専用のスペースが出来た事で気持ちがかなり楽になりました。片付けしないで終わらせられ、後日そのまま再スタートが出来る!というのはかなり助かります。

当初使用するデスクは一個だけで良いかと考えていましたが、違う作業(パッケージング)に入るとさらにスペースが必要となり、結局2個分のデスクを使う事に・・・。まさにパーキンソンの法則そのままといった感じです。

あと先日塗っておいたマジョーラーには無いクロマフレア顔料の色見本を、知り合いの塗装屋さん(GUNさん)に差し上げた所、

それのお返しとしてマジョーラコスモセレクションのフルカラーで塗ったBLACKRABBiTの色見本を頂いてしまいました!これがあればクロマフレア顔料との比色が直ぐに出来るのでとても便利です!

BLACKRABBiTガチャの素体は、ちょっとした色の見本を残したいと思った時に使っていて、

塗り終わったそれは工場入口の工具箱の上に並べていたのですが、如何せん数が増えて置く場所が無くなって来てしまったので、

今回新たに設置した机の端の方に並べておいたのですが、ワークショップ等でデスクを移動する際にそれらも動かさないといけなくなる為、

端材で大量に買っているアクリル板(3mm)に穴を開け、

以前買っておいたアクリルヒーターを使い、

90度の曲げ加工を行い、超絶簡単お手軽なウォールラックを作りました。レーザー等でカットもしていないので殆ど手間要らずです。

早速壁に打ち付け、塗装済みブラックラビット色見本を並べました。

アクリル板が透明なので全く背景を潰さないのが良いです。知らなければ机の上にそのまま並べられているようにしか見えません。

が!、机を動かしてもブラックラビットはそのままに!なんて素晴らしい・・・。

これならベアブリックや色見本キーホルダーも置けるのでまだまだ在庫を増やしても大丈夫そうです。

自宅でもこれと同じように天井から照明を吊るすようにして明るい作業環境を整え、キーホルダー関係はそちらで行おうと思ってます。