色見本マイク 白系パール塗装

 先日サフェを塗っておいた色見本用のレジン製マイクです。

 マイクの塗装ではホワイト系の御依頼が多いので、今回は白から派生した感じのサンプルを塗装する事にしました。使うのは一般的なブルーパールとバイオレットパールです。

パールはそれ自体では色を隠蔽させない為、下地の白を活かしつつ、光が当たった時だけ色を変化させる感じですかね。基本はあくまでも「ホワイト」です。

 また今回は新たなデカールも作成しました。それぞれシルバーの上にマゼンタと特色ブルーを重ね、キャンディーカラーの様にしています。

デカールの作り方については以下の記事が判り易いかと思います。当初は私も悩んで色々なサイトを見て学びましたので、ご参考になればと思います。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

ちなみに現在はデカールシートを像のロケットさんの製品に替えています。

 ベースコートを塗り、デカールを貼り付けます。こちらの塗装は白の上にブルーパールを重ねた仕様です。

 また今回はサンプル用なので、裏側にはゴールドのデカールを貼ってみました。

 そしてこちらはバイオレットパールを塗装した方で、デカールには同じ系統でマゼンタに印刷した物を採用しています。

昔、オールペン全盛期にこういう色のシーマとかセルシオがよく走っていましたが、最近めっきり見かけなくなりましたよね。トランクに立てていた自動車電話のアンテナ、凄く懐かしいです(笑)。

 ゼンハイザーのマイクでは白ベースに「SENNHEISER」のロゴをシルバーで入れる仕様が人気なので、こちらもSHUREで試してみました。

と言う訳でクリアーを塗って本塗り完了です。当店としては稀に見る爽やかな配色に(笑)。

 SHUREのロゴは下地にシルバーを印刷する事で、キャンディー塗装と同様透かした時に色の深味が出ます。少し前にご依頼を頂いた高級なイヤホン(日記では紹介していません)のロゴにこれを採用していて、オーナー様にも気に入って頂けたのでいつか見本を作ろうと思っていたんですよね。

 こちらも単にシルバーの上にマゼンタを重ねただけですが、非常に発色の良い格好良いロゴが出来ました。何故もっと早く気がつかなかったのでしょう(苦)。

それぞれの塗色は普通の3コートパールと変わり無く出来るので、これなら費用も据え置きで大丈夫そうです。

後日完成したら撮影してマイク塗装のウェブサイトにて紹介しようと思います。

自ら育てて店頭に並べて販売までを行う、まるで道の駅のよう(笑)。

PRO_Fitドライカーボンエンブレム

 以前作成していたドライカーボンを使ったPRO_Fitnオリジナルカーボンエンブレムですが、今回ご注文頂いた穴無しVer.の在庫が無かった為、新たに増産する事にしました。

ベースとなるドライカーボンについては以下の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

PRO_Fitドライカーボンエンブレム制作

ちなみにドライカーボンはサンダーとかで切るのでは無く、エンドミル(CNC)で切るのが一般的なようです。こちらのサイトで判り易く紹介されています。

 デカールも新たに導入したタイプ(象のロケットさん製)を使い、いつものALPSドライプリンターを使って印刷します。色はシルバーとゴールドで、インクリボンのスジが目立つ物は捨ててしまいます(上の画像だと、ゴールドは下の2段は使い物になりません・・・)。

 デカールの段差を目立たなくしたいので、ドライカーボンの形に合わせてカットしてみました。

デカール用接着剤(マークセッター)と木工用ボンドを併用してカーボン板にデカールを貼り付けます。

ちなみにカーボンの上にはベースクリアー(色の着いていないベースコート)を塗ってあります。これをしないとシルバリングが起こる可能性が高くなり、またクリアーの密着性が劣る筈です(いずれちゃんと検証してみます)。

一晩常温で置いて接着剤が十分に固まったらクリアーを塗って下塗り完了です。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、表面をペーパーで研いで平滑にしたらもう一度クリアーを塗って完成となります。

結局また2回塗るのか・・・と(苦)。

サーモス キャンディーレッド塗装

前回サンプル用にと塗装していたクロマフレア風塗装のサーモスステンレスマグですが、ちょっと訳あって手元に無くなってしまった為、新たな塗装サンプルを制作する事にしました。

また以前サーモス蓋の付属部品を分解出来る事を確認していたので、今回はそれを応用して塗装をしてみる事にします。

 新たに塗装した色は定番のキャンディーレッドで、

また蓋のロック部分に埋め込まれているポッチも同色にしました。

 と言う訳で完成です。

 正面にはPRO_Fitのロゴをゴールドのデカールで入れました。

蓋の部分は単にポッチを塗っただけですが、これだけでもちょっとしたアクセントになって一体感が生まれたと思います。

 裏面にも前回と同様、中央より少し上の個所にもデカールロゴを入れています。

今まで貼っていたデカールロゴはシルバーばかりだったのですが、少し前にご依頼を頂いたキャンディーレッドのマイクの配色が凄く良かったので、今回新たにサンプル用として作っておきたかった次第です。

 自然光でも撮影してみました。

 キャンディーカラーはやはり自然光の方が綺麗に見えますね。

 スターバックスなどのタンブラーでも元々キャンディーカラーに塗装された物はありますが、量産品の塗装ではここまでの発色は無く、また艶も全然違います。

今度、一時中断していた従兄弟とのワークショップを行う予定なので、出来上がったらそちらも紹介したいと思います。

色見本用ミニカーキーホルダー本塗り

 いつもの色見本用に使っているウレタンレジン製のミニカーです。先日紹介したサーモスやマイクと一緒に塗装していました。

尚こちらはいつも仕事として行っている内容と同じく、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えています。

面積は小さいですが、サーモスを塗るより手間が掛かっていると言う・・・(苦)。

 今回の塗色は既に先日色見本用として作成していますが、今回はキーホルダー用として新たに数個を作製しておきました。

 またテストも兼ねて裏側にはデカールも貼ります。

ちなみにここには本当はSTANDOXのロゴを入れたかったのですが、売り物にする場合それはマズイので、今回は「スタンドックスを使って塗ってます!」的な感じにしました。文言等間違っていたら是非ご指摘頂ければ助かります。

 こんな感じでデカールを貼り付け、

 十分に乾燥させたらクリアーを塗って本塗り完了です。

 色は先日紹介した新★クロマフレア風パウダー顔料のNo.2で、マジョーラで言うとアンドロメダⅡの色に近いと思います。最初に入手した物(国内)とは別の、海外から取り寄せた物となります。

色の比較検証については以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

新★クロマフレア風顔料 完成検証

キーホルダーの用途については、「塗装の依頼をする前に実際の色味を見ておきたい!」と言う方向けで、こういった特殊色については色見本のお貸出しはしておりませんが、どうしても先に色を見ておきたいと言う方にはこちらをご購入頂ければと思います。

色の見本と言いつつも、裏側のデカールの段差がどうしても気になってしまったりするので、

 強制乾燥~完全硬化後にペーパーで段差をある程度削り、

結局後日もう一度クリアーを塗っていたりします。もう救いようがありません(苦)。

ついでとは言っても研ぎやセッティングに時間は掛かっている訳で、こんな事をやっていたらまず採算なんて合う筈はありませんが、まあここは限りなく仕事に近い趣味と言うか、息抜きのような感じで楽しむようにしています。ゴッホゴッホ(笑)。

後日ワイヤーを取り付けて撮影したら改めて紹介させて頂きますね。