一斗缶 ピンク迷彩塗装(試作) 加装飾

 先日一応本塗りを終えていたピンク迷彩塗装の一斗缶です。

 ちょっと想定外だったのが底面で、今回カモフラ柄を塗装した側面には元々クリアーが塗ってあった為足付け処理をしただけで普通に食い付きましたが、底面は鉄板(メッキ)が剥き出しだったようで、一応スコッチで足付けはしてあるのですが全然密着していません。爪で擦ると簡単に塗装が剥げてしまいます。プライマーを塗らないまま上塗り塗装をしてはいけないと言うまさにお手本のような状態になってしまいました。

今後底面は塗らないようにするか、もしくはちゃんとプライマーを塗るかですかね。

そして頼んでいたドアモールが届きました。前回と同じく色は黒で、幅は比較的広めの10ミリのタイプです。

また取っ手を付ける際の穴あけ用ジグも作成しておきました。

これを一斗缶に当てて下穴(2ミリ)を開け、その後4ミリの穴を開けるようにします。

 また今回の為に色見本用のプレートを量産出来るようにしました。

今まではこれを手作業でカットしていたのですが、

 プリントの際に端に目印をつけ、これをトンボ代わりにしてレーザーの始点を決めます。

 使うデータ自体は同じなので、

 おおお!っと。

ちょっとズレましたが、何とかいけそうです(ズレたのは私の位置設定のせいです)。

 用紙の貼り位置は厳密で無くて大丈夫なので、枠の線は無くしてカットする事にしました。

これなら凄く簡単で、一体私は今まで何をやっていたんだか…。

 MDFのプレートも量産しておきました。

取り敢えず以前作った色見本を貼ってみるとこんな感じです。

キャスターが着けばさらに雰囲気は出るのではと。

ちなみに色見本のプレートは両面テープで貼り付けようと思っていたのですが、

 折角なのでオリジナルと同じく裏に磁石を埋め込んで自由に配置出来るようにしようと思います。

後はキャスターを取り付けて、今後は蓋を着けたり上に座れるようにしたり、色も普通にOD色(オリーブドラブ)系の迷彩とかブルー系やグレーもやってみようと思います。と言うかそもそもピンクは隠蔽が悪く、出来れば避けたいのでして…。

と言う感じで、また発展したら紹介したいと思います。

一斗缶 ピンク迷彩 本塗り(試作)

先日ベースカラーとなる薄いピンクを塗っておいた一斗缶です。これにさらに色を加え、カモフラ柄にしていきます。

ちなみに完成のイメージは以下ページにあるイラストのような感じとなります。

一斗缶改 trash can

 迷彩柄は以前仕事で使ったデータを拡大して、

 要らなくなったコピー用紙をレーザー加工機でカットします。

「それくらい手で切れよ!」と思うかも知れませんが、一連の作業をシステム化して誰にでも作れるようにしておけば、いつか就労支援とかになるんじゃないかと思いまして。

余りキッチリとした塗装は難しいのですが、こういうラフな塗装なら手順さえ覚えれば誰でも出来る物なんですよね。

と言う訳で用意したパターンは5種類、 レーザーなら重ねて一度に切れるのでそれぞれ纏めて何枚かカットしておきます。

 粘着剤として使うのは業界でもメジャーな3Mのスプレーのり55で、他には99なども定番ですが、さらに111なるタイプはシリーズ中、最高強度・最高耐熱(!)らしいです。って、111なんて昔からありましたっけ…?

 スプレーのり55は低粘着で塗装にも影響を掛けない為、エアーブラシなどのマスキングにもよく使われています。今回の場合は剥離して再貼り付けが可能なのが良い点です。

 今回の塗装では量産&超低コストと言う事がコンセプトですので、いつものようにピッタリ貼るマスキングでは無く、結構(と言うかかなり)いい加減なステンシル方式での塗装としています。周りにもミストが飛ぶ飛ぶ!、みたいな(逆にこういうのに慣れていないので途中で吐き気が…)。

 と言う訳でまずは1パターン目が完了です。使った模様の一部がバカボンに出てくるイヤミさんに見えるのはどうしてでしょう…(苦)。

 時間的制約もあり(仕事では無いので)私的には見れた物では無いと思っているのですが、まあ迷彩柄自体がそもそもそういう物だという事で納得して塗り上げました。

ただパターンはもう少し良い型と種類を、そしてサイズも小さい方が良いかも知れません。まあでもこの辺はコストとのせめぎ合いですかね。

そして遠心注型で簡単に量産出来るようになった底がフラットタイプの色見本ミニカーも塗装しておきました。

当初は直にミニカー型の色見本を貼付けようと思っていましたが、それだけだとちょっと物足りないので、いつものようにプレート状にして貼付けられるようにしようと思います。

うーん、段々楽しくなって来ました。

Kindle7inc用ワイヤーメッシュフック&スタンド

kindle2工場二階で音楽を流す時には古いKindle fireを使っていましたが、この端末はamazonプライムのmusicアプリが使えない為、自宅で使っていたその後の後継機のKindle7incを持って来ていました。奥のが古いので、手前のが(一応)新しい方です。

kindle11古い方のKindleは以前作成したフックがあるのでワイヤーメッシュに引っ掛けられるのですが、新しい方は「取り敢えず乗っけているだけ」といった結構危ない状態で使っていました。

kindle と言う訳で、以前作成したデータを修正して新しい方のKindleにも取り付けられるようにします。3Dっぽいデータは適当に作っただけなので気にしないで大丈夫です(レ―ザーに使うのは2Dのみですので)。

kindle4 取り敢えずレーザーでカットして着けてみたのですが、どうも両端の曲線が違うようで上手く嵌りませんでした。しかも二個作ってしまい、無駄無駄無駄でしかありません。

kindle1 と言う訳ですが気を改めて、さらにフック部には少し改良を加えてみました。しかも当工場には少々似合わない、ちょっとメルヘンチックな感じで(苦)。

kindle5 と言う訳で6ミリ厚のアクリル板をレーザーカットします。

kindle6 データさえ出来ればアクリルのカットは瞬殺です。小学生の頃の私を呼んであげたかった…(要らなくなったカセットケースを切ろうと思って何度失敗した事かと)。

kindle7 両端の曲面も一度の修正で良い具合になり、結構あっという間に出来上がってしまいました。

kindle8 ワイヤーネットに掛けていない時はこんな感じで自立するので、ワイヤレスキーボードを使えば普通のディスプレイとしても使えたりします。

kindle13ひっくり返すと寝かしたような角度になるので、料理とかをしながらとかにも良さそうですね。ちなみに今日は料理では無く、マスキングシート作りの地獄の一日でした(笑)。

kindle9 そしてこちらが本命の使い方です。

kindle12猫のしっぽの所の窪みが丁度ワイヤーに引っかかるようになっています。

kindle10Kindleのアプリは少々微妙な所があるのですが、仕事場でランダムに音楽を流す場合にamazonのプライムラジオがとても便利で気に入ってます。わざわざプレイリストとかを作らないでジャンル分けされているのを聴けるのが良いんですよね。さらにこれは意外でしたがSpotifyにも対応しています。

今回作成したKindle 7inc用のデータは以下からダウンロード出来ます。宜しければご活用下さいませ。

スマートキー マスキングシートレーザーカット

key3何の事だか良く判らない方にご案内しますと、半年前くらいからこちらのスマートキーケースの塗装をご依頼頂いていまして、現在ようやくロゴ入れのマスキングシートが出来上がった段階となっています。

少し途中の工程を紹介しますね。

key60素地のザラザラをツルツルにする為の下地処理は当然で、今回は「少し入り込んだボタンをツライチにして豆みたいに」といったご要望もありまして、それらの加工も行っている内に数か月が経ちました。

key109その後3コートホワイトパールの塗装も完了し、いよいよボタンのロゴ入れを!と言う段階になったのですが、

key121さらに表面(裏面?)にLAND CRUISERのロゴを入れられたいと言う話にまで発展しまして、

key116ただ各ロゴや文字は余りにも細かく、もはや塗装では無理なのでデカールしかないのでは・・・と言う事になったのですが、その後STANDOXから新色が出たりして、状況はさらに泥沼に(苦)。

key143 そしてこちらが現在進行中の作業で、画像に写っているのは当工場二階にある、趣味で購入したCO2レーザー加工機です。

key144 レーザーの出力は0.1%~100%までの調整が出来て、例えば5ミリのアクリル板を切る場合は大体50%の出力で行っています。

key146またレーザーを照射するノズルの運行速度も毎秒1ミリから設定出来るので、これらの調整次第で10ミリ以上のアクリル板から、今回のような薄いマスキングシートのカットも可能と言う訳です。

ちなみに通常マスキングシートを作るのはカッティングプロッターなる機械を使いますが、それだと今回程に細かい物を綺麗にはカット出来ないので、このレーザー加工機を使っています。

key145  と言う訳でまずはデータ出しからで、取り敢えず室内を常温(20℃)に合わせました。

key147 最初は上手く行かないのですが、やっていくうちに段々コツが判って来ます。

key148 これだと切り過ぎで、これの一歩手前、寸切りといったイメージです。

key150 最終的に上手くいった方法としては、ノズルの運行速度を秒速3ミリに、対称物までの距離はいつもより2ミリ近く10ミリ、レーザー出力は最初に7.5%で始めてノズルを温めて(余熱)、徐々に0.1%ずつ出力を落としていき、最終的に6.7%~6.8%の出力で丁度よく切れました。

key12ちなみに今回作っているマスキングシートはこんな感じのボタンのロゴなどです。

key151 こんな感じで、画像だけで見ると簡単そうに見えますが・・・

key152サイズが米粒くらいなので細部まで綺麗に仕上げるのは結構大変なのです。

key140ただ今回のようにレーザーを使ってカッティングが出来れば、一般的なプロッターには不可能だった小さなサイズのカットでも自然な曲線や直角の角を表現する事が出来ます。

factory78と言う訳で、何とかここを凌げば塗装屋としてもう一皮剥けれるんじゃと思い、夜な夜な作業進めています。

しかしながら武士は食わねど高楊枝と言う訳にもいかず、おっと、つい非常食に手が(苦)。

key153と言う訳で、何とか予定通り年内にロゴ入れまでは終わらせておきたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!