MDプリンター グレー印刷

現在仕事でご依頼を頂いているKATOクレーンミニカーの塗装で、各ロゴは先日デカールに印刷していたのですが、「グレー」のインクだけが無かったので、今回新たに取り寄せました。

ちなみにグレーは元々ALPS社では設定の無い色(印刷不可能)で、現在はそれをサードパーティの象のロケットさんが開発して販売してくれています。

またグレーは現在三種類出ているようなので、デカール印刷が得意な知り合いの塗装屋さん(G-SHOCK塗装屋さん)に何が良さそうかを聞いてみると、「GN-50ならライトグレーを二度刷りで丁度良いのではないでしょうか」との事でそのインクリボンと、今後の為にもう一種類薄いグレー「アイスグレー」と、デカール用紙も15枚買っておきました。

 いつものようにWindows XPが入ったスタンドアローン機(非回線PC)を使ってALPS社のドライプリンターMD5000を動かします。

 使うのは2個だけなのですが、最初の印刷ではカスレが酷く、40個刷って一個も使い物にならない!と言う状態だったのですが、しっかり足付け処理&脱脂をしてから刷り直したら綺麗に出来ました。ライトグレーを二回重ねてクリアー(と言うインクがあります)で保護しています。

色も良い感じです。塗装と違って黒と白を混ぜて(重ねて)もこんな色は出せないので本当に助かりました。

ちなみに当店で使っているMDプリンターですが、同じSTANDOXユーザーで知り合いのスイスの塗装屋さんが当ブログの記事を見て凄く欲しがってしまったようで、「Hi!! 香港で売っているのを見つけたんだけど、消耗品とかが手に入るか不安なんだよね・・・」みたいな事を言っていたので象のロケットさんを紹介したところ、二週間後には「届いたぜ!」とか言っていてビックリしました(笑)。OH済みのMD5500をスイスまで送ってくれたようです。

ただやはりと言うかデカールが上手く貼れない(剥がれる&チヂれる)との事で、渡した使っている接着剤(マークセッター)を紹介したところ、「Oh!近所の模型屋に同じのがあったっぽい!」とか言って喜んでいました(笑)。私の方も「あるのか!」と驚きました(笑)。

ミニカー本体の方は分解も終わっていて、現在溶剤槽に浸け置きして旧塗膜を剥離中です。

それでは進行次第また紹介させて頂きますね。今後は仕事メインなので日記の方になるかと思います。

ALPSドライプリンター追加しました

alps本日到着しましたアルプス電気のドライプリンターMD-5500です。

ドライプリンターは既に2台持っているのですが、今後の事を考えてもう一台買っておきました。

alps1モデルの中では最終型となりますが、実はとっくの昔に廃晩になっているようなプリンターです。

ただその特性からして未だ需要が多く、うちのような単品製作の仕事でも非常に活躍してくれています(ただ使い方は限定されているので過度の期待はしないで下さい)。

alps2こちらは現在使っているMD-5000で、型は一つ古くなりますが機能的には今回購入した物と殆ど同じです(と言うか何が違うのか良く判りません…)。

これらのプリンターの素晴らしいところは「白」や「シルバー」が印刷出来る事で、またメーカーサイトでも謳っていますが、普通のインクと違って褪色しないのです。これを個人レベル(のランニングコスト)で出来るって凄い事なんですよ。

ちなみに最近レーザープリンター用のトナーとして白が販売されましたが、蛍光ホワイトの為にブラックライトで光ってしまうらしく、またプリントを重ねて印刷出来る「ページ合成」の機能は無いでしょうから使い方は限られてしまうかもですね。

alps3 さらに良かったのは今回購入したプリンターの付属品としてインクリボンが多数付いていたことで、ブラックやCMYはもう十分足りているのですが(そもそもそこは殆ど使わないです・・・)、高価なホワイトやゴールド・シルバー系は非常に嬉しいです。今後この辺りのサプライ品も入手出来なくなってしまうかも知れませんので、今の内に沢山集めておきたい所です。

そう言えば最近、今まで印刷が不可能だったグレーのインクリボンを製作して販売するという猛者を見つけました・・・(恐)。

alps4 と言う訳で、現在ストックしているインクリボン一式です。いつの間にか溜まってしまいました…。

こんなに遣い切れるのか?と心配になりそうですが、普通のインクのようなリキッド(液体)では無いのでインク詰まりなどの心配は無いんですよね。

alps5早速テストプリントもしてみました。

「MARVEL」は比較的大きいサイズで、こういった場合はインクリボンを何段にも重ねて印刷をしていますが、懸念していたここの継ぎ目の仕上がりは非常に綺麗です。付属していたインクリボンの感じからして、余り使っていなかったのかも知れません。

そして右側の小さいロゴは現在お問合せを頂いている案件で、こちらはベクトル画像では無く普通のjpeg画像を印刷しています。理想としてはより精密な描写が可能なベクトルデータが欲しい所ですが、このサイズなら何とかなりそうです。

単品製作の依頼がメインのうちとしては、これからも非常に役に立ってくれそうです。置き場所は神棚とかにしないと・・・、ですかね(笑)。

小物塗装開業セット。みたいな

pc (1 - 1)-10小物の塗装で役に立っているのがマスキングシートなどをカットするカッティングプロッターですが、以前使っていた物が棚の奥で眠っていたので引っ張り出して来ました。

pc (1 - 1)-11仕事として使うには物足りないですが、DIYとしては十分なローランドのSTIKAです。懐かしいですね~。

pc (1 - 1)-4長く使っていなかったので一応稼働テストを行い、外装パーツも外して中も掃除しておきました。

pc (1 - 1)-5外装カバーは大分日焼けしていたので艶消し黒で塗装してしまいます。一応掃除もしてみましたが樹脂自体が変色してしまっていたので塗る以外無かったんですよね。

pc (1 - 1)-6そのままだと寂しかったのと、一応新たにテストカットと言う事でメーカーロゴをカットしてみました。

pc (1 - 1)-7これを買ったのは10年以上前ですが、DIYで使うくらいならまだ現役で活躍出来そうです。

pc (1 - 1)-8ちなみに出力端子は懐かしのパラレルポート(笑)ですが、PCとの接続はUSB変換ケーブルを利用します。

その理由としては・・・

pc (1 - 1) カッティングプロッターと並んで小物の塗装に便利なのがこのドライプリンターで、今はMD-5000なる機械を使っているのですが、こちらも以前使っていた物が眠っていたので棚の奥から引っ張り出して来ました。

pc (1 - 1)-9このALPS社のドライプリンターは昔ながらのインクリボン方式で、型はとても古いのですが一般的なプリンターでは不可能な白やメタリックなどを家庭でDIY的に印刷出来ると言う優れものです。

pc (1 - 1)-2 ドライバーをインストールし、黒の代わりにシルバーを使ってテスト印刷してみました。うーん、良いじゃないですか!

alps3ちなみにこれが私が今使っているMD-5000なるプリンターです。購入したのは中古ですが、サブメーカーでオーバーホールをしてくれている所があるのでそこにお願いして各部の点検&インクリボンの重なり位置などを微調整して貰っています。

legacy181 白の印刷が出来ると、こんな感じで自動車内装パーツの細かいマークやエンブレムなどを再現する事が可能です。

imp62 Illustratorなどのイラスト作成ソフトを使えばこんな感じに好きなデザインを作製し、マスキングでは対応出来ない細かい文字も塗装に応用が出来たりします。

amp19こんなに細かい文字も箔っぽいゴールドで入れたりする事も出来ます。

pc (1 - 1)-13尚、これらの機器はドライバがWindows XPまでしか対応していませんが、丁度使っていなかったパソコン(シリアルポート付き!笑)が余っていたので、それにIllustratorやらロゴデータ集もインストールして一式セットとしました。オフラインでそのまま使えるようになっています(ただデータのインストールが現在も進行中です)。

ちなみに今のカッティングプロッターは数年前に知り合いの方に差し上げる約束をしていまして、ようやく今回お渡しできる準備が整ったので今度はそちらで活躍して貰う予定です。

本当は最近の機種を買ってしまった方が手っ取り早いと思いますが、現状何も無いところからだと何からして良いか判り難いと思いますから、まずはカッティングシートなどを作ってみて楽しんで頂き、徐々にステップアップしていければと思います。是非に是非に。