デザフェス販売製品制作

日々の仕事は相変わらず忙しいのですが、11月に開催されるデザインフェスタの出店に備え、販売製品の制作も行っています。

画像は色相環壁時計の材料と、

色見本キーホルダーの為の素材です。端材で買っているアクリル板をレーザー加工機でカットし、塗装を施して販売している商品です。キーホルダー一個¥4,000 以上の金額設定ですが、ウェブショップに出品すると直ぐに売れ切れてしまう人気商品になっています。

「だったら何故もっと作らないのか!」と言うと、今のように工場を一棟借りて行っているスタイルだと固定経費が掛かり過ぎて赤字だからですね。

その他、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)の許可を頂いて作っているBLACKRABBiTのキーホルダー用素材もです。今までは一個ずつ塗っていたので販売価格も高かったのですが、こうやって纏めて塗る事で1/3くらいにまで落とせる予定です。塗装もシンプルなのを中心にしようと思っています。

色相環壁時計に使っている素材は5mm厚のアクリル板で、端材セットで買うと透明な物の他に白い物も混ざっているのが邪魔だと思っていたのですが、考えてみると色相環12色を塗装する際にはどの道下色に白を塗っているので、実はこの方がコストを下げられる事に気が付きました。ベースコートの塗装が少ない分仕上がりもこの方が良くなります(とは言っても目で見て判るレベルは殆ど無いですが…)。

そして本塗り完了です。

最近本業の塗装でクリスタルクリアーを、同社STANDOX VOCエクストラクリアーに置き換えて塗るようにしていますが(品質的にも金額的にも後者の方が上位です)、それの理由としては、こういった仕事以外での塗装で新しい材料に慣れるようにしている結果でもあったりします。同じメーカーのクリアーでも全然性質が違うので、いきなり使っても上手く塗る事が出来ないんですよね。

色見本キーホルダー用のピースは、もう二度と塗らなくても済むようにと大量に塗装するようにしています。

何故赤字を垂れ流しながらも(しかもデザフェスは出店費まで支払ってまで)そういった催しに参加するのかと言うと、たとえ今は無駄であっても、将来的にこういった事で塗装の仕事を続けていける可能性を見出せるからです。いずれ歳を取って身体が上手く動かないようになり、また目も見えなくなってしまうので(塗装屋の高齢化あるあるです)、今出来ているレベルの塗装が出来なくなった場合でも塗装の仕事が続けられるようにですね。これであれば自宅の作業場でも出来るので、何とか国民年金(その頃だとすると多分2万円くらい)の足しに出来ればと思っています。

その他としては、ちょっと仕事で疲れた時に何か違う事がしたい(サボりたい)、と思った時、それでも多少なり売り上げに貢献出来るのが良い所かと思っています。動画観たりスマホアプリのゲームとかやって時間を潰すより、多少でもこういった方が本業の塗装の役には立ちますからね(どれくらい厚く塗るとワキが出るのかとか、普段絶対出来ない事もこれだと思い切りやれます。笑)。

またこれ単体で塗装したりすると赤字は必須ですが、一応は本業の塗装と一緒に行う事で無用なコストを減らす努力はしています。

そして現在取り組んでいるのがこちらの透過色=キャンディーカラー色見本です!

通常の業務で行う透過性塗装は下地にシルバーを塗って行う事が殆どですが、それ単体で色味を表現するような物は殆ど無いので、これはこれで面白い発見が多く、またそれらの対策や改善が勉強になっていたりします。

勿論キーホルダーは「色見本」としての役割を担っているので、これを見ながらどの色を使うか決める事も出来ます。

まあ一般の方としてはそういった実用よりも見た目の方がメインになると思うので、その辺を意識して良い物が出来ればと思っています。同じ色のBLACKRABBiTを作って一緒に買って貰えたりしたら嬉しい事この上ないですね!

とりあえず試作を完成させ、早く量産体制に入りたいところです。上手くいけば良いですね~。