先日の土曜日、当工場にてサーモス塗装のワークショップを行いました!
今回の参加者は2名で、うち一人はなんと外国人の方でした。仕事であれば日本人以外からも塗装の依頼を受けた事はありますが、ワークショップでは今回が初めてです。しかもわざわざ八王子からバイクでやって来てくれました!(てっきりホンダかと思いきやBMWでした・・・!)。
今回はサーモス本体の塗装と言うよりも「エアーブラシを使ってのワンポイント塗装」というのがメインで、参加者の方からは予めベクターデータを送って頂くようにしています(勿論JPEG画像でも比較的簡単な方法=ライブトレースでベクター化出来れば問題ありません)。
まずはメールでデータを送って頂き、難しそうな部分(画像だと小さい円形部分)を省いたりしてデータを修正し、マスキングシートをカットしておきます。
こちらの方が持ってこられたのはかなりサイズの小さいサーモスです。以前私も塗ったポケとると同じくらいのサイズですね。
マスキングシートはカットだけしか行っていないので、その後のカス取りは参加者様ご自身にやって頂くスタイルです。ただここまで小さいのは通常行わない程で(プロッターの限界を超えて上手く切れません)、一応デカールでも作成しておきましたが、折角の機会と言う事でチャンレジして頂いています。
まず最初のベースカラー=サーモス全体への下色塗装は私が行おうかと思っていましたが(ここで垂れてしまったりするとフォローするのはかなり難しいので)、今回は参加者が2名と少なかったので、御希望される方にはご自身で塗って貰う事にしました。エアーブラシでは無く、普通のスプレーガン(IWATAの1.0mm)を使って貰っています。
奥が私ですね。手伝ってくれた知り合いの塗装屋さん(まいるどさん)が撮影してくれてました!
ベースカラーの塗装が終わったら再び2階に戻ってマスキング作業を行います。
細かい文字は仕上がりを優先するとデカールで行いますが、ワークショップは極力自分の手を動かすという事で、特別にマスキングで対応しました。他の塗装屋さんも「そのサイズ切ったんですか?!」と驚いてました(笑)
色を混ぜて作るような事は小学生の図工の時間にやっている筈ですが、工業品塗装の色を作るなんて機会は普通無い筈なので、こんな事一つとっても楽しいと思います。
くま3d-さんが作業中の動画を撮ってくれてました🥰 pic.twitter.com/0ERqWKItd2
— PRO_Fit/高畑 DF / G413・414 (@Takahata_P) October 8, 2022
ガーナのストライプラインを塗装で入れてます。素晴らしい、、、!🥰 pic.twitter.com/JcU8rta84f
— PRO_Fit/高畑 DF / G413・414 (@Takahata_P) October 8, 2022
一色目を塗ったらマスキングして2色目~3色目と塗って貰います。
一見簡単そうなストライプラインですが、仕上がり重視で行うとなると実はかなり難しい塗装となります。人間の目って意外と正確なので、ちょっとでも曲がっていたり幅が違うと違和感が凄いんですよね。
結局下色の塗装からロゴ入れ、トップコート(クリアー)までを全て参加者ご自身にやって頂きました。多少不具合が出た箇所もありますが、十分過ぎる程良い感じに仕上がったのではないかと思います。初めてスプレーガン持ってここまで仕上げられるっていうのは普通出来ないですよね!
マスキングを剥がしたら完成です。皆さん喜んで頂けていたようで本当に何よりでした!
そういえば、遊びに来てくれた知り合いの塗装屋さんが初期の頃に行ったワークショップで塗ったサーモスを持って来てくれました。不具合等も見られず、これなら新品のブレンボキャリパーに塗られている塗膜より丈夫なのでは、と思った次第です。
その後GUNさんや以前ワークショップに参加された方も遊びに来られて、いつもの塗装屋会みたいな感じになりました。
ご参加された方にはとても楽しかったようで、また私も普段人に何かを教えるという事は全くしないですから、こういった機会があるのはとても嬉しく思います。
次回は来年ですかね!