プジョーステアリングスポークカバー メッキ剥離

peugeot1 こちらのパーツは塗装の仕事として承っている案件ですが、メッキ剥がしが本業ではありませんので勘違いされる方が居ないようこちらの社外記で紹介させて頂いています。

自転車フレームも旧塗膜の剥離だけをして欲しいと言うお問い合わせが結構あるのですが、それも含めて塗装以外の作業は付帯作業としてしかお受付出来ません。どうぞご理解下さいませ。

peugeot3そしてジャジャーンと!虎の子のエッチング液です。以前エッティンガーのホイールにベンツのキャップを取り付けたいと言うご依頼の時に使った物で、ようやく出番がやって来ました。

peugeot4 ちなみに前回使った液体も捨てずに容器に入れて取ってあります。シリコーン製のパッキンで、全方向にロックが付いているのでかなりちゃんと密封してくれます。これが良いですよ。

peugeot5 ゴボっと(気分を悪くして戻す感じで)。

いや、臭いなどは全くしないのですが、なんだか福神漬けにしか見えないのが不思議です。

peugeot6使うエッチング液は少ない量で済むよう、部品と一緒にビニール袋に入れて温めます。温度が高い方が反応して早く剥がれてくれるんですよね。

peugeot7 そして30分くらいすると綺麗にメッキが剥がれてくれました。ここまで完璧に取れてくれると気持ちが良いですね~。

peugeot2ちなみにメッキは裏側にもしっかり施されていました。

peugeot8こちらも綺麗に剥がれてくれました。酸の力って本当に凄いです。

ちなみに子供の頃にエイリアンの映画を見てあまりの怖さにその後トラウマになりました・・・。エイリアンの血液が強酸性で、倒しても二次被害があると言う・・・(怖)。

peugeot9使い終わった薬液を捨てる場合は付属された酸化鉄?やらと反応させ、さらにセメントで固めて通常ゴミ(燃えないゴミ)として捨てられるようになっています。ただうちの場合は今後も使う機会があると思うので、再度タッパに入れて保管しておきます。

ちなみに現在別件でご依頼頂いているホンダオデッセイのライトガーニッシュも同じ様にメッキが施されていますが、あちらは剥がすのではなくメッキを残したまま塗装が剥がれない様な下地を作る方法で行ないます。最終的な結果は同じなのですがこういった途中工程は全く違う内容で、この辺が塗装の面白いところですよね。基本的に抑えなければならない所はしっかりとしたマニュアルがありますが、それらを使ったやり方は結構自由なのです。

尚、こちらのプジョーのパーツは、次は凹み文字部分を平滑に仕上げる作業で、それらはいつもの様に日記の方で紹介したいと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

単なる日常logになりつつあ・・・

benz176昨日の続きとして、エッチング液を使って上の画像にあるスリーポインテッドスターのメッキを剝がします。まずは土台からスターを外しますが、これの爪が相当しっかり付いているので(多分嫌がらせかと)、今回は再装着は考えていませんから全部ペンチで折ってしまいます。

benz178取り外したメッキエンブレムをエッチング液に付けます。ちなみにエッチング液は40℃くらいで効果を発揮するらしいので、このまま熱を掛けられるようジップロックに入れて密封します。

benz177 温度管理は湯銭で、直接火に掛けるのでは無く温度が下がったら熱湯を足して調整します。まあこの辺は適当でOKですかね。

phone待っている間に前から気になっていた電話機の子機をメンテナンスしてみます。現場で使う方なら恐らく経験があると思いますが、長く使っているとボタンの反応が悪くなって、強く押さないと打てなくなってくるんですよね。原因はボタンの接点部分の汚れなので、こんな感じに分解してそこをアルコールとかシリコンオフで掃除してあげれば直ります。精密機械って訳でも無いですから気軽にやっちゃって大丈夫ですよ。ネジは逆トルクスとか使われていてそれの工具が必要ですが、多分100円ショップとかでも売っているのではないでしょうか。一度外したら次の為に普通のネジにしておきましょう。

benz179 と言う事で大体のメッキが剥がれました。少し出すのが早かった為か、素に下地の銅メッキが残っている箇所がありますが特に問題無いでしょう。今回見本ととして一緒に御預かりしたトランクエンブレムと比べると★のフォルムが随分違うのが判ると思います。今回用意したホイールキャップの方が細身ですよね。なのでこちらをカットして、最初に作っておいた径の小さい丸枠に取り付けても問題は無いと言うことです。

ただホイールキャップの方もすこし湾曲していますから、これは削るか熱するかして平らに修整しなければなりません。もしそれが駄目そうなら最初に作っていたパテの方を採用すれば良いだけで、何にしても色々な方法を並行して進めておけば心配の種は減るという事ですかね。備えあればって訳じゃないですが、任意保険的な物は色々あればそれだけ安心です。

ただ用意し過ぎると今度はそちらが大きな負担になる訳ですが・・・(苦)。

さらに次のステージへ(壊)

benz173 前からどうしてもやってみたかった事があって、この度機会を得られましてようやく手に入れる事が出来ました。所謂金属を溶かす為の「酸」ですね。これは一応仕事で使う物ですが、どうも最近塗装屋の業務を逸脱して来てしまっているような気がしますのでとりあえず業務外として扱う事にしました。間違えて御依頼頂かないようくれぐれも御注意下さい。

benz176と言う事で取り寄せてしまいました!(笑)。メルセデス純正部品の74mmホイールセンターキャップです。現在本業で作業中の「エッティンガーホイールに合う68mm系のベンツセンターキャップの製作」で使う為に購入しました。既にパテで造形する作業は始めていますが、中央の★部分が流用出来ればと思ってこちらも用意してみました。

それにしてもわざわざ新品を買う必用も無かったのですが、知り合いの板金屋さんに聞いても在庫していなかったのと、また安い偽物を買って形が変だったら嫌なので一応純正品を用意しましたが、そういえばFacebookページに良く来てくれている佐藤さん辺りに聞けばもしかして工場の片隅にゴロゴロしていたんじゃ・・・なんて今更ながら気付きまして(笑)。今度何かあったら声を掛けさせて頂ければと思います(多分もう無いと思いますが。笑)。

benz174 で、今回の作戦としては装飾クロムメッキが施されたベンツ純正ホイールキャップのメッキを薬品で剥がしてしまおう!と言う事でして、ただ後処理とか考えるとこういった薬品を使う作業は面倒だと思っていたのですが(だから剥離剤が嫌いです)、今回購入した物には有害成分を無害化する「廃棄セット」が含まれているので安心です(多分)。

金属に施されたメッキを剥がすのはかなり難しいと思いますが(母材を侵してしまうので)、今回のような本体がプラスチックの製品なら浸け置きするだけの作業なので多分誰でも出来ると思います。ただ私的に「酸」と言うとエイリアンの映画に出てきたシーンを思い出してしまい結構恐怖ではあるのですが・・・(今回物ではそんな風にはなりませんがただ子供の頃に見たあの映画は今でもトラウマでして・・・)。

benz175ちなみに廃棄するには付属の薬品以外にセメントも必要です。以前からこちらに訪れている方ならお察しの通り、(何故か)うちにはセメントが常備されているのでこの点は問題ありませんね。ただこれだけで捨ててしまうのは全くもって勿体無いですので、密封出来る容器に保管して他にも色々楽しんでみたいと思います。銅板のエッチングとか、錆の酸洗いとか、etc、etc・・・(惚)。