前回行ったワークショップではこちらの猫型色見本”.NUKO”(ドットぬこ)のキーホルダーやバッジを作りましたが、
次はこんな感じで、枠と背板をお好みの色に塗装する色相環キーホルダーを作ってみようかと思います。
既にやった事がある内容の方が楽ではあるんですが、頭と体が動く今のうちに色々と試しておきたいんですよね(どの道ワークショップは赤字なので…)。
また色相環以外に、こちらの4色仕様のキーホルダーも作って貰おうと思います。より色見本っぽくて良いかなぁと。
使うパーツはこんな感じで、予めレーザー彫刻&カットしておきます(ただしこの後に大きな問題が…)。
レーザー彫刻をしたドロー部の塗装は当初スプレーガンで行っていましたが、その後は筆塗り→即ふき取りという方法に変更しています。イメージとしてはシルク印刷みたいな感じですかね。
通常はここもスタンドックスの塗料(MIX870)を使っていますが、溶剤の臭いが強い為にこれを室内で行うのは難しいと考え(恐らく気分を悪くする方が続出するかと…)、ワークショップでは模型用の水性塗料を使う事にしました。エマルジョンなので乾けば水で溶けたりしませんから自作ならばこれで良いかと思います。
台紙を剥がした状態です。本当はこの透明な状態で色相環を表現したいのですが、仕上がり品質を担保してそれをやるのはまだ難しいんですよね。
と言う訳で早速テスト塗装を行ってみました。
ちなみに枠は「裏側」から塗るので、塗装としてはそんなに難しくないのがこのワークショップの良いところだと思います。ドライコートになっても艶引けとか関係ないですからね。
と言う訳で完成です。ちょっと判り難いのですが、手前のキーホルダーの枠はピンクメタリックから紫メタリックにグラデーションさせています。
もう一つは青系メタリックです。背板がシルバーに見えますがこちらは淡い水色のメタリックカラーで塗装しています。
それぞれ使った4色で塗ったピースを集めたのが黒い枠の方のキーホルダーです。こっちの方が自分だけの特別感があって私的には好きですかね。
またそれの枠を黒では無く、同じくピンクメタリックから紫メタリックにグラデーション塗装した物も作ってみました。
・・・が!
画像をよく見て頂くと判るのですが、レーザーカットして箇所=特に熱が掛かり易い角の部分に亀裂が入っているのが判るかと思います。高温によって弱くなった箇所にさらに溶剤が浸透する事で起こるソルベントクラックですね。
この時ほどではないのですが今回はこれに気を付けていても起きてしまったので、ワークショップではどうしても塗り過ぎたりする事もありますから、この方法はNGとしました。
と言う訳でジャジャーンと!
次は少し大きめにアクリル板をカットし、先に塗装を行ってからレーザー彫刻&カットを行う方式に変えました。
という訳で早速塗装を行いました。今回は淡い色のソリッドカラーを使います。
予め作成しておいた治具に塗装したプレートを嵌め、レーザー彫刻&カットを行います。
その後色々な色の水性塗料を入手したので、今回は紫とピンクを使ってみる事にしました。
台紙を剥がしたらこんな感じです。これはかわいい!
後日、各色の背板に色相環のピースを取り付けた物を自宅で作成して工場に持って来ました。
それぞれを仮合わせしてみて良さそうな組み合わせを探します。同色は間違いないですが、ちょっとつまらない感じもしますね。
こちらは蛍光マゼンタで、彩度が強すぎるので淡い色の枠とは合わないです。
私的に白が一番合うかと思っていましたが、ちょっと明るすぎて浮いてしまいます。オフホワイト=黒やオーカーを入れて濁らせたアイボリー系だったらもう少しマシだったかも知れません。
と言う訳で、今回は偶然文字色と同じ紫系のこちらを採用してみようと思います!
ちなみにこちらはもう一つの水色単色で塗った方の枠です。やはりと言うか白い背板はちょっと明るすぎますかね。
ソリッドカラーの枠に対してメタリックパールの水色の背板は悪くありません。トヨタのクールソーダですね。
と言う訳ですが、こちらはやはり文字色とも合っている淡いピンクの背板を採用する事にしました。そもそもこの2色の組み合わせで考えていたので間違いはないです。
そして完成です!
世界に一つだけの仕様という事でこれはテンション上がりますね。
紫の背板は元々あった物を使ったので仕方ないのですが、枠に合わせてもう少し彩度を落とした方が良かったと思います。
これでピンク・白・水色・紫の4色を使った仕様となります。
裏側はこんな感じです。
そしておまけで作れる4ピース色見本キーホルダーです。
こちらの枠は黒か白のみにしようと思っています。
開催についてはX(Twitter)でご案内しますので宜しければご検討くださいませ!