今日のルーティンワーク

darth29 先日テールランプ関係の塗装を行った時に序に色見本用の素材も塗っておきました。

左が通常のキャンディーレッドで、右がさらにそれに「おまけスモーク」を掛けた塗装です。素材は透明注型樹脂で作った透明なダースベイダーですね。

darth35 テールランプの方は磨き処理がありますがこちらはそのままで完成なので先に色見本として作製しておきます。これがもっぱら最近のルーティンワークですかね。

darth41レーザーで切り出したMDF板にデータを記入した紙を貼っていきます。一見面倒くさそうですが、RPGで武器などのアイテムが増えていくような感覚に似ていてこれが結構楽しいんです。塗装を続けていくのであれば生涯役に立つ筈ですからね。

darth36 ちなみにキャンディーカラーはそのまま黒い面に貼ってしまうと綺麗に発色しないので、反射板の代わりにアルミテープをカットして裏側に貼り付けておきます。

darth37 アルミテープは両面アルミになっているのでこれでOKです。さらに両面テープを貼ってダースベイダーを背板に貼り付けます。

darth38 こんな感じで完成です。土台となる板やデータが出来ていればもう簡単に出来てしまうんですよね。裏側に貼ったアルミシールのお陰で色も綺麗に発色してくれています。

darth39 ちなみにこちらは最初の画像の中にチラっと写っていた石仮面ですが、これも以前製品から型を取って複製し、さらに色を塗って作った物です。裏側にネオジム磁石を付けているのでメモを挟んだりするのに重宝します(なんて全くそういった使い方はしていないのですが。笑)。

darth40と言う事ですが、折角仕事が終わってからなんなので少し遊んでみました(笑)。

実際塗装にはスタンドックスを使っているので一応は色見本となりますし、裏側についているネオジム磁石のお陰で着脱も自由自在ですから、好きな時に好きなところに持っていけるようになってます(って、持っていきませんか。笑)。

色見本続々

darth24 先日から製作していたBMW X5M用のエンブレムの序に作っていたダースベイダーで、一度の注型で6個作れますから多分40個くらいはあると思います。

使った材料はいつものリゴラックで、これはFRPを補修する時に使うポリエステル樹脂です。

laser20 色見本の土台にする板も手が空いた時に作っていまして、大抵は現場作業が終わってメールの返信を打っている間に後ろでレーザー加工機が動いているって感じです。

laser21こちらはさらに後日で、今までメインに使っていたMDF板が遂に無くなってしまったので、ここからは大判の600×300のサイズに変更です。ちなみにこのレーザー加工機では600×400までカットが可能です。

laser22 カットした板にはプリントした厚紙を貼りますが、MDFはレーザーでカットした断面が溶けた接着成分でベタベタになるので、それの対策として艶消し黒で塗っています。

darth26 こちらは先日から行っている仕事で色の確認の為に塗装した物で、採用はされなかったのですがデータは取ってあるのでこれをそのまま色見本として使います。

darth25 レーザーでカットして黒く塗ったMDF板に用意したプリント用紙を貼り付け、そして色見本となるダースベイダーを両面テープで貼っていきます。それぞれの色には何が使われているかが判るようになっているので、いつかこの色を見て「同じ物を作ろう!」とした時に、この見本は大いに役に立つのです。

ちなみに以前自動車塗装を行っていた時も、行った作業内容が判るようにと「塗装カルテ」なる物を作っていましたが、さすがに今の業務内容でれをやるのは大変なのですから(案件数が全然違います・・・)、せめて特殊な色くらいはデータを残しておきたい、と言う事で前からこういった色見本を作りたかったのです。単に色板だけだと作って終わりですが、こういった見た目が面白そうにしておけば飾っても楽しめますしね。

darth27 ちなみにこれから検証をしたい色がこちらのキャンディーブルーで、実物は凄く透明感があって良いのですが、青はとても褪色し易いと言う懸念もあって、出来ればもう少し耐久性を出したいので色々試してみようと思っています。

darth28 こちらは先ほどとは違って見えますが実は同じ塗料が使われていて、プリントされている内容を見れば判りますが、先ほどの色は下色(=UNDER COAT)としてシルバー(MIX818)を塗っていて、こちらは単にキャンディーブルーのみの塗装となっています。

ちなみにこの透明なブルーの塊をそのまま黒い上に貼ると綺麗に発色しませんが、ダースベイダーの裏側にアルミテープを貼ることで、光が反射して透明な青が綺麗に見えるようにしています。テールランプと同じ様な感じですね。

darth30 そしてこちらは先日仕事で塗装をしたピナレロのカーボンフォークの色で、早速これも色見本にしておきました(と言うかどれも出来たてホヤホヤです)。

自転車の色は車と違って色のデータというのがありませんから、せめてその時に使った色が何だったかが判れば後で色を作る時に役に立つのです。

pinarello26一応参考までに、こちらは先日完成したカーボンフォークで、ここのブルーの部分が今回作った色です。

下請け的な仕事だと塗った物(人)がどこに行ったのかなんて知る由はありませんが、今回のように個人の方から直接ご依頼頂いた場合は数年後にまた同じようなご依頼を頂くケースがありますし、またはこの案件がインターネットの検索に引っかかって、同じように直したいと言う方が現われた時にも役に立つと思います。

darth31ちなみに現在はダースベイダーを色見本の被塗物として使っていますが、例えば今回のように自転車の部品であれば、それを象った形の物にしたり(例えばヘッドチューブの形だったり)、或いは車の部品だったら車体のフォルムをしたような物をサンプルに出来ればなんて思っています。そうすればぱっと見て何に塗った物か判りますしね。

結晶塗装ならば当然ヘッドカバーのミニチュアに塗って飾れるようにしたいですが、如何せんそこまで行くといよいよもう寝る時間が・・・。

キャンディーゴールド色見本も

pantone20 先日仕事のついでに塗っておいたゴールドキャンディーカラーのダースベイダーです。

ダースベイダーの方は石膏では無くポリエステル樹脂で作った物で、その横にあるのは1mm厚のアクリル板をレーザーカットした物です。パっと見は違う色に見えますが実際はどちらも同じ色で、こう言ったコントラストの強い色変化がキャンディーカラーの特性ですかね。

pantone21 こうやって同じ角度にして並べると、あれだけ違っていた色が実は同じだと言うのが判ります。下色に使っているシルバーは正面と透かしで見た時のコントラストが強く、またキャンディーカラーも正面で見た時と透かしで見た時の色の深みが違って見えるので、形が違うと色もかなり違って見えるんですよね。

pantone22 こちらは下色にシルバーを塗らず、透明なアクリル板に透過性の塗料(キャンディーカラー)だけを塗った物です。いつも塗っているウィンカーのアンバー(オレンジ)に似ていますが、若干黄色寄りになっているのが判ると思います。

pantone23プリントした後に気が付いたのですが、それぞれをこうやって二枚並べて貼れるようにしておいた方が良いかもですね。またはいずれは透明なレジン(樹脂)でダースベイダーを作り、土台となるプレート自体を透明なアクリルで作ったりするのも良いかも知れません。余り凝ると長続きしなくなってしまいますが、それくらいならデータはそのままで材料だけ変えれば良いですから面倒でも無いですしね。

日々のルーティンワークとして長く続けられるようにしたいと思います。

色見本グリーン完成

pantone16先日テンプレートの貼り付けまで完了していたGreenの色見本ですが、いよいよ最後の仕上げとしてPANTONEの色見本を貼り付けます。

pantone17 ちょっと勿体無い気もしますが、まあ使う用途としては同じですからね。

pantone18 色的にはダースベイダーとパントン色見本は似ているようですが、実際は内容は全く違って、

ダースベイダー色見本・・・スプレー塗装&顔料 完全隠蔽

PANTONE色見本・・・印刷&染料 下の白が透けた状態

といった感じになっています。世の中の紙は「白」が基本になっているので気付き難いのですが、もし紙が黒だったら染料を使った印刷では色の表現は出来ません。なので顔料を使った印刷か、さらには最初に白を印刷してからその上に色を印刷するといったやり方になったりします。まあそもそもこの「白を印刷する」と言うのが普通は難しいんですけどね(と言う事でALPSのドライプリンターが重宝するのです)。

pantone19とりあえずは簡単な色の構成ですが、このダースベイダーを塗るために使ったSTANDOX原色の配合データを記載してあるので、これのお陰で色を作る手間はかなり軽減されると思います。後で同じ色を再現したいと言う時もこれなら確実に同じ色が作れますしね。

尚先日仕事の案件と一緒に塗装したゴールドイエローキャンディーの色見本も出来ていますのでそちらも後ほど紹介したいと思います。ではでは