樹脂素材への結晶塗装

 少し前にアクリル樹脂への結晶塗装が上手くいったので、試しにと言う事でベアブリックに結晶塗装を行ってみました。勿論仕事の序でに、です。

が、やはりと言うかABS樹脂製のベアブリックでは焼き付け時の温度(140℃~170℃)には耐えられなかったらしく、一部は変形し、またその歪みによって接着された合わせ部分が開いてしまっていたりしています。手足の動きも、何かよくありません・・・。

 ちなみにこちらは少し前に行った結晶塗装のテスト品で、サイズが小さい物なのでこれくらい細かい結晶目にしたかったのですが、一番最初の画像を見て頂くと判るように、そう上手くは出来ていません。ベアブリックはお腹の辺りが変な模様になってしまっています。

 ただ一部(手前の背中と後頭部のみ)ではそれらしい結晶目も出ているので、もう少し工夫をすれば何とかなるかも知れません。今回のように変形したらマズイので仕事としてはお受付出来ませんが、以前GUNさんより頂いたBLACK RABBitの素体でチャレンジしてみようかと思っていて、現在それの練習中といった感じです。

これがそのBLACK RABBitの素体で、素材は塩化ビニル樹脂なので柔らかく、このまま結晶塗装を行うと塗膜が割れてしまいますから、先に中にレジンを入れて堅くしてから挑もうと思います。

あとは色をどうするか、ですか・・・。

撮影をしていたCF(コンパクトフラッシュ)カードに一部エラーが出ていたのですが、後日画像だけ取り出せたので追加しておきます。

手前のミニカー型は2液製のウレタンレジンで、奥の四角い方はPMMA=アクリル樹脂となります。アクリルは熱可塑性樹脂(熱で溶ける樹脂)で、80℃くらいから変形し始めますが、今回のように上手く行く事もあるのです。

ベアブリックもこれくらい綺麗に結晶目が整ってくれると良いのですが・・・。

保護された通信

上の画像は特に関係無いのですが、先日ようやく当ウェブサイトを(一部を残し)独自SSL化にしました。URLのhttpがhttpsに変わり、通信が暗号化されて安全なサイトとお墨付きを貰えるアレです。今見ているこのページの、画面の上にあるアドレスバーに「保護された通信」または緑色の🔓のマークがそうです。

ちなみに当店のような個人事業であれば無料の共用SSLを使うのが一般的だと思いますが、現在利用しているサーバーだとそれが利用出来なく、同じレンタルサーバー会社の中で新しいサーバーに引っ越しをしなければいけないという非常に面倒臭い事が判明し、だったらと言う事で有料版の独自SSL化としました。またこれにより次世代高速通信プロトコル(HTTP/2)が適用され、多少なり早くなったらしいです。なりましたかね(苦笑)。

そう言えば少し前のお盆に入ったくらいの時、スタンドクスのサーバーがダウンしていて色が作れない!!!と言う事態になっていまして、ただ幸いにして以前ダウンロードした同じ配合データがPCに残っていたので、無事に事なきを得ました。

昔は年に数回CD-ROMが配布されていたのですが、現在はオフィシャルサイトから直接配合データを確認するようになったので、こういうところが便利な反面怖いところですかね(ただスタンドックスは電話&ファックスのサービスもあるので実は全然大丈夫だったりするのですが、多分向こうではパニックになっているのではと思い何とか自己完結させた次第です)。

尚、当ウェブサイトの中でも、サブドメインで運用されているβ版やタンブラー、マイクなどのサイトには独自SSLは適用されず、ただこちらは元々サイト自体が重かったと言う事もあり、現在他のWordpress専用サーバーへ移転する事を考えています。と言うかβ版はWPの設定でミスを犯し、現在どうにもならなくなっていまして・・・(あ、でも何とか管理画面には入れるようになりました)。

新しく検討しているWP専用サーバーでは既に試用期間中のテストも行っていて、多少ですがスピードが早くなった気はするので、現在WPで運用しているサイトは違うレンタルサーバーに引っ越しをしていこうと思っている次第です。

SSL化に関しては今までそんなに気にしていた訳でも無いのですが、非SSLのままだといずれGoogleの検索から除外されてしまうみたいなので、今回は予定していたより少し早くなったと言う感じです。私的にはこれよりもよっぽど無料アプリの「同意する」の内容の方がヤバい気がしているのですが・・・。

DIY空調服レビュー

空調服(ファン付き作業服)作製

先日既製品を寄せ集めして作った空調服ですが、その後の経過は良好で、今年の異常的な猛暑でも何とか効率を落とさず作業出来ています。と言うか他の現場の皆さんはどうやってこの暑さを凌いでいるのかが不思議です(勿論クーラーとかは無しで)。

これを使う上で良かった点としては、作業中の体を冷やしてくれる事以外に、内臓電池が死んだiPodも普通に使える事です。

今までは別体のモバイルバッテリーを繋げて使っていましたが、携帯するにはとても邪魔&重いのでその辺に置いていましたが、Bluetoothの電波が届かなくて音楽がブツ切れになるととても気持ちが悪い・・・。
さらに酷いと機器同士のリンクが切れてしまうので、その都度同調し直さなければならないと言う、ちょっと面倒な事態になっていました。

が、今回の空調服に使っているのは普通のモバイルバッテリーなので、USBケーブルで簡単に電源が取れるというのが結構役に立っています。最近仕事中に聞く音楽はiTunesよりもYouTubeの方がメインなので、結構な勢いでバッテリーを消耗しているんですよね。

デメリットとしては塗装中に使うと色々な意味で危険(!)で、特にいつまでもベタベタする焼き付け型のメラミン系塗料(結晶塗装)は、ファンの周りから中の下着まで良い具合に汚染してくれます。ウレタン系と違って熱を入れないといつまでも固まりませんから、これくらいなら大丈夫だと思ってもかなりの量が吸い込まれていたようです。

ちなみに今回の空調服の使用をきっかけに、下着(Tシャツ)を綿からポリエステルに変えました。

今までは通勤時や私服はドライフィットなどの合成繊維を、仕事の時は(何故か)綿100%に拘っていたのですが、今の時期なら肌のアレルギーなども出ないので、仕事着も速乾性の物に替えてしまって快適になったと言う訳です(コメント頂いた方のお勧めがきっかけでした)。これのお陰もあって不快指数がかなり減りました。

ちなみに音楽を聴きながら仕事をするなんてそれってどうなのか!と思うかも知れませんが、嫌な気持ちで仕事をするより(されるより)、楽しい気分でする(やって貰った)方が良い物が出来ると思っているので、これについては問題は無いと思っています。

塗装の仕事は、少なくとも今までやって来た仕事の中で一番楽しく遣り甲斐のある事ですが、それでも心が折れる事が多々あり(ナパームで工場ごと焼き払って欲しいと思う程に)、そんな時にモティベーションを上げるに音楽はとても必要な物だと思っています。東日本大震災の時に配信された「We’re not alone」とか、まさにそうだったのではと。

残暑も含め、あと一ヶ月くらいはこの暑さに耐えるしか無さそうですので、なんとかこれで今年を凌いでいければと思っています。

しかし来年以降は一体どうなっているんだか・・・。

真夏の呑川

今年の夏は猛暑日が続いていて、徒歩の通勤だと朝から体力を奪われさすがに仕事に支障をきたす為、最近はもっぱら短コースを自転車に乗っての通勤としています。

そう言えば少し前、通勤途中にあるいつもの呑川に浮かぶスカム発生抑制装置(新型)の後ろから勢いよく水が放出されていました。いつもは船底の方で泡を出しているだけで、こんなのは初めて見たのですが・・・。

さらに水(潮)が引いた時には、護岸に溜まったスカムを取り除くべく、数名の作業員の方々が下まで降りてホースを繋いでいたりしました。上にタンク車が停まっていて、これで汚泥を吸い上げているようです。大変そうですが、普段入れない所に行けるのがちょっとうらやましい感じです。

さらに大潮の日にはかなりのところまで水位が下がるので、いつもは見られない物が出て来たりもします。一体何があったのでしょう・・・。

なんてちょっとゲンナリする時もあれば、わずかに残った陸部分に、かろうじて居残る亀を見てほっこり出来たりもします。

そして今年はなんとカモの赤ちゃんが!!

ある程度育った幼鳥のカモは何度か見かけていますが、親ガモにくっ付いて泳ぐ小鴨の群れを呑川で見たのは初めてです。最初に見たこの時は8匹居て、その後見かけた時には6匹に減っていましたが、サイズも多少大きくなっていたのでこのまま行けば無事育ってくれるのではと。

呑川は決して綺麗な川とは言えませんが、私にとっては通勤路のオアシス(!)と言う程で、お陰様で日々の通勤を楽しませて貰っています。

願わくば、いつの日か白鳥とか来てくれれば・・・なんて(笑)。