浄化装置 ポンプメンテナンス

 塗装ブースに設置してある浄化装置ですが、少し前からポンプの調子が悪くなっていて、昨日ついに動かなくなってしまったので取り外して分解しました。これが動かないと塗装時に発生する溶剤がそのまま大気に排出されてしまうので、塗装が出来ないのです。

原因は大体判っていて、日記で紹介はしていませんが最近業者様からの結晶塗装の御依頼が増えていて、その塗料がモーター内部にあるフィンに固着してしまうのです。

通常使うウレタン系の塗料であればポンプに入り込む頃には既に固形化されているのでここで粉砕される(らしい)のですが、メラミン系の塗料の場合、適正温度(140℃)にならないと固まらないという性質の為、いつまでもベタベタした状態の塗料が浄化装置内を循環してしまい、こういった問題を起こします。モーターが動いている時は良いのですが、塗り終わって帰って翌日動かそうと思うとうんともすんとも言わない!と言う事になるのです(実際にはサーマルリレーが働いて電源の供給を止めてしまいます)。

 対処方法は簡単で、こびり付いた塗料をシンナーやペーパーで取り除きます。

ちなみに実は少し前にこれと同じことをやったばかりなのですが(なので油断していました)、その時接触面にオイルを塗っていなかったので今回塗料が付着するのが早かったのかも知れません。水が回るので余り意味が無いと思ってやらなかったのですが、やはり効果はあったようです。使ったのはエアーツールに使う普通の潤滑油ですが、耐水性の高い物ならもっと効果はあるかもですね。

ちなみにファン自体は回るので塗装が出来ない事は無いのですが、当店の周りは普通に住宅地なのでそのまま排気と言うのはあり得ないのです。排気ダクトを高くすると言う手もありますが(と言うかそれが普通です)、それだと根本的な解決にはなっていないので・・・と言う事でして。

浄化装置については以下の記事で紹介していますので宜しければご参考下さい。紹介した知り合いも導入していて、塗装以外にレーザーカット時に発生するガスの脱臭に使っているそうです。フィルターレスなのでランニングコストが掛からないのが良いですよね。今度感想を聞いてみようと思います。

排気浄化装置レビュー