樹脂素材への結晶塗装

 少し前にアクリル樹脂への結晶塗装が上手くいったので、試しにと言う事でベアブリックに結晶塗装を行ってみました。勿論仕事の序でに、です。

が、やはりと言うかABS樹脂製のベアブリックでは焼き付け時の温度(140℃~170℃)には耐えられなかったらしく、一部は変形し、またその歪みによって接着された合わせ部分が開いてしまっていたりしています。手足の動きも、何かよくありません・・・。

 ちなみにこちらは少し前に行った結晶塗装のテスト品で、サイズが小さい物なのでこれくらい細かい結晶目にしたかったのですが、一番最初の画像を見て頂くと判るように、そう上手くは出来ていません。ベアブリックはお腹の辺りが変な模様になってしまっています。

 ただ一部(手前の背中と後頭部のみ)ではそれらしい結晶目も出ているので、もう少し工夫をすれば何とかなるかも知れません。今回のように変形したらマズイので仕事としてはお受付出来ませんが、以前GUNさんより頂いたBLACK RABBitの素体でチャレンジしてみようかと思っていて、現在それの練習中といった感じです。

これがそのBLACK RABBitの素体で、素材は塩化ビニル樹脂なので柔らかく、このまま結晶塗装を行うと塗膜が割れてしまいますから、先に中にレジンを入れて堅くしてから挑もうと思います。

あとは色をどうするか、ですか・・・。

撮影をしていたCF(コンパクトフラッシュ)カードに一部エラーが出ていたのですが、後日画像だけ取り出せたので追加しておきます。

手前のミニカー型は2液製のウレタンレジンで、奥の四角い方はPMMA=アクリル樹脂となります。アクリルは熱可塑性樹脂(熱で溶ける樹脂)で、80℃くらいから変形し始めますが、今回のように上手く行く事もあるのです。

ベアブリックもこれくらい綺麗に結晶目が整ってくれると良いのですが・・・。