クロマフレア風顔料 No.4

前回に続き、新たに購入したクロマフレア風のパウダー顔料を使って、いつもの定型色見本を作製しました。

今回のこの色は「紫→橙→黄」に変化する塗料で、

パッと見は紫ですが、角度がつくとオレンジ色になると言う光干渉型の塗装となります。日ペのマジョ―ラと同じような感じですね。

また併せて新たに導入したデカール用紙のテストも行っています。以前使っていたウェーブの物よりシルバリングは起こり難いようです(起こらないと言う訳ではありませんでした)。

 こちらの2つのミニカー型色見本はどちらも同じクロマフレア風顔料を使っていますが、左の方は下地に黒を、手前の淡い色の方は下地にシルバーを塗っています。これは特にシルバーである必要は無く、白(グレー)でも同じようになる筈で、今回は単に別の案件でシルバーを塗る作業があったので試しにそれを下に塗ってみただけです。

通常は色の変化が最も大きくなる黒を下に敷くのが基本ですが、淡い方もこれはこれで中々良い感じだったので、今度下色を段階的に変えた色見本を作製してみようと思います。これはDUPONTで言うVS=バリューシェイドと同じですね。

ちなみにマジョーラなどのクロマフレア系塗料は特に真新しい物では無く(私が業界に入る前からありました)、日産など一部の車体には純正でも採用はされていたりしますが、私の場合は外国車の補修塗装がメインだったのでこれを単体で使うと言う事は今まで殆どありませんでした。

使い方としてはキャンディーカラーよりも簡単で、またホワイトパールよりも気を遣わないで済みますから、今更ながらではありますが結構楽しくて(笑)、今後色々な場面に応用して使っていこうと思います。

あ、ちなみにマイクの色見本も作成していて、そちらも既にアップしていますので宜しければご参照くださいませ。オレンジ系のNo.5に塗装したマイクも紹介しています。

SHURE SM58 クロマフレア風塗装No.4

サーモス キャンディーレッド塗装

前回サンプル用にと塗装していたクロマフレア風塗装のサーモスステンレスマグですが、ちょっと訳あって手元に無くなってしまった為、新たな塗装サンプルを制作する事にしました。

また以前サーモス蓋の付属部品を分解出来る事を確認していたので、今回はそれを応用して塗装をしてみる事にします。

 新たに塗装した色は定番のキャンディーレッドで、

また蓋のロック部分に埋め込まれているポッチも同色にしました。

 と言う訳で完成です。

 正面にはPRO_Fitのロゴをゴールドのデカールで入れました。

蓋の部分は単にポッチを塗っただけですが、これだけでもちょっとしたアクセントになって一体感が生まれたと思います。

 裏面にも前回と同様、中央より少し上の個所にもデカールロゴを入れています。

今まで貼っていたデカールロゴはシルバーばかりだったのですが、少し前にご依頼を頂いたキャンディーレッドのマイクの配色が凄く良かったので、今回新たにサンプル用として作っておきたかった次第です。

 自然光でも撮影してみました。

 キャンディーカラーはやはり自然光の方が綺麗に見えますね。

 スターバックスなどのタンブラーでも元々キャンディーカラーに塗装された物はありますが、量産品の塗装ではここまでの発色は無く、また艶も全然違います。

今度、一時中断していた従兄弟とのワークショップを行う予定なので、出来上がったらそちらも紹介したいと思います。

デジタルカウンター分解

 こちらも塗装の仕事でご依頼頂いているデジタルカウンターの分解作業です。早速分解してみました。

 塗装するのは外側のカバーパネルだけで、基本的に仕事で専門外の事はしないようにしているのですが、さすがに分解しないで塗装するのは難しい物、また素人の私でも分解が出来そうな物に関してはサービスで対応する事があります。自動車部品は元々仕事でやっていたのでそちらは有料で対応する事もあります。

今回の製品はネジが多用されていて、一旦組まれた物を分解しようとすると必ず割れるアウディリモコンキーの爪のような物は無かったので簡単に分解出来ました。

フォレスターステアリングスイッチ 分解

 塗装の仕事でご依頼を頂いているスバルフォレスターのステアリングスイッチASSYです。塗装するのはスイッチだけで、分解作業は仕事外となるのでこちらの社外記での紹介としています(時々誤解される方がいらっしゃるので)。

 スイッチ自体は近年よくあるカバータイプで、左右の爪を起こしてあげれば簡単に取れます。

 素材自体は白いプラスチックで出来ていて、そこに「S#/I」の文字が抜きになっていて艶消し黒に塗装されています。

 スイッチカバーが着いていた穴の中には光源らしい物は見えないのですが、多分あそこが光る事で先ほどのカバーの文字が灯火するようになっているのだと思います。

作業工程としては一旦表面を削って既存の黒い塗膜を除去し、「△」のハザードマークのマスキングシートを貼り付けて黒のベースコートを塗装、マスキングを剥がした後に艶消しクリアーを塗って完成!と言う算段ですが、黒が薄くなってしまうと光が透過して格好悪い事になりますので、その辺も注意して挑みたいと思います。

ただまずは黒を削ってちゃんと白がムラなく光るかのテストで、もしかしたら黒の塗装だけでは無く、樹脂の成型字体で文字が抜きになっているという事も考えられますので、その辺りもしっかり確認しておこうと思います。