本塗り時用の空調システムを作ろうと思って追加部品を取り寄せたのですが、先日作った「3M防毒マスク改 送気マスク」が予想以上にお手軽&使い勝手が良かったので、それに必要な物を紹介を紹介します。お陰でサンドブラスト作業も使い捨てマスクが必要無くなりました。
内容は単純で、1メートルのポリウレタンホースに、固定用のユニオンと、エアー調整用のレギュレーター&チャックを取り付けるだけです。面倒な分岐は市販の物を使う事とし、これ単体にしました。
ハーフユニオンの先にはM5のネジ山があって、お手持ちのマスクに穴を開けてそれを挿し込み、ワッシャーとナットで固定するだけです。画像は既にワッシャーとナットが着いた状態です(なのでネジ山が見えません)。
ハーフユニオン取り付け部は、私は3Mの防毒マスクの真下にしました。意外とゴムが厚いので、結構強く押し込んでナットを引っかける必要があるかと思います。
エアーの調整はチャックの根元に着いたレギュレーターで行います。強く加圧しても余分なエアーは3Mマスクの弁から出て行くので、呼吸が息苦しくなったりする事はありません。
エアーの分岐はこういった市販の物を使えば良く、スプレーガンやエアーツール・サンドブラスト作業を行う場合は別途1~2メートルくらいのエアーホースを用意します。
またはスプレーガンのエアーとマスクを別にしたかったら、コンプレッサ―(またはエアータンク)から直接それ用のホースを引けば良いかと思います(ちなみにディーラー在籍時はそう言うシステムで、たださすがにホース2本を引き連れて作業をするのは結構邪魔でした)。
上の画像だと防毒&防塵フィルターが着いた状態ですが、私は外して使っています。いざと言う時はエアーホースから離脱したい!と言う場合は、フィルターも着けておけば安心かと思います。
冷凍式エアードライヤーを通ったやって来た空気は冷たくなっているので、今の厳しい夏場ではこれのお陰で多少なり体が冷えてくれて助かっています。
注意する点としては、うちの場合はオイルフリーのコンプレッサ―且つフィルターを何層も通っているので臭いや異物など全く問題ありませんが、エアー自体が汚染されているとオイルを吸い込んだりするかも知れません。ご注意ください。
部品は全てMonotaROで揃えられますので、以下にリンクを貼っておきますね。
(画像右側の部品単体です)
(画像左側のストレートが良いかと思います)
(実際に使うのは1メートルでOKです)
(使うソケットによって種類を変えて下さい)
後はエアーチャックと、ハーフユニオンを固定するM5のナットとワッシャーがあればOKです。
「ちょっと良く割らない・・・」とか、「買うのすら面倒臭い」、「そもそもモノタロウ使ってないし!」と言う方は、当ウェブショップでキット化した物を販売していますので宜しければそちらをどうぞ(ただし割高になるのでお勧めはしませんが・・・)。
→「DIY用送気マスクキット」
自分一人でやっているならどうなっても構わないと思うのですが、雇っていた従業員が健康被害にあって、さらに訴訟を起こされたりしたら大変だと思いますので(まあそんな事になったら訴えられて当然ですが)、溶剤を扱うなら何かしら対応はしておく必要があるかと思います。ただ人を雇うならこんなDIY物では無く、ちゃんとした製品を定期的に買ってあげるべきだと思いますが・・・(もしくは毎日新しい吸収缶を支給してあげるとか、でしょうか)。
私も何かの間違いで長生きしてしまった場合、酸素ボンベを背負って生活するのは避けたいので、出来る事は今のうちにやっておこうと思った次第です。
また溶剤に限らず、磨きの時に出るコンパウンドの粉塵とかも実は相当ヤバい物らしくて、以前雇っていた人間はそれまで全くマスクとかしていませんでしたが、3Mの講習を受けて戻って来てからは、ほぼ100%マスクをして磨き作業をしていました。余程恐ろしいビデオ(多分塵肺)を見せられたのではと・・・(恐)。