メッキ調の塗装についてはこれまで色々なメーカーを試していて、
ただしどれも激しく密着性が悪いので全く実用に向かなかったのですが、
今回新しいタイプのメッキ調塗料が発売されたので試してみる事にしました。
画像のマイクはいつも使っている見本用の注型ウレタン樹脂製の物となります。
見本として同じく注型樹脂製のミニカー型色見本と、アクリルプレートにも塗装を行いました。
アクリル樹脂の場合は通常プラスチックプライマーの塗布を必須としているので同じようにやりましたが、相性が悪かったせいかちょっと信じられないくらいのハジキを発生しました。
ただこれに限らず全体的にハジキ易い傾向にあり、色々調べてみるとやはり塗り方にかなりのコツと言うか修練が必要なようです。具体的にはドライコートは絶対ダメ、ウェットコートで一回のみで終わらせる必要があるそうです。
と言う事も想定して塗装を行ったのですが、メッキ調塗料自体に隠蔽力は余りないようで、透明な素材への直接塗装は向いていないようです。
尚、メリットとしては「足付け処理が出来る」で、今回のメッキ調塗料は主剤と硬化剤(と樹脂とシンナー)の2液型になったからか、下地のペーパー目が表面に現れる事がありません。
これまでのメッキ調塗料はとてもデリケートで、下地にちょっとの傷でも残ってしまいますから(高輝度シルバー全般言える事ですよね)、足付け処理なんて絶対無理!だったのですが、今回の塗料ではそれが全く問題ありません。セオリーとしては一旦黒で仕上げ(1コートソリッドまたはクリアートップコート)、完全硬化した後に足付け処理→そのまま直接メッキ調塗装を行えます。
さらにその上にパナロック10:0等の浸透性が無い(溶解力が弱い)クリアーを使えばメッキが白く曇る事も無さそうですが、今回はそのまま2:1のスタンドックスクリスタルクリアーを塗りました。これまでのメッキ調塗料に比べるとかなり手軽にメッキ感は楽しめる物と思います。ハジキさえ出なければ…。
その後アクリル板に塗装した物で密着性のテストも行いました。面白い発見としては、足付け処理を行ってプラスチックプライマーを塗った物が最も密着性が悪いという事で、ハジキもそうですがかなり相性が悪い事が判ります。
なんにしてもPMMA(アクリル)やPP(ポリプロピレン)へ直接メッキ調塗装を行う事は避け、一旦トップコートで仕上げてから足付け処理→プライマー無しで塗るのが良さそうですね。
と言う事でまだ通常業務(依頼を請けて行う塗装)には採用は出来なさそうですが、マイクのグリルのみであればハジキもほぼ目立たないので、「マイク本体を真空蒸着メッキに」「カプセルの分解が出来ないグリルを今回のメッキ調塗装で」という方法を現在試してみています。
蒸着メッキについては既に外部依頼をして完成待ちの状態で、そちらは今後の参考になるかと思いますので実際にお願いをした会社や金額、依頼の流れ(メール内容)などを紹介しようと思います。