第28回岡本太郎現代芸術賞展行き

先日の日曜日、この時期毎年恒例の岡本太郎現代芸術賞展(TARO賞)を観に、川崎の生田緑地内にある岡本太郎以美術館に行って来ました!

自宅から美術館までの距離は大体20キロくらいで、車でもバイクでも行ける感じですが、この日は天気も良かったので自転車で行く事に!

車が通る道路を自転車で走るのは非常にストレスなので敬遠しがちですが、岡本太郎美術館まではほぼ多摩川サイクリングコースで行けるので、これもアクティビティの一つとして楽しめます。

多摩川河川敷は野鳥も多く、水辺に出れば水鳥も沢山見れて最高です。

登戸駅近辺になったらサイクリングコースから外れて街の中に入って行くのですが、偶然雰囲気の良さそうな水路を見つけました。二ヶ領用水との事で、水辺が遊歩道になって歩けるようになっています。桜並木になっているので今から一か月後くらいには綺麗な桜が見れそうですね。

と言う訳で岡本太郎美術館がある川崎生田緑地に到着です。

ちなみにこの日はネットで知り合った塗装屋さんと現地で待ち合わせて一緒に観る事にしました。

開館は9:30で、丁度30分前くらいに到着出来ました。

ちなみに以前は日曜でも開館後1時間くらいは誰も来ず貸し切りみたいな状態だったのですが、回を重ねて知名度が上がって来た為か、この日は5人くらい待っている方がいらっしゃいました。

岡本太郎賞がやっている企画展は美術館の奥の方の部屋にあって、会場に入るの手前のこの位置から中を見る風景が私的に好きです。天井から吊るされたタペストリーで奥にある会場への視界が遮られる感じが特別感があってワクワクしてしまいます。

入口から入って一番最初に見るのがこちらの木製のバイクで、通常(本物)よりも5割増くらいのサイズなのでそれだけで圧倒されます。

各パーツ毎に分解が出来る構造になっているのだと思いますが、それにしても無垢の木材なので重さも相当な物だと思います。

アートと言えばそうですし、木工職業人としての技術的な視点でも見ていて楽しいです。

フィンは分割しているように見えて、アルミ鋳造と同じく一体物=無垢材を削って作られているようです。ヤバいなー、ヤバいなーを連発してました(笑)。

ちなみにこちらの企画展では専用の冊子を頂けるのですが、うっかりそれを会場のトイレに忘れてきてしまいました。後で答え合わせ的な事をするのも楽しかったのですが今回それが出来なく、なのでもう一度行きたいですね。

奥に行くと、どうしても視界に入ってしまうのがこちらの作品で、

それの理由としては、多分身体全体を覆うように配されているこの目の絵柄のせいなのではと。

表面が立体的になっていて、且つ全て目の絵柄になっているおどろおどろしい感じが気持ち悪いというか落ち着かない感じにさせられます(良い意味です)。

そもそもサイズがバグってますよね(笑)。

冊子を忘れてしまったのですが、作品脇にあるプレートを撮影しておいたのは良かったです。

私的に良かったのがこちらの巨大な版画で、

紙では無く、比較的厚みのあるビニール(テーブルに敷くようなしっかりした厚さ)に刷られてます。ビニールは恐らく塩化ビニル樹脂なので水性の墨では着かないですから、恐らくは油性系の塗料が使われているのではと(こちらはうっかりプレート撮影し忘れてしまいました)。

大きなアート作品を見てよく思う事としては保管の問題で、少し前にSNSで流れて来た「牛頭馬頭御輿」で特にそれを考えるようになりました。これは東京藝術大学の学園祭で使用された御輿で、その後引き取り手が募集されたのですが、見つからなかった場合は解体になってしまうとの事でした。

その後どうなったのか判らないのですが、折角作ったものなのでしかるべき所でちゃんと保管されていれば良いのですが…。

その点こちらの作品は比較的保管し易いサイズの板を組み合わせて作られているので、展示しない間の保管に掛かるコストも考えられて素晴らしいと思いました。温度や湿度も考えたりすると結構重要な課題ですよね。

ちなみに版が刷られたビニールシートは裏側を通れるようになっています。この企画展では体験できる系のアートが多いのも面白い所だと思っています(ちゃんと調べていませんが体感3割くらいはそんな感じです)。

その他にもカオスというか意味不明(どちらも良い意味)な作品が多く、今回もめっちゃ楽しめました!

他にも画像あるので後日改めて紹介しようと思います。