ウォルナット材を使った枠に、ソリッドカラー(パールでもメタリックでも無い色)の色相環と、背板に黒の結晶塗装を施した色見本キーホルダーです。
色相環の部分は3ミリのアクリル板をレーザー加工機で切り出し、それぞれに12色で塗装、艶消し専用クリアーで仕上げています。
艶消しクリアーは艶ありと同様、自動車ボディの塗装に採用している2液アクリルポリウレタン製(STANDOX K9150)となります。こちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。
ウォルナットは無垢材を使い、汚れ防止の為にセラックニスの塗装を施しています。家具やバイオリン等の楽器に使用する塗料で、ペーパー掛けをして素地調整を行ったウォルナットに極薄く塗り込み、木の質感を損なわないよう仕上げています。
背板の黒の結晶塗装は、自動車エンジンヘッドカバー等に採用しているそれと同様の物となります。熱硬化型メラミン樹脂塗料=所謂焼付塗装と呼ばれるものです。
ウォルナット表面は#120→#180→#240で仕上げています。
手作業で作成している物なので大量には作れませんが、ある程度の数が出来たらウェブショップで販売したり、デザフェスに出店したりしています。前者は梱包や発送などの手間でどうしても割高になってしまいますが、後者の方は休日を利用して趣味の範囲で行っているという事でその分安く販売しています。
ウォルナット仕様のキーホルダーは他にも種類があり、色相環の部分をミラーキャンディーカラーにしたモデルもあります。
こちらも人気の製品で販売すると直ぐに売り切れてしまうのですが、ウォルナット材は出来るだけ安く仕入れる為に端材で購入している為、一度に多くの数を作れないのがネックとなっています。塗装するパーツは既存の物に比べて少ないので作業的には比較的楽なのですが、今は多く売るよりも新しい事を色々試してみる事に重きを置いていますので、何卒ご理解頂ければ幸いです。