S-WORKS キャンディーグリーン

sworks-1-1 先日下塗りの本塗りを終えているSPECIALIZED S-WORKSのカーボンフレームです。

どうも普通に撮影すると青味が強く出てしまうので、今回はいつもは仕事では使わないSIGMAのカメラ(DP2Merrill)で撮ってみました。なのでこちらの社外記での紹介となります。またそもそも完成の紹介でもありませんし(笑)。

sworks-1-1-2 このフレームの塗装は今回が二度目で、最初に触れた時にも随分と特徴的なラインをしていると思っていたので、今回は自転車関連用の色見本としてミニチュアの物も作製しておきました。

sworks-1-1-3自転車のフレーム形状をそのまま小さくした場合、色を表現する見本としてはイマイチ使えないと思っていましたが、このフレームはヘッド周りのボリュームが大きく、また各ラインが複雑に絡み合っている為、色の変化も判り易く中々面白い物に出来たと思います。

iromihon8最終的にはこんな感じでテンプレートに取り付けて壁に飾れるようにしておきます。

キャンディーグリーンの色味は日記の方で紹介している画像では無く、今回紹介した方が実際の色味に近いですのでどうぞご安心下さいませ。

自転車用色見本 シリコーン型作成

sworksmini3先日エポキシパテで作っておいたS-WORKSカーボンフレームのヘッドチューブ周りの原型です。今回はこれを複製する為のシリコーン型を作成します。

sworksmini先日サフェーサーを塗っておいたので、まずはそれを水研ぎします。

sworksmini13クリアーファイルの上に両面テープを貼って原型を中央に配置し、それを囲むようにブロックで壁を作りました。

black6使うのは少し前に購入してまだ余っているクレオスのシリコーンです。主剤が少々固くなっていましたがまだ大丈夫な範囲だと思います。次はヤバいかもですね。

pomp16シリコーン型の作成には少し前に作成した真空脱泡機があるのがかなり力強いです。今までは気泡が噛んでしまうような入り組んだ箇所も、これがあると細部まで綺麗に行き渡ってくれます。

sworksmini10 まずは硬化剤を混ぜる前に主剤だけを脱泡します。うっかりパワーを全開にすると溢れてしまうので少しずつ空気を抜きながら調整してあげます。

それにしてもこの光景、どこか懐かしい記憶!というかとっても美味しそう!(笑)的な記憶が蘇ると思ったら、これってまるでカプリコなんじゃ・・・と気が付きました。実際の所はどうなのか判りませんが、カプリコのようなエアインチョコもこうやって真空状態にしてあの気泡を作っているのではないでしょうか(なんて全然違うかも知れませんが)。

sworksmini11 3分くらい待ってから圧力を戻してあげるとこんな感じで落ち着いてくれます。常圧に戻す時に加圧と同じような作用が行われるようで、潰れないで残った気泡もみるみる体積が減って消えてしまいます。

sworksmini8 と言う訳で先ほど予備脱泡をした主剤に硬化剤を3%混ぜて掻き混ぜて型に注ぎます。ちなみにマニュアルだと硬化剤は4%になっていますが、何度か煮え湯を飲まされていますので3%以下にしています(どうかと思いますがそれで問題無く固まります)。

尚、シリコーンを注ぐ際、今までは気泡が入らないように高い位置から糸状にして少しずつ入れていましたが、真空脱泡機があればそういうのも大丈夫な筈なので(多分)気にせずドボっと入れてしまっています。

sworksmini12 窯の中に入れてポンプを動かして真空にします(実際には真空には至ってませんが)。

sworksmini143分くらいおいてから常圧に戻してあげると予備脱泡の時と同じくこんな感じで落ち着きます。この状態ではまだ硬化していません。しっかり固まるには一日は掛かります。

それにしてもこの形、まるで豆腐屋さんになって気分です(笑)。

sworksmini16 そして後日、シリコーンが固まったので台から剥がします。裏側はこんな感じになってます。

sworksmini17型から原型を取り出しました。多少固くなったシリコーン樹脂を、しかも全く気を遣わずに注ぎましたが、気泡など一つも見当たらずかなり綺麗に成型出来ています。恐るべし真空脱泡機です。これをコンクリートで使ったら凄い高密度のが出来るんじゃと妄想が止まりません・・・(危)。