色相環壁時計 制作③

先日より制作している色相環壁時計です。最初に買ったムーブメントはシャフトが短く使えなかったので、

 その後新たに長いタイプを買い直しました。針の色は金色です。

 シャフトが短かったムーブメントは今回の時計には使えませんが、針が共通なので自由に組み合わせたりと使い道はありそうです。

 壁に引っ掛ける為の穴はムーブメントにあるのですが、折角なので「360度好きな方向に出来る」といった造りにしようと思っています。接着剤だけだと怖いので、ネジで固定出来るようにもしておきました。

また背板も丸では無く四角いVer.も作ろうと思っています。

取り敢えずはうちのロゴとかを入れていますが、この辺はオーダーメイドで好きな文言やロゴなど入れられるようにしようと思ってます。デザイナーやイラストレーターをやっている友人へのプレゼントに!みたいな感じで需要があれば良いですね~。

色相環色見本制作⑨ 塗装下準備

 先日より作業している色相環色見本用の材料一式です。

 塗る色は全部で12色なので、ケースを12個用意し、塗装する物をそれぞれの中に別けておきました。

一度に全部を塗るのは大変ですが、このように展開して1色ずつ塗れば何とか仕事に支障が無い範囲で本塗りが可能です。多分、ですが・・・(疲)。

 左側にある大きいパーツが直径250ミリの壁時計になる物で、その右にある一回り小さい物が200ミリの壁時計、さらに小さい物は180ミリ径のハンディ色見本(または置時計)となります。

色相環壁時計 制作②

 そしてこちらの小さい物はメガネやヘッドフォン、名刺ケースやキーホルダーなどに使う予定の物です。

色相環キーホルダー制作

そしてこちらが壁掛け用の色相環色見本で、一番大きい物で全長460ミリ、3セット分あります。

1色で74個を塗るので、12色だと合計888個となりますが、仕事では無いのでプレッシャーが無く作業的には全然大変ではありません。結晶塗装やテールランプを二個塗るだけの方がどれだけ難しいか・・・。

頼まれていた塗料

 知り合いの塗装屋さん(GUNさん笑)から頼まれている色相環12色₊1ですが、今回はイエローを大量に使うので新しいのを頼んでおきました。

と言う訳で、取り敢えずですが色相環用12色+1の完成です。後はラベルを本物に貼り直すだけですね。

 尚、今回の塗料は希釈無しとなるので、別途専用のSTANDOXシンナーも購入して頂きました。

が、

何かいつもと違う気が・・・。

 STANDOXの容器は、注ぎ口にプラスチック製のキャップが嵌っていて、それを引き出して使う構造になっている筈ですが、今回の物には何故か一斗缶と同じキャップが!!

 よく見ると、まさかの日本製でした(苦笑)。

ちなみに本物はドイツ製で、途中から一斗缶(16L)のみ日本製になっていたのですが、いつの間にかこちらの4Lも日本製になっていた模様です。

尚一斗缶Ver.は以下の製品で、当店でもベースコートにはこれを使っています(クリアーは別です)。画像は移動式ゴミ箱&椅子を作っている時の物ですかね。実際にはどちらも同じSTANDOX(現在はアクサルタ傘下)製品なのですが、こちらは本国から支給された仕様を基に中身は日本で作っていて、本物に比べると微妙にカブリ傾向にある為、デリケートなシルバー系の場合はデモマンの推奨により私は2Kシンナー(本来はクリアー用)を使っています。

ただ今回のようなソリッドカラーであれば問題は無いかと思いますし、そもそも全部日本製になってしまったのでその後仕様も改善されたのでは、と思う次第です(ただ何となく騙された感が否めませんが・・・)。

と言う訳ですが、最後にパッケージを本物に貼り直す前に塗料をよく混ぜておきます。以前も紹介したミキシングマシーンもどきの「振盪機」(マルチシェーカー)ですね。

シンナーが入っていればそうでも無いのですが、原色そのままだと粘度が高いので一つ一つ手で降って混ぜるのは結構大変です。

その点このシェイカーを使えば、箱を台に乗せタイマーを回しておけばあとは自動的に撹拌してくれます。一缶ずつ挟んで撹拌する専用の物もありますが(うちにはありませんが以前使っていました)、今の小物塗装ではこちらの方が断然使い勝手が良いです。

他にはホワイトパールとブルーパールも頼まれていて、ホワイトパールはそんなにしないので1キロ缶でお取り寄せ、ブルーパールは中々ヤバい金額なので(このホワイトパールの3倍くらいです・・・)300gでご注文を受けました。缶だと出し入れが面倒だと思うので、色相環用塗料と同じようにPP製の広口容器を用意しておくようにします。

それにしてもフィギアの塗装にSTANDOXを使うなんて、果たしてそれで採算が合わせられるのでしょうか・・・(恐)。

シールを貼ったら改めて撮影して紹介しますね。

結晶塗装目

 業者様からご依頼を頂いているフェラーリのヘッドカバーですが、先日塗装したイモリVer.の色見本と比べると結晶目のサイズが大分違うのが判るかと思います。

こちらの少し前に紹介した結晶塗装の見本は、ある部品を参考にしてそれに近づけるようかなり細かい目に仕上げていて、パッと見は凄く綺麗に見えますが、これをヘッドカバーのような鋳造製品に塗っても粗が隠せないので、「素地の粗さを隠しつつ美しく見せる」と言う結晶塗装のメリットが出せません。しかも今回のような結晶目が荒いフェラーリ系のヘッドカバーに塗ると非常に格好悪く見えてしまいます。

と言う事もあって、自動車のヘッドカバー、特に昔のフェラーリは結晶目が粗いのでそれに合わせた塗装が必用です。

ちなみに今回のヘッドカバーは塗膜が¥劣化したから剥がれた訳では無く下地の問題です。素地調整(サンドブラストやリン酸処理など)とプライマーの塗装がしてあればこのようにはなりません。

尚、結晶目は膜厚に比例するので、余って時間が経った塗料は缶の中でこんな事になっていたりと(恐)。