メッキ調塗装

知り合いの塗装屋さん(本業は印刷屋さん。笑)が使っていた銀鏡塗装用の機器がヤフオクに出品されたとの事です。売っちゃうんですか・・・!

塗装業界では結構有名で、「そんな簡単にメッキ調塗装が?!」という事で出た当初は話題になったのですが、初期費用が数百万円するので余程の事じゃないと導入は難しかったんですよね。35万円なら私が・・・!と一瞬思ったりもしたのですが、場末の小物塗装屋ではそれすらペイ出来るとは思えません(苦)。

オフィシャルの動画も見つけたので是非↓

そんな適当でメッキになるのか!!と、塗装業界ではかなり衝撃的でした。

ちなみにこちらは以前当店で施工したメッキ調塗装ですが、先ほどの物(機械)とは全く別の方法です。先に黒(実際はグレー)を塗って艶々に仕上げ、そのまま足付け処理無しで専用の塗料を塗っています。

なので全く密着せず、マスキングテープを貼って剥がしただけでメッキ層が簡単に剥がれてしまいます。

この時は納期的にか他にやってくれるところがどこにも無く、「PV撮影の一回だけ」という事で引き受けましたが、使用上の耐久性は全くないので通常はお受付していません。昔の水性クリアーを間に塗るメッキ調塗装も酷かったですが、今出ているのも大差はない感じで、ガムテープバシバシ貼って剥がして剥がれないくらいの塗装じゃなければわざわざお金出して塗る意味は無いのではと・・・(と言うのが私の考えです)。

銀鏡塗装はどうなのか見た事も調べた事も無いので判りませんが、車体をオールペンした物もあるみたいなので少なくとも実用性はあるのでは?と思う次第です(どうなんでしょう?)。もしくは新規事業を始めたい方など。

35万円ですか~。頚椎その他が健康だったら買っていたかもですね!(もう今以上働けません。笑)。

 

メッキ調+キャンディーレッド

先日ミラーコートAGで塗っておいた色見本用のマイク(樹脂製注型品)です。

その後熱を掛けて塗膜を硬化させ、足付け処理を行い、次の本塗りを行う事にしました。

 パッと見は茶色ですが、塗っているのはいつものように明るいキャンディーレッドです。奥にあるのは先日仕事で塗っているSHUREのマイクで、全く同じ赤で、塗っているコート数も同じです。

一体何故・・・・・・(苦)。

茶色くなってしまった原因は、メッキ調の塗装が薄過ぎて下色の「黒」が透けてしまっている為と思われます。また説明書によるとメッキ調の塗膜が薄いと黄色っぽくなるとの事だったので、「黄+赤+黒」で今回のような茶色味になったのではないでしょうか。ちなみにメッキ調の塗膜が厚くなると青寄りになるとの事です。

ただメッキ調の塗膜を厚くするとその分塗膜の耐久性が悪くなるので、対処法としては下色を黒ではなくグレーまたはシルバーにすれば良いかと思います。金属感を高める場合には透かしを黒くすると良いのですが、今回のように彩色する場合はそれは避けるべきでした・・・。

ちなみに同じような感じでは、以前施工したプレオのルームミラーに採用したSPFシルバーがそうで、敢えて下色の黒を隠蔽させないよう、シルバーをバインダー(樹脂)で10倍に割って塗っています。

まあでも取り敢えず感じは判ったので、もう少し色々と試してみようと思います。紫、マゼンタ系のような寒色なら暗くても格好良いかも知れませんしね。

(念の為ですが、現在仕事でメッキ調塗装はお受付しておりませんのでご注意くださいませ)。

ミラーコートAG 色見本マイク塗装

 先日入手したミラーコートAGを使って、色見本用のマイクを作製しています。

画像は注型樹脂で作った素体で、サフェでの下地と、一旦シルバーで下塗りもしています。

 そしてまずは下地として艶ありの黒で塗装しました。

 画像は既に熱も入れた状態で、塗装はこの前日に、強制乾燥は60℃で4時間くらい行いました。

 磨き処理・脱脂処理も行わず、塗って焼いてそのままとなります。

 そしてミラーコートAGを塗布しました。画像だとまだ1コート目です。

 使用したガンはSATAのDEKOR2000口径0.5mmで、マニュアル通りドライ~セミウェットとしています。

 取り敢えず全体を揃えて塗ると言うより、塗り方でどのようになるのかをテストしながら塗っています。

 ミラーコートAGを抑えめにすると、ブラックメッキのような感じに見えなくもありません。ただムラや粒子感が見えるのは嫌ですね。

その後また一日置いて、60℃4時間程の熱を掛け、そのままクリアーを塗りました。

 ミラーコートAGは膜厚が薄いと黄色っぽくなり、厚くなると青っぽくなるとの事で、どれも青味は感じませんでしたが、それぞれ多少色味が違って仕上がっています。

 以前使っていたモトクロームに比べると簡単にメッキ感が出ますが、これはまだ材料が新鮮だからと言う事もあるかも知れません(使用期限は6カ月で、徐々に効果が落ちていく筈です)。

マニュアル上だと熱を入れた後から次の塗装までには24時間~36時間のセッティングタイムが必要との事ですが、密着性の事も考えて今回はそれよりも早くしています。一応STANDOXでは「24時間以内なら足付け処理が不要」としているので、それに倣ってやっている感じです(ただそれを再補修する時の事を考えるとそれもどうなのかと考え、ある意味それ自体が消耗品でもあるマイクに限定しようと考えています)。

尚これで完成では無く、この後キャンディーカラーを施す予定です。

しかしこれだと(サフェを入れなくても)「塗装→強制乾燥硬化」の行程が4回になるので、コスト的にかなりの金額になってしまいますから、実用は限られてしまうかも知れません。

ただやらないまま出来ないと言うのも嫌だったので、取り敢えず試せたのは良かったと思います。

キャンディーカラーの色はレッドと、あとは何が良いですかね~。

今週は一日足りな

cat-3先日の連休は工場内の整理と言うことで結局出勤していたりするのですが、日々の仕事をしていたと言う訳では無いので結局今週は一日足り無い!と言う事態に陥ってます。ここのところのんびりしていたような気がしますがどうもいきなり慌しくなって来ました。株価と連動しているんですかね。

darth9少し前に水面下で進行していたメッキ調の塗装で、一応テストの途中ですが連休中に撮影だけしておきました。手前のダースベイダーはメッキ調塗装で使う専用のクリアー(モトクリアー)無しでいきなり2液ウレタンクリアーを塗っていますが、そこそこメッキ感は残せた仕上がりになっています。その隣にあるムンクはクリアーを塗っていないので金属感は半端無い仕上がりになっています。実用性を考えなければクリアーを塗らないままの方が良いのですが、私的に目指している塗装は耐久性が第一になっているので見た目だけ良くなっても意味が無いんですよね。

ただ遊びや趣味な事であればそういった使い方でも構わないのでは?とも思うようになったので、これを利用して何か面白い物が出来ないかと考えているところです。奥にあるダースベイダーは塗った本人が見てもメッキにしか見えない程の仕上がりにまで来ていますから、上手く利用出来れば塗装で出来る表現はもっと増えそうです。この辺はもう少し煮詰めてじっくり検証してみたいと思います。

ってそれどころじゃなくなって来てはいるのですが(色々届いて来て大変です。苦笑)。