自作塗装ブース+クーラー

当工場の塗装ブースは自作ですが、一応本ブースと同じく給気は1次フィルター→2次フィルター(天井フィルター)を通る構造となっていて、排気は奥の浄化装置(マストクリーナー)を通って外に排出されるプッシュプル型となっています。

浄化装置については以下の記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。排気ダクトを設置せず、ほぼ住宅地のこの場所で塗装が出来るのはこれのお陰かと思います。

排気浄化装置レビュー

自作の塗装ブースについては以下の記事が判り易いかと思います。

自作塗装ブース① 躯体編

これに先日エアコンを取り付けまして、改めて自作塗装ブースを設置した工場一階の仕組みを紹介しようと思います。

工場一階は約20坪で、それを3つの区画に別けています。真ん中が塗装ブース、左が浄化装置のユニットやら塗料置き場、右がコンプレッサーや工具置き場&作業スペースとなっています。

左側の奥の部屋は塗料を保管したり色(クリアー)を作ったりする場所で、そこにある窓から外気を取り込んでフィルターを通し、塗装ブース内にクリーンなエアーを送ります。そして今回この部屋にクーラーを取り付ける事で、ブース内に送り込むエアーが冷やされて雰囲気温度を下げてくれる!と言う構造となります。

 

こんな感じで左奥の部屋にクーラーを取り付けた事で塗装ブース内に送り出す空気が冷やされ、ブース内の雰囲気温度が下がります。

また画像右側の作業スペースに置いたコンプレッサー付近にも、1次フィルターから引っ張った空気が強制的に排出されるようになっているので、ここから冷えた空気をコンプレッサーに取り込み、スプレーガンから出るエアーと、また私がマスクから吸っている空気も冷えて良い事だらけとなります。特にエアーマスクは、冷凍式エアードライヤーで冷やされた空気のお陰で「これさえ着けていれば体(肺)の中から涼しい!」という事になり、もう普通の防毒マスクには戻れません。

基本的に仕事は好きなので(やったらやっただけ自分の物になりますから当然です)、出勤時は毎日ルンルンなのですが(笑)、近年の真夏の猛暑だけは気持ちが凹んでいましたから、これでようやく通年楽しく仕事が出来ます。ヤバイですね~(笑)。

エアコン設置

 今の工場に引っ越してからおよそ8年、遂にうちにもクーラーが!

長い間耐え忍んでいましたが、ネットで比較的安い製品を見つけたので清水の舞台から飛び降りる勢いでクリックしてしまいました。持続給付金では無く、自腹での購入です(と言うか当店はこれが一円も貰えません・・・)。ここまで本当に長かったです(涙で画面が滲んで見えません)。

 冷房出力は7.1kwで、カタログによると30畳用との事です。エアコンなので勿論クーラーだけじゃなく暖房も使えます。

ちなみに安く買えたのには理由があって、恐らくは去年発売された製品で(型遅れ品)、また取り付けは自分で手配するスタイルです。店舗を持たず新製品は取り扱わない、ネット販売専門のショップさんですね。

取り付けは自分でやろうかとか一瞬考えましたが、その間に働いていた方がトータルではコストを落とせる筈なので、普通にプロの方にお願いする事にしました。

 ただエアコンを取り付ける場所はスプレーガンが引っかけてある壁の上側なので、工事の邪魔にならないようその辺にあった計量器やら塗料などを全部を出さなければならないのが大変でした・・・。

無事設置が完了し、ついでなので換気扇なども掃除しておきました。

ちなみに何故ここに取り付けたのかと言うと、主に冷やしたいのは人間(私)では無く被塗物の方でして、ここ数年の夏はちょっとあり得ないくらいの猛暑ですから、本塗りを行う時のブース内雰囲気温度をどうにか下げたかったのです。

取り付けた場所が判り易いよう、以前ブースを作っている時の画像で紹介しますね。

塗装ブース奥にある部屋には強制送気用のファンが左右に一基ずつ設置されていて、窓から吸い込んだ外気をここから一時フィルターを通ってブース天井に送るようになっています。

なのでその通り道にクーラーを設置すれば、冷えた空気がブース全体に行き渡るという算段でして、「これ以上硬化剤もシンナーも遅く出来ない・・・!」と言う問題にも対処出来るようになりました。今の小物塗装の場合、肌を残さないような塗り方にしているので(特にテールランプ)、一番乾燥硬化が遅い仕様(MSハードナー25-40+リターダーシンナー35-40)ではもはや不十分だったんですよね。しかも油断するとナイアガラ(取り返しがつかないようは激しいタレ)になったりでコントロールが難しく、真冬の方が余程塗り易いです。

画像は以前の物で、今は床がもっと汚いです。あの扉の奥の部屋がキンキンに冷やされ、天井からクリーンでクールなエアーが舞い降りる!と言う寸法です(しかし直ぐに排出されてしまうという・・・)。

とにかくこれで仕事効率と私のモティベーションも上がるのは間違いが無く、これからの地獄の夏も少し楽しみです。

0.01g電子天秤導入

塗料の重さを量る場合はこういった専用のスケールを使っていて、自動車塗装用だと0.1g~6Kgくらいまで量れるのが一般的ですが、

ただ現在の「小物」になってからは必要な量が極少量で良くなってきたので、もっと精密に量れる秤が欲しかったんですよね。

また少し前からSTANDOXから配布される配合データが小数点第二位まで案内してくれるようになったので(昔は第一位まででした)、もしかして他のペイントショップでは既にそういった精密秤を導入しているのでは?!と思い、担当してくれているオートサプライヤーさんに相談したところ、「そんなの使ってるところありませんよ(笑)」という事で、どうするか悩んでいたんですよね。

例えばこちらは以前塗装したWRX STIのフロントグリルメッキモールに塗ったWRCブルー(カラーコードK7X)ですが、使う塗料の量は極少量で、ただ必要量(20gくらい)を作ろうとすると各原色の数値はかなりシビアになり、今の秤では正確な色が作れません。なので実際には50gくらいの量を作っていて、ただこうなると使う分よりも余る方が多く、それでもそういった塗料は捨てずに下色として使っていますが、それにしたって無駄過ぎています。

 と言う訳でジャジャーンと!

 新しく0.01gから測れる秤を買いました。時期的にはクリスマスプレゼントといった感じでしょうか(もしくは現物支給のボーナス・・・)。

 ちなみに0.01gから測れる秤でも数千円で買える物もありますが、さすがに仕事で使うにはその辺では不安がありますし、何より使っていて誤差が出て来るのが怖いです。

例えば1円玉は1グラムですが、実際に量ってみると0.99gだったりしますので、

キャリブレーション機能を使って校正を行います。ディーラーに勤めていた時は一年に一回メーカーの人がやってきてこれをやってくれていましたが、多分一回で3万円くらいは掛かるので(出張なのでもしかしたらもっとかも・・・)、普通の町工場でそんな事をやっているところはありません。少なくとも私を含め、見たことも聞いた事もありませんので・・・。

 と言う訳で、まずは水平を出して、

 分銅を使って調整を行います。

 20グラムで校正を行い、その後各分銅で±0.01gの誤差も無い事を確認しました。なんて気持ちが良い・・・。

その後汚れないようマスキングをして、工場一階の調色室に設置しました。

水平を出して改めて量ったところ問題無かったので、これでようやく少量での色作成が出来るようになりました!。無駄が無くなったのもそうですが、何より四捨五入しないでピッタリ作れるのは気分が良いです。

ただ塗装屋あるあるで、目検討で入れたクリヤーや硬化剤が奇跡的にピッタリ!(これは超気持ちが良いです)と言うのは、相当難しくなってしまいました(笑)。

ライティングレール用スポットライト増設

 以前工場二階の入り口にライティングレールとスポットライトを取り付けたのですが、ライトの数が少ない(3個)のと、色温度が低すぎて(電球色)飾ってある塗装の色味が判り難い・・・!という事で、

新たに追加投入しました。

 レール用ソケットと、6WのLEDスポットライトです。今回は色温度が6000K(昼白色)なので、かなり白い光となります。

 一昔前だとライティングレールはバブルな時代のセレブな高級品として一般人には手が出せない製品でしたが、今は4個で¥3,500とかなり身近になりました(特許が切れたのでしょうか?)。

 という訳で早速増設です。ライティングレールはワンタッチで簡単に数を増やせるのが良いところですね。密集させれば100個くらいは着けられそうです(そんな事はしませんか・・・)。

 以前に比べると格段に明るく、各塗色もちゃんと確認出来るようになりました。

ドアを開けておくと外からも見えるので、虫が飛ばない時期になったら開けておいてみようかと思います。石仮面は怪しすぎるので外しておかないとですね。

 ただライティングの位置が上からだけなので、ちょっと面白みは欠けるかも知れません。

 レールから電気を持って来れば連動させるのは簡単なので、今度は下から照らせる照明も検討してみようと思います。

加湿器も中々ヤバい事になっています(笑)。

先ほどとは反対側、ドアの上のスペースは以前塗装したキーボードが飾ってあって、こちらにもライトを当てる事が出来ました。まだスペースに余裕があるので、今後はこちらを埋めていこうかと思います。

そういえば使い道のなかった古くて傾斜のついた蛍光灯のトレース台があったので、こちらもレールから電源を引いて連動させるようにして棚に置いてみました。硬化剤を混ぜていないのに固まってしまったノンパラ透明ポリエステル樹脂もオブジェになっています(笑)。