先日注いでおいたシリコーンが固まったのでようなので早速開けてみる事にしました。この瞬間、結構ドキドキしますよね。
うっかり土台のサイズの事を忘れていて、型がデジケーターに入らない!と言うミスを生じましたが、その後機転を利かしてデジケーターをひっくり返して被せる!と言う作業のお陰で(多分)巣穴は一切無くギッシリ詰まった感じで出来ました。ひとまずは一安心です。
原型とスチレンボードの破片を抜き、湯道をカッターで切って通しておきます。
先日作成しておいたMDFのプレートにクリアーファイルをカットした物を敷き、台の中心にシリコーン型を乗せます。
ちなみにこのネジをどれくらいの締め付けトルクにするのかが判らず、取り敢えずシリコーン型が崩れない程度に軽く締め付けましたが、今後はこの辺も精査が必要なようです。実はこの後大変な事になりました。
台をポリッシャー改に乗せ、実際に回しながら中心になるよう位置を決めていきます。
注型する樹脂は今まで通り120秒硬化のウレタンレジンを使います。
シリコーン型を回し、真ん中の穴から樹脂を注ぐと、樹脂を注いだ傍からみるみる周りに飛び出してくるという…。
取り敢えずあるだけ注いでいきますが、どうも隙間から漏れているっぽいです。
しかも120秒待っても樹脂が一向に固まる気配が無く、いつもは早く固まって困るくらいなのに、いったいどうして…。
ちなみに一応普通の型に同じ樹脂を注いでみると、こちらはいつも通り二分程で硬化が始まりました。意味が判りません。
回転したからといって気温が下がる訳では無いので結構不思議です。まさかそこだけ時空が歪んだとか…(または反応熱が逃げてしまうんですかね)。
と言う事ですが、5分くらい周し続けたら何とか固まりました。そしてプレートを外してみると下にはジャジャ溢れの樹脂の残骸が(苦)。
結局のところ、注いだ樹脂はかなりの量が零れてしまいました。こんなに零れてしまうなら次はドレンを設けて、零れた樹脂をもう一度上から注げるようにした方が良さそうですね(かなり間違い)。
注ぐ時にも大分周りにこぼしてしまい、今更ながらかなりいい加減にやってしまった感が強いです。
そして、どうせ中はスカスカなんだろうなぁ、と。
が!中には普通に樹脂が詰まってました(笑)。意味が分かりません。
湯口に樹脂が固まってしまい取り外し難い事もありましたが、予想に反して注型自体は普通に出来ていました。と言うか大分良い感じです。遠心注型はスゲェ…と何度か呟いていたと思います。
適当にバリから外しただけの状態ですが、湯口以外には巣穴などは全く無く、どこを見ても今までで一番良い仕上がりです。
下に敷いたPP製のクリアーシートは使い古しだった為にシワや折り目などがそのまま残ってしまいましたが、裏側の面も概ねフラットに綺麗に出来ました。パーティングラインはフチのプレスライン部分なのでこの後の仕上げもこれなら簡単に出来そうです。これはちょっとヤバいかも知れません。
ただ周りに飛び散る量がひどいので(苦)、これはもう少し改良しなければなりません。恐らくはトルク管理とかの問題では無く、もしかしたら板が薄くて圧が均一に掛かっていないか、または回転数が早過ぎて型が歪んで隙間が出来てしまっているのかもです。
今回は事前情報はほぼ無しで挑んでいますので、もう少しネットで先人の方々の作業例を参考にして色々改めてみようと思います。
いやー、それにしても遠心注型、予想以上に凄い威力です。これならもっと細かくて繊細な形状も隅々まで樹脂を行き渡らせらせそうですね。ミニカーではちょっと勿体ない気がしてしまいました。