取り越し苦労に終わ・・・

pipe 少し前に腕の痛みがあって、恐らくはマウスやキーボードの使い過ぎから来ているものかと思い、仕事中に気軽にぶら下れる所が欲しいと思って工場二階スペースに「鉄棒」を設置する事にしました。ただ折角ですから単に棒を取り付けるだけでは無く、(たまには)塗装屋らしく塗ってみよう、と言う事にしました。ちなみに鋼材はいつもブレーキキャリパーのした処理を御願いしているブレーキ屋さんに取り寄せて貰いました。径は24ミリくらいで長さは1.9メートルと比較的長いので厚みは3ミリくらいと丈夫な物にしてくれました。

pipe1いつものように脱脂洗浄~素地調整を行いプライマーを塗布します。一応中にもプライマーを通しておきました。水に塗れなくても結露は起きますので、外は綺麗でも中は錆がビッシリ、なんて怖いですからね。亜鉛メッキが施されていない車体のサイドシェルの中はそうなりがちなのでサービスホールからノックスドールなどの防錆剤(油)を塗布しておく事をお勧めします。

pipe2単に色を塗るだけと言うのも何ですので、何かこうやる気を奮い立たせてくれるような文句も入れてみる事にしました。本当は直感的に伝わる日本語が良かったのですが(ウリィィィィ!とか。笑)、まあここは無難に英語の名言的な物にしてみました。ちなみに前記は気が狂ったのでは無くジョジョに出て来るディオのセリフでして念のため(流石に判りますか)。

で、実際に入れる文字の意味ですが、前文は「私は行動する事よりも、行動しない事こそ心配する」と言う事らしく、これは英国チャーチル元首相の言葉らしいです。

ただこれだけだと2メートルの長さではまるでスカスカで物足り無いので、さらにもう一つ付け加えてみました。後者の「You miss 100% of the shots you don’t take.」の意味は「打たないシュートは、100%外れる。」と言う事らしいです。カナダのアイスホッケー選手の言葉らしくちょっと直球過ぎるんじゃ!とも思いましたが(笑)、まあどちらも共感出来る事だったので肝に銘じてこれにぶら下ってみよう、と思った次第です。

ただこれが届くまで結構時間が掛かっていて、実はその間にあんなに痛かった腕と肩の痛みは今じゃもうすっかり良くなってしまっていたりしまして・・・(苦笑)。

これはひどい(笑)

動画サイトはある程度決まったジャンルしか見ないので新しい発見と言うのは余り無いのですが、時々何かのきっかけで面白そうな物を見つけ、ついつい観てしまったらツボに嵌ってしまうような動画もあったりします。

天空の城ラピュタとエヴァンゲリオン、どちらも見ていなければ判らないかも知れませんが、何度か観ていて劇中のセリフとか覚えていると多分お腹が痛くて大変な事になると思います。何かの間違いで仕事中にこれを観たりしたらちょっとマズイかと・・・。

うーん、凄い技術とセンスです(笑)

世界の流れとは関係なく

factory-105ここ数日は世界同時株安とかで世間がなんだか騒がしいですが、大田区の場末の工場には余り関係がありません。確かに10月になってお問い合わせが減った感はありますが、こういった場で下手に仕事が暇になったとか言うと水面下で燻っていた方々がここぞとばかりに一気にやって来てしまうので危なくて言えませんし(笑)。まあ勿論有り難い事です。

最近の面白い動向としてはマイクの塗装のお問い合わせがやたら多く、既に御預かりしている物も含め3案件のご依頼が決まっています。色はやはり赤系のキャンディーカラーが人気ですが、私的には今後はピンクとか淡いブルーなどのパステルカラーなどにも期待しています。自分好みのギターを選ぶように、マイクも自分のカラーに合わせてなんて凄く良いですよね。まあ現状はまだ利益率がよろしく無く(苦)、メガネフレームの塗装と同じく老後の為の布石といった感じではありますが、何かしらの可能性はあると思っています。

画像のポストは元々真っ白だった物で、工場立ち上げ時はお金が無かったですからとにかくっ安く大きくいのを!と言う事で、確か¥1,000くらいで買った物です。フルプラスチック製で見た目も相当安っぽさが滲み出ていましたが、色々手を加わえている内に何だか楽しい感じになっていました。塗装はクリアーを塗っていない【激安コース仕上げ】の仕様なので擦れたところは下地が露出してしまったりもしますが、これはこれで暴露テストも兼ねていたりするので問題無いですかね。キャンディーレッドは現在も褪色のテスト中です(少し強引ですか。笑)。

 

思いたったらハンティングトロフィー②

deer5この時は台風が来ていた連休中で、丁度会社の近くのホームセンターに車で買い物に来ていたので一旦自宅に持って帰って作業をする事にしました。

作業としては前日に貼っておいた発砲スチロールをカッターでカットしてある程度の形に仕上げます。この時気が付きましたが、ハンディタイプのスチロールカッター(ニクロム線が熱くなる工具)があればこんなに粉だらけになる必要は無かったんでしょうね。カッターだと大変です(後片付けが・・・)。

deer6発泡スチロールにそのまま紙粘土だとなんだか密着性が悪いと思ったので、一旦全体に木工用ボンドを塗ったら濡れた新聞紙を貼っていきます。イメージとしてはFRPみたいな感じですかね。木工用ボンドがリゴラック(ポリエステル樹脂)、新聞紙がグラスファイバーの代わりといったところです。「樹脂と繊維の組み合わせ」と言う点では多分変わり無いかと(強度は大分違いますが・・・)。

で、本当はここで一旦乾かしてから粘土をと考えていたのですが、やはりと言うかそのままの勢いで粘土の貼り付けまで行ってしまいました。ちょっと作業はやり難いですが、ウェットオンウェット工法みたいな感じで性能は多分大丈夫だと思います。

deer7てっきり濡れた新聞紙の内部から木工用接着剤成分が出てくれるのかと思いきやそんな事は無かったので、結局貼り付けた新聞紙の上からさらに木工用ボンドを塗りつけて紙粘土を盛っていってます。職業柄「剥がれる」と言うのが凄く嫌になっているのだと思いますが、しかし手がもうベトベトに・・・(苦)。

で、全体的に薄く粘土を貼ったら見本のミニチュアを見ながら肉付けをしていきます。

deer8ベースの発泡スチロールの成型がかなり手抜きだったのでどうなる事かと思いきや、何とかそれなりの形にはなってくれました。

次は「耳」の作成になりますが、こちらは肉厚が薄いので発砲スチロールでは無くアルミワイヤーか何かで芯を作っての肉付けになるかと思います。本体内部の接着剤が乾くまでには相当時間が掛かりますが、耳は別体で作るのでむしろ丁度良いところまで作業は進んだと思います。

ちなみに余り細かい部分まで作る込むつもりは無く(そもそも技術が・・・)、完成イメージはモフモフとした柔らかい感じ(?)の艶消しピンク仕上げにする予定です。本当はあんまり筋肉とかつけるつもりも無かったのですが、やっている内に楽しくなってしまいましてつい・・・(笑)。

尚現在の総重量は約5キロで(使った紙粘土が5キロ分です)、乾いて水分が飛んだら4キロくらいになってくれると思っています。後はこの後の乾燥過程で粘土が割れなければ良いのですが、まあそうなったらパネルボンド(仕事で使っている強力な接着剤)を注入して固めてしまえば良いんですけどね。むしろそっちの方が得意ですし(笑)。