自作ハンティングトロフィー(まとめ)

factory-34日記の方の「施工例」では無いのですが、「ハンティングトロフィー 自作」といったキーワードでのアクセス数が多かったので判り易いよう改めて内容を纏めてみました。

尚作ったのは上の画像の手前にある鹿のタイプで、ダースベイダーではありませんので念の為(他に画像が無かった物で・・・)。

deer16使う材料はその辺で手に入る工作用の紙粘土で、値段は一個¥100~¥150くらいでしょうか。

deer 骨となるのもその辺にある木材で、ベースとなる部分は厚みが9ミリか12ミリのベニヤで、首の部分は30ミリ×40ミリのツーバイフォー材だったと思います。実際の作り方とかは良く判っていないので完全に自己流です。

deer1見本としたのはキーホルダーを壁に引っ掛けられる市販のミニチュアハンティングトロフィーで、これに合わせて木材の角度も決めました。

deer2 発泡スチロールは確かホームセンターで買った物だと思いますが、これもその辺の端材で大丈夫だと思います。

deer3発泡スチロールをカッターでカットし、木工用ボンド(!)を塗ってくっ付くまで輪ゴム等で仮止めしておきます。

factory-91ちなみに発泡スチロールのカットには、電気でニクロム線が熱くなる「スチロールカッター」があるとお勧めです。ただし無ければカッターでも全然OKで、せめて刃を新品にしておくと良いかと思います。

尚これを買ったのはハンティングトロフィーを作った後で、ただこれで物を自在に曲線でカットすると言う行為にすっかりはまってしまい、後のレーザー加工機の購入に発展していったりします。こういうのって無駄に楽しいんですよね(笑)。

deer4 と言う訳で粗方発泡スチロールの貼り付けが完了しました。とても人に見せられる状態では無いのですが、まあ大丈夫です。

deer5 その後さらにカッターで周りをカットしていきます。冬場だと静電気も伴って大変な事になりますので、やはりハンディタイプのスチロールカッターはあった方が…。

deer6 ある程度形が決まったら全体に木工用ボンドを塗り、さらに新聞紙を貼って全体に霧吹きで水を掛けながら下に塗った木工用ボンドを新聞紙に浸透させるようにします。3コートホワイトパールなどでベースコートを厚塗りする際、最初の数コートに硬化剤を入れておくような感じですかね(全然分かりませんか)。

deer7 そしてさらに全体に木工用ボンドを塗り、薄く伸ばした紙粘土を貼っていきます。

木工用ボンドはヘラなどでは無く素手で塗りつけますので、直ぐに手が洗えるよう流しの傍などで作業をすると良いかも知れません。

また木工用ボンドは業務用の容量の大きい物で、私のようにせっかちな方には速乾タイプがお勧めです(その分手の汚れ方は半端ないですが)。

deer8 この時粘土をいじるのなんて小学生以来ですが、見本があれば筋肉の盛り付けなど意外と何とか出来たりします。と言うか滅茶苦茶楽しいです。

deer10 本体の方が終わったら次は耳の取り付けです。ここは一気に作業せず、一旦本体が固まった後にドリルで穴を開けて割りばしを挿し込んでいます。固定はやはり木工用ボンドです。

deer11 耳の肉は薄くしたかったので、割りばしの間に針金を渡し、曲面になるよう形を整えてあげます。

deer12 薄く伸ばした紙粘土を裏と表から貼付けます。根元の部分には木工用ボンドも塗っておきます。

deer13 こんな感じで耳が着きました。

deer15 さらにその後全体の細かい部分も整えていきます。細部の調整は紙粘土に水を多く含ませると遣り易いと思います。

deer14後は数日置いて粘土を乾かします。

deerが!!耳の根元に亀裂を発見・・・。

deer1上から粘土を盛るだけでは根本的な解決にならないので、亀裂に沿って耳の根元一周にドリルで穴を開けました。なんちゃってビックス工法です(判りません、か…)。

deer2接着には自宅に眠っていた2液のエポキシ接着剤を使います。最近は100円ショップでも売っているみたいで、恐ろしい時代になりました。

deer3エポキシ接着剤を穴の奥まで届くように押し込み、さらに耳の周り全周を固めます。見せて貰おうか、ビスフェノールA型の性能とやらを!みたいな感じで(シャア風になのですが、判らないとこれはかなり痛いですね)。

deer4ちょっと筋肉が足りなかったので、さらに全体に木工用ボンドを塗って紙粘土を盛りつけます。

恐らくですが、紙粘土はそれ自身に密着効果は無いので、乾いた粘土の上にもう一度盛る場合はこのように毎回接着剤の塗布が必要なのでは、と思っています。そのまま貼っても多分層間剥離と言うか剥落必至だと思います。

deer5こんな感じで紙粘土作業が完了しました。

ちなみに周りにある桜の花びらは後付けで作成した物で、

sakura10 それらしい模様を描いてプリントアウトし、

sakura11 カットしたABS板をドライヤーで熱して曲げて、

sakura13 アセトンで接着し、

sakura14さらにエポキシ接着剤で補強して型を作ります。

これを平らに伸ばした粘土に押し込み、クッキーの押し型よろしく花びらを大量生産しよう!と言う作戦です。

deer17そしていよいよ塗装でして、実はそもそもピンクか黄緑のハンティングトロフィーが欲しくて探したのですがどこにも売っていなく、結果自分で作るしかない(またなのかか…)という事で今回の作成に至っていたりします。

deer色は工場の壁の塗装に使った水性エマルジョンのつや消し白に、プラモデル用の水性塗料を混ぜてピンクを作ります。

deer1最初はこんな感じで薄かったのですが、うーん、ちょっと何か違う・・・

deer (1 - 1)と言う事でさらにピンクを濃くしました。

deer (1 - 1)-2乾くとこんな感じに艶が消えてくれます。桜の花びらは濃淡をつけてみました(今まですっかり忘れていましたが)。

deer (1 - 1)-3下に敷いているベニヤ板には単に置いてあるだけなので持ち上げれば簡単に外せます。

deer (1 - 1)-4序に重量を計ってみたら、なんと6キロオーヴァーに!(怖)。

factory-6完成したハンティングトロフィーを取り付けるのは工場二階の入り口付近で、ただここも最初はこんな感じで昭和初期のような人工木目調の化粧ベニヤ仕上げでした。

factory-7こんな感じで引っ越した当時に壁を白く塗っていました。

factory-8天井と床はアレですが、まあ取り合える見れるようになったのではと。

deer-4壁にネジを打ち込み、土台に開けた穴をそこに引っ掛けます。

ただ思っていたよりも重量が嵩んでしまったので、安全の為にスチール板も貼って補強しましたた。チラっと角が見えるのがそれで、自分でもよく判っていますがいつもこの辺の詰めが甘いです。十分楽しんでしまうと細かい事は気にしなくなってしまいまして・・・。

deer-3外から見るとこんな感じで、ただでもまだこれだとちょっと殺風景ですよね。

sakura15と言う訳で一緒に作成していた桜の花びらに両面テープを貼り、

sakura-10こんな感じで壁に貼りました。数が全然足りませんが、無いよりかはマシかなと。

factory-1-1-14ただその後色々物が増えて勝手に賑やかになってくれました(笑)。

glasurit2さらにその後グラスリッドの壁掛け時計などを頂いたりして、足りないと思っていた花びらもお陰で何とかなりました。

現在はここに吊るすペンダントライトを模索中で、そちらも買うか作るかで思案中です。ハンティングトロフィーを邪魔しないよう、透明アクリルでシェードを作ったりするのも面白いかなぁ、と。

PRO_Fit二階工場

factory (1 - 1)-15 最近、工場二階に間借りして貰っているK氏も大分仕事が忙しいらしく、今日は私よりも遅くまで工場に残っていました。この時点で23:30くらいなのでじきに終電は無くなってしまいますが、しかしこの辺が自転車通勤の良い所と言う事で!(多分間違い)。頑張って下さい~。

factory (1 - 1)-14こちらはPRO_Fitの二階工場に入ったところで、普通に仕事で使う為に撮った画像だったのですが、何か滑稽だったのでついでに紹介しようかと(と言うかもう他に画像が無くて・・・)。

画像中央にあるのは塗料の色見本なのですが、こちらは私が使っているSTANDOXの物では無くRMなるメーカーの物で、普通に買うと数十万円もする物なのですが、以前ネットオークションで安く出品されていたのでつい買ってしまいました。逆引きが出来れば凄く便利なんでしょうが、結局何の使い道も無く・・・

壁に掛かっているピンク色のハンティングトロフィーは以前自分で作った物で、安い材料(紙粘土)でも割れたりしないか試しに作ってみた物ですが、意外にも全然大丈夫でした。凄く楽しかったので拉麵男とかも作ろうと思ったのですが、結局その後忙しくなってしまいもうそれどころでは無く・・・。

まあ工場を移転した時に借りたお金の返済が終わればもう少し楽になると思うので、余裕が出来たらまた色々やってみたいと思っています。アクリル板のレーザーカットが出来るようになったのでいずれはiMacも!ですね(未だ全く諦めていません。笑)。

自家製型枠

sakura10 先日のハンティングトロフィーを紹介した時に既に登場していた桜の花びらの型枠ですが、一応作業工程を撮影していたので紹介させて頂きますね。

ちなみに桜の花びら型の型枠はステンレス用の市販の物がありますので普通の形だけで構わないという事ならそれを買った方が早いと思います。今回は流れるような角度のが欲しかったので自作している、と言う訳です。そもそもクッキーを作る訳ではありませんので(笑)。

まずはIllustratorで花びらの形のイラストを作成し、それをプリントしてベースにします。

sakura11 型枠の材料は在庫であったABS板で、Pカッターで2cmくらいの幅にカットしたらそれをいつもの工業用ドライヤーで熱して曲げます。画像だとかなり横着していますがこんな事をすると燃えるので普通はしません(超強力で材料以前に床の塗料が焦げます)。

sakura13カーブ状に曲げたABS板はこんな感じで台紙に乗せて形を確認しながら調整していきます。大体よくなったら他の部品と組み合わせ、アセトン(以前こちらで教えて頂きました)を使って仮止め、そして最後にエポキシ接着剤でガッチリ固めます。ちなみにカットに使うのは下側の面だけなので上側は出来るだけ接着剤を盛っておき強度を高めておきます。グっと押してパキっとなったら悲し過ぎますからね。

sakura14という事でこんな感じで数種類の型が完成です。この時確か二ヶ月くらい前だったと思いますが。

sakura15既に出来上がった花びらの裏に両面テープを貼ります。ちなみに紙粘土は固まっても粉っぽいので多分そのままでは両面テープが付かないと思いましたから前の晩に木工用ボンドを薄く塗っておきました。予想通り両面テープはちゃんとくっ付いてくれています(ただ貼り直そうとすると木工用ボンドの膜が剥がれます・・・)。

sakura-10そしてこんな感じでハンティングトロフィーの周りに飾り付けてみました。ちょっと壁の面積に対して数が(圧倒的に・・)少ない気がしますが、まあ無いよりはあった方がマシという事で次回また何かやらかした時に増産したいと思います。

次こそは拉麵男で!(壊)

(=ラーメンマンです)

 

じゃじゃーん、と。

deer-4先日工場への搬入も終え、取り合えずですが壁への設置も完了しました。落下防止の為に付けたアルミプレートが随分と目立ってしまったのでこちらは後で壁と同じ白で塗りたいと思います。画像だとちょっとしか見えませんが横から見るとかなり目立つんですよ。ただ重量が6キロですから、念には念を入れておきたくありまして・・・。

deer-3外から見るとこんな感じ です。これだけではちょっと寂しいので余った粘土で作った桜の花びらも貼ってみましたが、それでも壁の面積に対してまだ足り無い感があるのでもう少し数を増やしてみようと思います。後は照明を当てるかとかですね。本当はこれが5個くらい並んでくれたら格好良いと思うのですが、ただそうなるといよいよ何屋だか判らなくなって来ますから(笑)、まあその辺は今後ボチボチやって行きたいと思います。動物では無くて筋肉マンとかアニメ物でも面白そうですけどね。思った以上に粘土の作業が楽しかったので是非次もチャレンジしたいと思います。

うーーん、やっぱりラーメンマンですかねぇ(笑)