iMac LED色 調色

imac25先日ディッピングで色を付けておいたLED球です。それぞれ青と緑のLEDで、周りのレンズは透明だったのですが、それに透過性のマリンブルー?の色を付けています。

塗料が乾いていたので早速テストをしてみると・・・。

imac27LEDの光量が強いせいか色を付けて全く効果が出ず、新たに「何もしていないグリーン」と「色を付けたグリーン」で試してみるとやはり上の画像のように全く変化が現れません。見事に玉砕してしまいました・・・。

mac14 と言う事で今度は光量が低いタイプのLEDを用意しまして、さらにそれを灯火した状態で塗料を付けて色を調整してしまおう!と言う方法にしました。

mac15 半ばヤケクソ気味な感じがしますがこれが中々合理的な方法で、この状態で青とグリーンの塗料を調整しながら灯火時の良い色味具合を出していきます。

mac13それと平行してiMacのフロントパネルもシルバーから新たに白で塗り直していました。勿論塗装はこれだけの為では無く、他の依頼品の序でにそれと同じ色で塗っています。確かフォルクスワーゲンのカンパネラホワイトだったと思います。

mac21 そして塗料が乾いたLED球を嵌めて灯火テストをしてみると・・・良いじゃないですか!!

mac17白く塗ったフロントパネルに装着して確認してもやはり良い感じで、ようやく理想的な色味になってくれました。光量も良い感じで抑えられて優しい明かり具合にもなりました。

mac18 LED球はこんな感じでフロントパネルに開けて穴に挿し込みスピーカーを照らすようになっています。当初はこのカバーパネルは外す予定でしたが、これがあった方がiMacらしさが残るのでそのまま生かす事にしました。LED球のケツ部分の色味、相当ヤバイですよね(病)。

imac_20電球が点いていないとこんな感じですが・・・。

mac19 灯火するとこんな感じです。全然違いますよね!ヤバイなこれはもう~(壊)。

imac_19ちなみにこれが「青いLED」を使った場合です。本当これじゃ全然駄目ですよね。この色味が嫌でその後一気にやる気が消沈してしまい当面放置される事になりました。まあでもその間に工場の引越しとか色々ありましたからこれをやっている所じゃなくなってしまったんですけどね。

mac20そして今回作った色味のLEDがこれです。いやー、全然違いますよね!本当にヤバイなこれは、と(夜中に一人悶えていました。笑)。

ようやく色味は決まったので、後はこの色のLED照明を量産し、iMac全体の電飾を華やかにしていきたいと思います。折角なので中に敷くプレートもアクリル板から作りなおして、この色で面発光するようにしたいですね。となると今度は有機ELパネル、ですか・・・(危)。

カーボン極小エンブレム 追加分

profit72 先日ある程度の数は最終のクリアーを塗り終えているのですが、デカールにプリントしたロゴの幾つかに細かいクラックが見られたのでさらに追加で作製しています。しかしお陰で何が悪かったのかの原因が大体掴めて来ました。ちょっとクリアーを欲張って一度に塗り過ぎていたようです。今回もデカールの段差を埋めようとクリアーは3コート塗ったのですが、見ている側からシルバーのインクがひび割れていく物もありました。二回で止めとけば大丈夫だったと思います。

profit73 クリアーの塗装は先日のR129のインマニと一緒に塗らせて頂きました。

profit74 綺麗に見えますがこの内の3割くらいは合格ラインを超えていません。ちょっと平板の方が足り無そうなのでもう一回塗らないと駄目かも知れませんね。

profit75 手前の方が「平板」で、奥の方が「曲面」の形状をしたカーボンプレートになっています。気をつけていてもこのサイズになるとやはり表面張力でフチの盛り上がりは出来てしまいますね。ちなみに一番手前のはデカールの段差です。あれだけ薄い厚さでも塗装となるとこんなに躊躇に現れるので如何に塗膜は繊細なのが判ると思います。まあ普通ここまで寄って見ないと思いますが(笑)。

profit76表面に丸みを帯びている方が曲面状のカーボンプレートで、塗膜の表面が盛り上がっているように見えますがこれはカーボン自体をカーブして成形しています。自転車のフレームに貼る事を想定して作ったのですが、厚みのある両面テープを使って敢えてこれを平面に貼るっていうのも立体感があって良さそうですね。是非試してみたいと思います。

どうぞもう少々御待ち下さいませ!

そうだ、小物塗装屋になろう②(仮)

profit71 (1 - 1)小物の塗装屋になる前は普通の車の塗装屋で、条件の良い仕事も頂けていましたから経営としては十分成り立っていたのですが、現場作業が終わってからの事務的な業務(主に保険屋さんに提出する資料の作成等)が毎日4時まで・・・なんて事が続き、さすがにこのままではパンクしてしまうと言う事で色々考えていたところ、工場の設備を丸ごと譲って欲しいと言う方が現れたのでこのれをそのまま売却し、その後私は知り合いの会社に就職するという形で一旦PRO_Fitを閉める事としました。

ferrari (1 - 1)入庫している車は殆どが外車で、しかも7割くらいは保険作業ですから仕事としては結構順調に行っていて、工場を閉めた後に最初に仕事を教えて貰った元上司からは「あそこまでにしたのに何て勿体無い!」みたいな事を言われたのですが、私的にはやりたかった事は十分に出来たので丁度良いタイミングだったと思います。

lamboその後は知り合いの工場で社員として働く訳ですが、ちょっとそこで頑張り過ぎてしまったせいか腰をおかしくしてしまい、最終的には日々の生活すらままならない状態にまでなってしまいました。それまでは「腰痛なんて気合いの問題だろう!」みたいに思っていたのですが、なってみて初めてようやくその辛さが判りました。あの鬱々とした鈍痛や、腰とは関係の無い下肢の痛みは本当に嫌ですよね。

そんな状態でこの会社に居続けるのは申し訳無いので(給料はそれなりに貰っていましたから)、こちらは2年くらいで辞める事となりまして、その後「こんな体になって何が出来るだろう・・・」と考え思いついたのが今の「小物を限定とした塗装」でした。幸いにして元々使っていたSTANDOX(塗料)だけは手放してはいなかったので、それを元に新たな船出を果たす事になったのです。いや、もう「またかよ!」って感じですが(笑)。

が!新しく工場を構えると言うのはそれなりに(と言うかかなりの)お金が必要となるので、さすがに壊れた体でそこまでのリスクは負えませんから、そこで「間借り」といった新たな運営の形態で再スタートを切ることにしたのです。それが少し前までお世話になっていた川崎の自動車板金塗装屋さんで、当初は半年を目処に考えていたのですが、結局4年くらいお世話になってしまい、ただその間のお陰で小物の塗装でも仕事の見通しをつける事が出来ましたから、無事今の工場への移転と至ったのです。

「間借り」は自動車業界では昔からよくある形態で、そのメリットは非常に大きいものがありますから、今度はその辺の事も詳しく紹介したいと思います。その前に次回は「動機」を紹介しようと思いまして、小物の塗装は「体を壊したので仕方なく」と言う訳では無く、元々私がやりたかった事ではあったのです。当初は「歳をとってから」なんて考えていましたが、それがちょっと早まっただけで、そんなに無計画と言う訳では無かったのです。

続きはまた!

そうだ、小物塗装屋になろう①(仮)

carera適当なタイトルが付けられなかったのでとりあえず仮の題名としておいて、小物専門の塗装屋になる為の方法というか流れみたいなのを紹介したいと思います。

実は以前仕事をご依頼頂いた方から「うちの息子にタカハタさんの職場とか仕事を見せたいのですが・・・」みたいな事をお願いされたのですが、残念ながら工場建物内は関係者以外立ち入り禁止なのでその時はご案内が出来ませんでして、いつかこういう事を紹介しようと思っていた次第です。

ただこれはどなたにでも当てはまる事では無く、私が小物の塗装屋になるまでの流れと言うか独断と偏見も混ざっていますので(まあこれはいつもの事ですが・・・)、どうか細かいところは突っ込まないで下さいませ。

尚、一度に全部は紹介しきれませんので少しずつ分けて紹介したいと思います。また途中で何週間も空いたりするかも知れませんがご容赦下さいませ。その代わりタイトルに①を付けたりタグ付けしておきますので連続して見れるようにはしておきます。文章だけだと寂しいので以前紹介した画像でも交えたりしておきますね。

ちなみに上の画像は以前ご贔屓頂いている業者さんにご依頼頂いたポルシェの純正エンブレムで、元々メッキだった物を艶有りの黒に塗装しています。一見簡単そうな仕事ですが、納めた後に塗装が剥がれたりしたら沽券に関わる一大事ですから実はかなり手間を掛けていたりします。

細かい作業が嫌いな方だと不眠症とかになってしまうかも知れませんが(笑)、「一人籠もってネチネチとやっていたい」と言う方なら小物の塗装は向いていると思います。ただし100やっても99は凹む事ばかりですので多少打たれ強くないと長くは続けられないかも知れません。自分では評価の付け様が無くむしろ悪い所ばかりが気になってしまい、「今日は上手くいったな~」なんて日は本当に全く無いのです・・・(苦)。まあだからこそ面白くて長く続けられているのだと思いますけどね。

と言う事でとりあえず今後の流れとしては以下の通りです。ただこれも仮定なので途中で変更するかも知れません。


■小物の塗装屋になる前は・・・

自動車の塗装屋でした。詳しくは後ほど

■動機は・・・
車を塗るよりも楽しそうで将来性があると思ったからです。我慢が出来ませんでした・・・。

■運営の形態って・・・
最初は知人の自動車板金工場に間借りで始めました。これはお勧めです。

■いざ引っ越し
今の工場に移る時の事でも紹介しようと思います。

■資本金
お金が無ければ借りれば良いですし、今風ならキックスターターのようなクラウドファンディングサービスを使うというのも手ですよね。

■必要な設備機器
実際に買った物と、大体の金額を紹介しようかと

■新しい工場での運営方法
仕事は一人でやりたいのですが実際一人で工場を構えるのは大変です。どうやってコストを落としているかなど紹介出来ればと思います。ちなみに今度は「間貸し」をしています。

■お勧めは副業
我慢出来るなら今の仕事をやりつつ副業としてやるのがお勧めかも知れません。実際私も一時期そうしていてそれが一番お金にはなっていたと思います。ただそもそもがお金じゃないので大変なだけで全然楽しくは無かったです。


と言う感じで、私が小物の塗装屋になるまでの経緯を紹介していきたいと思います。既に最初の記事は書いておいたのでここだけで終わる、という事だけは回避出来ていますから御安心下さい(笑)。