こちらも夏期休暇のお知らせ

factory (1 - 1)-29本日12日より19日までがPRO_Fitの夏期休業日となりまして、こちらの社外記や日記も数日お休みになるかと思います。いつもご訪問頂き誠に有難う御座います。

日記の方は完全に業務の一つとなりますが、こちらの社外記については一応サブタイトルに紹介される通り「仕事とは関係無い」となっていまして、ただ実はかなり仕事に関係しています(笑)。
以前ご依頼頂いたエッティンガガーホイール用のスリーポインテッドスターセンターキャップの作成~塗装と言うご依頼は、オーナー様がこの社外記を見て「何かお願いをしたい」と思ったのがきっかけで(間違っていたらすいません・・・)、そんな感じでここからどうにかしてPRO_Fitの本業に引き込もうと言う作戦になっています。というかもう「罠」みたいな感じですかね(笑)。時々うっかりフフフフフとか洩れてしまい完全に怪し過ぎますし(笑)。

そして画像の「工場二階ワークスペース」の今後の展望(?)ですが、少し前にテレビでやっていた映画「アイアンマン3」の中に出て来た「納屋を改造した工作部屋」みたいなのに影響されてしまいまして、今後そんな感じにここを仕上げて行きたいと思っています。建物の造り自体が木造モルタルなのでどうしても昭和の雰囲気が否めないのですが、これをもうちょっと近代的でメカニカルな感じにしたいな~!なんて考えています(一体どこに向うのか・・・)。

しかし恐らくその為に一番最初にやるべき事は、床に敷いてある木目調の塩ビカーぺットを交換する事で、ただそうなると今ある物を全て動かさないといけませんから結構大変な事になるんですよね。しかもこの気温じゃぁ・・・(暑)。

と言う事で、それまでせいぜい既存の設備を塗装したり、それらしい雰囲気になる小物でも揃えておこうと思います。アイアンマンのマスクとかも是非飾りたいですね~(病)。

メタルソー、入荷しました

road (1 - 1)-14 昨日到着していましたメタルソーです。見るからに危なそうな物なのですが、以前ブレーキ屋さんがブレーキキャリパーブラケットを作製している時に使っているのを見てとても便利そうだと思って今回入手してみました。径は75mmで厚みは1mmです。

road (1 - 1)-9昨日は凸文字を下向きにセットしましたが、今回は画的にこの方が判り易いので上を向けてみました。

ボール盤側でZ軸を合わせ、後は昨日紹介したクロスバイスのハンドルを回してX軸とY軸を操作します。

road (1 - 1)-10 それにしても切れる切れる!確かに厚みがある物ならエンドミルでネチネチ削るよりもこれで一気にカットしてしまった方が断然早いです。ただブレーキ屋さん曰く一度に刃を入れるとカスが抜けなくて刃にクラックが入ってしまうとの事で、2ミリずつくらいで進めています。

road (1 - 1)-11カット完了です。固定さえしっかりしていれば後はハンドルを回すだけなので超簡単で、しかも何故か?凄く楽しいです(笑)。イメージとしてはゲームセンターにあるクレーンゲームをやるような感じで、しかもあれより段是こっちの方が面白いと言う始末でして・・・(危)。

road (1 - 1)-12 今回はおっかなびっくりでやりましたが、なれれば15分掛からずカットが出来そうです。しかもバンドソーで切るよりも断然真っ直ぐ切れますし!

road (1 - 1)-13 MAZDAの凸文字を付ける箇所はここを想定していて、ボンネットを開けた時に丁度これが手前に来て目立つ筈です。そうですよね?

road (1 - 1)-15段々完成のイメージが出来上がって来ました。画像だと凸文字の色がゴールドっぽいですがこれは鋳込んだ時に出来た色味なので(MDFの色が移った感じでしょうか)、削ればアルミ同様シルバーに輝きます。

road (1 - 1)-16ちなみにここに来てちょっと目移りをしてしまったと言うか、ヘッドカバーに入れる凸文字を今の物では無く、例えばマツダのオフィシャルサイトで使われていたこの「ROADSTER」のロゴにしたり、またはMAZDAのロゴもこのフォントに合わせたりするのも今風で面白いかな~、なんて考えていたりします。おいおい、今更何を言い出すんだって感じですか(笑)。

鋳造凸文字 簡易フライス加工

factory (1 - 1)-21こちらは今の工場に元々残物として置いてあったボール盤(卓上のドリル)で、工場を借りる際にオーナーさんに廃棄を御願いしたのですが、賃貸条件が「現状渡し」と言う事もあって結局そのまま引き継ぐ事になりました。ただ軸ぶれが結構ひどかったので精密性にはちょっと欠けていたんですよね。

road (1 - 1)-6と言う事で今回の件を機会に、新たに新品のドリルチャックを買いました。奥の物に比べると信じられないくらい綺麗ですが、あれも最初はこんなだったのでしょうか。

factory (1 - 1)-22 ちなみにドリルチャックの規格についてはよく判らなかったのですが、ボール盤のメーカーさんにメールで問い合わせたところ非常に親切に教えていただきました。とっくに廃盤の製品なのにこの辺がやはり日本のメーカーさんは頼りになりますね。いつか私がビッグになったら是非新品を買わせて頂こうと思います。ビ、ビッグに・・・。

road68鋳造で作製した凸文字は厚みが6ミリあって、最終的にはこれを2ミリ~3ミリの厚さにするので、まずは土台を全部削り落としてしまおう!という感じです。

ちなみに文字と土台の間をバンドソー(金属が切れる糸鋸)で切り落とす事も考えたのですが、それだとさすがに相当大変ですので今回は先に紹介したボール盤を使っての「簡易フライス」を行う事にしたのです。以前間借りしていた知人の自動車板金塗装工場にはちゃんとしたフライス加工機があって、ブレーキ屋さんがいつもブレーキキャリパーのブラケットを作るのにジュラルミンをザクザク削っているのを思い出してそれに倣ってみようと思った次第です。今思えばもっと色々教えて貰っておけば良かったなぁ、と(そもそも人の言う事を聞かない私が言うのもなんですが・・・)。

road92 そしてジャジャーンと!、先日届いたクロスバイスです。これにより単なる穴を開ける為のボール盤が、簡易的にでも金属を切削する道具に変化出来ると言う優れものでして、削りたい物を万力になった部分で挟み込み、ハンドルを回してX軸、Y軸に動かして回転する刃先に当てれば、金属を真っ直ぐ削ったり薄くしたりする事が出来たりします。

road91こんな感じで不要な土台部分を徐々に徐々に削っていきます。うーん、これはヤバイですね・・・(惚)。金属だけでなく、パテで作った造形物やアクリル板など色々な物に応用出来るのではないかと。

road93土台部分を全部削り落とせました。ただバイスの方もちょっと削ってしまっていますが・・・(苦)

road90 途中で気がついたのですが、削るのは文字のところだけで枠はわざわざ削らなくても良いみたいで、かなり無駄な事をしていたようです。

ちなみに今回は文字を全部バラバラにしていますが土台は残す事も考えていて、今回削った凸文字は鋳込んだ際に土台に弾いて穴が開いていた箇所があったので、どうせ溶かしてしまうならその前に試してみようと思ったのです。

road89そして凸文字だけになりました。切っている最中に「6」が動いてしまい斜めに削れてしまった事と、ハイフンがどこかに行ってしまいました・・・。

カットしたMDF板は取り付ける時の位置合わせ用の物で、これを使えば(多分)簡単に文字を並べる事が出来るようになると思います。

road (1 - 1)-7ちなみにさらに今日、ボール盤に取り付ける「メタルソー」なる気円斬みたいな刃が届きまして、今回はクロスバイスを使って削る作業となりましたがそれを使えば凸文字だけ切り取ってしまえる!と言うこれまた優れものです(上手くいけばの話しですが・・・)。

こんな感じで塗装と接着以外に「鋳造」「切削」が出来るようになれば今後他にも色々応用が利くと思うので是非マスターしたいと思います。そしていずれはちゃんとした卓上フライス&旋盤、さらにはPCと連動出来るCNCも欲しいですね~(ただしもう場所が・・・)。

凸文字鋳造型 蓋付きVer.②

road88またか・・・とウンザリするかも知れませんが(笑)、NDロードスター用ヘッドカバーの凸文字化計画は引き続き続いています。まだ気に入らない所があるので仮定を立てながら色々試してみています。

road81 今回はMAZDAの方に内蓋を取り付けまして、注いだ金属が固まる前に蓋を完全に閉められれば余分な金属が溢れ出てくれるのでは・・・と言う算段です。

road84さらに今回は今までよりも溶かした金属の温度を高めに設定する事にしました。鋳造に使っているピューターなる金属は大体260℃くらいで溶けてくれて、今まではそれで安心して注いでいたのですが、余りにも固まるのが早いので、だったらもっと温度を高くしておけば固まるのも遅くなってくれるのでは?と思った次第です。

考えてみれば当たり前の事なのですが流石に300℃ともなると無用に温度は上げたくは無いのでウッカリしていました。で、予想していた通りこれが思いのほか上手く行きました。

road82溶かしたピューターを素早く型に注ぎ込み急いで蓋を閉じます。今までは火から離して3秒ないし5秒でどうにもならない状態でしたが、今回は温度を高めにしておいたお陰でゆっくり落ち着いて蓋を閉めきる事が出来ました。多分10秒くらいの余裕があったと思います。

road83 底板を外した状態です。これは何度見ても感動ものですよ。

road86 同じくこちらも良い感じで、作業にも慣れてここまでは安定して出来るようになりました。

road87上のDOHCの長い方は一部ピューターが弾いてしまった箇所がありますが、これは後で土台を全部削ってしまうので問題ありません。左のMAZDAも表面に食み出てしまっていますがこれも大丈夫です。

factory (1 - 1)-28注文していた切削用の工具もある程度揃っていて、実は作動テストも済んでいますから今度はこれらの仕上げ処理の作業を紹介したいと思います。

ちなみに画像はその内の一つのエンドミルなる物で、一般的なドリルの刃は上から穴を開ける為の物ですが、これは対象物に横から当てて削る為の物となります。金属加工ではとても基本的な物になりますが、私の場合はこれこそ専門外なので今まで一つも持っていなかったんですよね。これに似たスポットカッターの刃だったら何本かあったのですが、後藤氏(以前間借りしていた工場の社長)に相談したところ多分大丈夫だろうけど辞めといた方がって事で今回購入しておきました。

と言う事で、また作業進行しましたら紹介させて頂きますね(って仕事しろって話しですか・・・)。