MIX818 シルバー原色

standox11先日仕事で塗ったAMGプレートの下塗りに使ってみたスタンドックスのシルバー原色MIX818です。製品自体の値段はそんなに高く無いのですが、容量が今までの半分と言うことでうっかり騙されてしまいそうな塗料ですね(チクチクと。笑)。

ちなみに外資系塗料の場合、円安などの影響でよく値上がったりするのですが、私の記憶では値下がった試しは一度もありません。あれだけ円高だったのに差額は一体どこに行ってしまったんでしょう・・・(苦)。

darth14 AMGのプレートの場合は平面的だったので金属感は少なかったのですが、こういった立体物だと普通のメタリックとは何だか違うのが良く判ります。

通常、正面とスカシの明度差が大きいとそれに比例してメタリック粒子も大きくなるのが一般的ですが、こういった塗料の場合は粒子が細かいままで正面とスカシのコントラストが強いのが特徴です。メタル感がシットリとしているのが判りますよね。

standox10ちなみにこういった塗料は今までも普通にあって、むしろもっと金属感の強い塗料は他にも色々あります。

ただ今回の塗料で良い点は、ちゃんとしたSTANDOXブランドである事と、今までの塗料の様にシャブシャブでは無い事です。足付けしたペーパー目もちゃんと埋まってくれるので、他のシルバーのように普通に使えます。

darth15 ちなみにこれの上にスモーク塗装も試してみたのですが、結果としては余り効果は少なく、だとしたら下に黒(ベースコートで!)を塗ってから、それを少し透かしたような塗り方でこのMIX818をパラっと塗るくらいの方が金属っぽい仕上がりに見えると思います。メッキ調の塗装で行う「艶々の黒の上に」と言うのを、手軽にベースコートの黒の上で済ましてしまおう!と言うやり方ですね。

勿論艶々の黒の上の方が鏡のような感じになるとは思いますが、如何せん足付け処理無しでと言うのがどうも私的に気に入らないのです。24時間以内なら確かに大丈夫ではあるのですが、それって再補修の事は考えていませんからね(フェザーエッジが出せません・・・)。

と言う事で一応その方法もテストしてみて、上手くいけば、現在仕事でご依頼頂いているバッテリーステーの取っ手と、あとはBMW X5のエンブレムにも応用してみたいと思います。

うーん、色々夢に出て来そうです。

毒抜きの旅

hokkaido0 ちょっと強引ですが、行けるタイミングは今しか無い・・・!と言う事で、ニ連休を利用して北海道まで行って来ました。余り時間的猶予が無いので家を出たのは明け方の5時でしたが、それっていつもは床に入る時間じゃ・・・。

hokkaido1 と言う事であっという間に北海道です。しかしまさかこんなに積もっていたとは(笑)。

ちなみに北海道は今回で3回目で、冬に来たのはこれが初めてです。空港からはレンタカーを借りての移動ですが、驚いたのはスタッドレスタイヤの性能で、一体いつの間にこんなに技術が進歩したのかと・・・、久しぶりの雪道も全く心配なく走る事が出来ました。

ただどうやらこちらの方々は制限速度50キロの雪道を80キロで巡航するのが普通みたいで(恐)、とにかくその流れに乗るのが大変でした。って言うか乗れませんって(苦笑)。

hokkaido 空港からまず目指したのはここ美瑛町で、この辺には以前も来た事があるのですが、このケンメリの木を見るのは今回が初めてです。一応観光名所だとは思うのですが全く人の気配がありません(笑)。

ちなみにここから徐々に天候が荒れて来て、ホテルまでの道中は殆ど先が見えない程の吹雪っぷりとなりましたが、幸い途中で佐川急便のトラックの後ろに付く事が出来たので何とか目的地の層雲峡まで辿り着く事が出来ました。

本当、生きた心地がしなかったです・・・。

hokkaido2そしてこちらが二日目の、今回の目的地でもある旭山動物園です。少し前に従兄弟が行っていて何だかすこぶる楽しそうな動物園だったみたいなので私も行ってみたかったんですよね。

尚ここの目玉の一つとして「ペンギンが園内を散歩する」と言う行事があるのですが、残念ながら今回は時期的に早かったみたいです。一般的には12月中旬くらいから始まるみたいですね。うーん、折角なので見たかったなぁ、と。

hokkaido4園内を廻って見て直ぐに気付いたのは動物の展示の仕方で、単に檻に入れられた動物を見るというより彼らの生活や行動を見て楽しむような展示方法になっています。

季節が冬なので外に出ていない動物も居たようですが、それでも十二分に楽しめました。

hokkaido3 雪の中にトラかよ!!って驚いたのですが、どうやらこのアムールトラは寒冷地に住むトラのようでめっぽう寒さには強いらしいです。って言うかここの動物とは何故か良く目が合うようで、どうも狙われているような気がしてなりません。体にインコの臭いでも残っているんでしょうか・・・。

hokkaido5 オオカミが居る敷地の中にはトンネルを通って入る事が出来て、途中にあるアクリル製のドームからは「ウサギの視点」と言う感じでオオカミを身近に見る事が出来ます。丁度その時に目の前をオオカミが歩いて通ったのですが、その体のサイズは遠目で見ていたよりも一回り以上大きく、イメージとしてはその辺の雑種犬をゴールデンリトリバーのサイズにしたような感じです。これではどうやっても人間では敵いませんよ。

hokkaido6 面白かったのはこの場所で、一見すると小さい檻が沢山あるように見えますが、実はこの通路自体が檻になっていて、これを大きく覆うような巨大な檻の中に猛禽類(鷲など)が放し飼いにされています。何か気配がすると思って上を見ると大きな鳥が居て、実は檻に入れられている(狙われている)のは人間の方だった!?みたいなのが面白かったです。

hokkaido7北海道の気温は大体マイナス5℃からマイナス2℃くらいと、いつもの生活に比べればかなり寒い気候ではありましたが、ドップリ浸かった温泉のお陰で体内の毒は抜けた気がしますし、たった二日間でも完全なオフラインの生活は普段では得られませんから、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごす事が出来たと思います。

次は美ら海水族館に行ってみたいのですが、さすがに沖縄に一泊二日は難しいですかね~。

BMW X5 M “50d”→”40e”エンブレム 製作①MDFレーザーカット

bmw113こちらは塗装の仕事でご依頼頂いているBMW X5の純正エンブレムで、これをこれから納車予定のxDrive 40eなるプラグインハイブリッド車に貼るべく、「40e」のロゴを新たに作成&塗装で承っています。

ただロゴの製作については基本的に仕事外の(塗装では無い)作業なので、いつもの日記の方では無く、こちらの「仕事とは関係の無い」社外記の方で紹介致します。

bmw481 新たに作製するロゴの形は、オーナー様自らイラストとして作製してくれていましたので、私はそれをスキャナーで読み込み、ベクトルデータが扱えるソフト(adobe Illustrator)でトレースしたら実際のサイズに合わせて微調整を行います。

bmw482 出来上がったベクトルデータを使って型となる物をレーザーでカットするのですが、レーザー加工機は切る部分を焼き切ってしまいますから、予めその消失分を考えてオフセットしたデータも作成しておきます。

bmw107 そしてレーザー加工機を使って6mm厚のMDF板をカットします。

これくらいの厚みの物を切る場合、レーザーの出力は50%、移動速度は秒速7mmの設定で切れますから、全快にすれば指くらいは簡単に切れてしまうのでは・・・と思う次第です(ただし金属は切れません)。

bmw108 と言う訳で、先ほど作ったデータからこんな感じの切り文字が出来ました。手前の紙はテストカットした物です。

ちなみに素材となるMDF板は強度は殆ど無いので(水に濡れたらお終いです)、これ自体をエンブレムに使う訳では無く、これを使ってマスター型を作り、シリコンで型を取ってそこからポリエステル樹脂を流し込んで作ろうと考えています。

bmw109 現状は単なる6mm厚の板なので、ここから表面にアールを付けて本物と同じ様な形に削って仕上げていきます。

bmw112ちなみにアールの断面は上と下で形が変わっているので、これもその通りに合わせて作ります。厚みのある右側が上で、左側の下部分が薄くなっています。多分こうなっていると格好良く見えるのでしょうね。ちっ、と(笑)

bmw110 と言う訳ですが、ジャジャーンと!ようやく使う出番がやって来ました「トレースゲージ」(型取りゲージ)です。これは自動車の板金作業やエアロパーツの作製などで重宝する工具で、昔は結構高かったイメージがありますが、今ではなんと¥1,000でお釣がくるような値段で買えたりします。

ちなみにbremboのロゴは「捨てるくらいなら」と言う事で貼ってしまった物ですが、写真に写るなら辞めておくべきだったと凄く後悔しています(かといって剥がす為の気力はもう持ち合わせていませんでして・・・)。

bmw111こんな感じでエンブレムの曲面の型が取れました。さらにこれもデータ化して型枠をレーザーで切り出すか、または普通にカーボン紙で板に転写するか何かして、ヤスリで削って作ってしまうかも知れません。なんにしても目測でやるよりも基準となる型があった方が早いのでどちらかの方法で一つ作製しておこうと思います。果たしてどちらが楽しいですかね~(そこなのか、と。笑)。

透明注型用樹脂入荷させました

darth11以前から欲しかった注型用の透明な樹脂を購入しました。一斗缶で数万円でしたからさすがにそこまでの費用を捻出するのは・・・と思っていたところ、ネットで小売している業者さんを見つけたのです。どうせ送料は変わらないとの事なので折角ですから4キロ買っておきました。

darth4 早速注ぎ込んでやるぜ!と思いきや、そう言えば先日キャンディーゴールドを塗った時に余ったクリアーでダースベイダーを作っていたのを忘れていました。

まずはこれを出さないですね。

darth10 で、抜いてみたのですが、想像以上に良い感じでちょっと感動してしまいました。発色の良い天然ゴムというか、新鮮なタクワンのようです(何だそれって感じですが)。

darth12 と言う事で型が空きましたので、改めて透明注型用樹脂を準備します。ちなみにこんな量を使うのでは無く、これはいちいち缶から出していたら注ぎ口が汚れるので予め小分けしておく為の作業中です。

darth13硬化剤は専用の物かと思って一応一緒に買っておいたのですが、届いたのはいつものパーメックNでした。ポリエステル系の硬化剤(MEKPO)はどれも共通で良いみたいですね。今回は1.5%混合させてみました。

darth20 と言う訳で早速型から外してみました。使ってみた感じとしては、樹脂がノンパラの為かシリコン型から少々外し難い事、表面がベタベタしている事、また一部で型から外れてしまった為か表面に変な模様が出来てしまっているなどがありますが、いつも使っていた塗装用の余ったクリアーに比べると収縮は殆どしなさそうなので十分楽しめそうです。

darth21透明感としては塗装用のクリアーに比べると若干白く濁ったような感じもありますが、ポリエステルにしてみれば十分だと思います。ちなみに本日クリアーを塗る機会があったので早速一緒に塗らせて頂きました。

これでレンズ系などに透過性の塗装(キャンディーカラー)を塗った場合の色見本も作れるので、今後の色の再現性とか、作業効率もアップするかと思います。と言うのは後付けで、実際の所は単に楽しんでいるだけなんですけどね(笑)。