ワークショップの準備

 7月15日開催予定の塗装ワークショップで使う為に頼んでいたサーモスが届きました。

新品の状態で既に塗装の下地が出来ていて、塗った後に実用まで出来て、しかもこの値段で買えるなんて物はサーモス以外あり得ません。ワークショップ用としては最高&最適の素材だと思います。

尚、今回参加される方は私を含め5名で、遠くは愛知と宮城から、また新規で御参加される方はUVプリンターを持っていると言うまさかのガチ勢でした(笑)。

ただこの時期の工場の暑さに、果たして皆さんが本当に耐えられるのかどうかが少々不安になりました。

 塗装作業を行う工場一階には工場扇が一つあり、当初は二階で使っている家庭用扇風機二台を一階に持って来ようと思っていたのですが、

どうせならと言う事で今回新たにもう一個購入しておきました。やはりと言うか業務用はパワーが違いますからね。

本塗り時には風があったらマズイのですが(余計なゴミが付くので)、それ以外の方はこれで何とか凌いで頂ければと思います。

本当は塗っている周りでも無用な風の流れは避けたいのですが、多分そんな事も言ってられないと思いますので・・・。

ちなみにカヴァーに着いている取っ手は後付けで、工場扇は半ば強引に向きを変える必要があるのでこれがあるととても便利です。まだ100個くらいあるので使い放題ですし(笑)。

そう言えば懇意にして頂いているオートサプライヤーさんから差し入れも頂いておりまして、当日は余りの暑さ(と言うか熱さ)で倒れないよう、これでエネルギーを補充して頂ければと思います。

当日はまた撮影も行いますので、そちらも後日紹介をさせて頂きますね。

キーボード 蛍光ピンク塗装 完成

 蛍光ピンク色のサンプル用として枠を塗装していたARCHISSの赤軸キーボードです。組み付けて完成となりました。

最初の状態も紹介しますね。

元々が手前の物で、使っている内に幾つかのキートップを破損してしまい、新たに奥のFILCOキーボードを購入したのですが、折角と言う事で・・・

新たにピンク色のキートップを購入し、それに合わせて枠も蛍光ピンクに塗装する事にしました。丁度ピンク色の蛍光顔料を使ったサンプルが欲しかったんですよね。

が、案の定ちょっとクド過ぎてしまったので、

 新たにキートップを(も)塗装してみました。

 キートップの天面、文字の部分はピンクそのままに、

 側面だけをグレーに塗装しています。

 艶消しクリアーはキートップ全体に塗っています。

 こういった2トーンカラーのキートップもあるかも知れませんが、「文字を残しつつ好きな色に出来る」と言う点で良いサンプルになるのでは、と思った次第です。

塗装方法としてはそんなに難しくは無く、残したい部分(天面)にマスキングシートを食み出すように貼り、グレーを塗って剥がして最後に艶消しクリアーを塗っています。

またグレーを塗る時は一個一個手で持って塗っていますが、クリアー塗装時はボードにボタンに取り付けた状態で全てを一度に塗っています。本来はRobiを塗った時のようにクリアーを塗る時も一つ一つ手で持って塗るべきかも知れませんが、今回はコストを考えてと言う事で。

ちなみに文字部分は透過しているので、ライト内臓のキーボードならそれも光らせられるのですが、そんな機能よりも、出来れば文字一つ一つを好みのフォントに、一枚一枚をデカールで貼ってクリアーで封入!みたいな事をやってみたいです。出来れば仕事で(笑)。

AlfaRomeo凸文字鋳造制作 完成

先日より作成していた金属製のAlfaRomeoの凸文字です。鋳込んだのは合計6個で、一応それぞれを残しておきました(材料に余裕が無かったら溶かして再利用しています)。

作業内容が判り易いよう、改めて最初の記事から紹介をさせて頂きますね。

↓まずは本業でヘッドカバーの塗装ご依頼を頂いている、PRO_Fit日記の記事からです。

アルファロメオヘッドカバー塗装&凸文字制作承ってます

↓今回行っている鋳造作業については私的な趣味(本業の付帯作業)も含まれていると言う事もあり、こちらの社外記での紹介としています。

AlfaRomeo凸文字 鋳型作製

時々「これと同じ文字だけ作って欲しい」(特にスカイラインのRB26を28にする為の「8」)といったお問い合わせを頂くのですが、当店はあくまでも「塗装屋」で、そういった事は単体ではお受付をしていませんので、それを明確にするべく「日記」と「社外記」で別けるようにしています。

AlfaRomeo凸文字 鋳込み

今回の鋳造やフライスにしても、その道のプロからすれば私が行っている事は遊び程度でしか無く、これを日記で紹介するにはさすがにおこがましいと言う事もあり、こちらで紹介をさせて頂いている次第です。

AlfaRomeo凸文字 鋳込み 2回目

またこういった付帯作業はそれ単体では利益は出せなくとも、「趣味」と銘打てばある程度の事は許される(笑)と言う事もあり、ただただ楽しくやらせて頂いています。

AlfaRomeo凸文字 切削(簡易フライス)

と言う訳で完成となります。

 上の三個は切削する前の段階で失敗したと判断した物で、ただ終わってから見てみると、「Alfa」と「Romeo」それぞれを別けて使えばこのうちから一つは作れたかも知れません。ただし型枠から外してしまったのでバイスに固定するのが難しく、なのでこれはこれで終了となります。

 上から4番目の物は途中まで切削はしたのですが、削った中から巣穴が見つかり、これは使えない物と判断してこの状態で止まっています(むしろなんか格好良いので工場の外壁に飾ろうかな、と)。

念の為ですがこういった物の販売、または単体での制作はしておりません。あくまでも「塗装の付帯作業」といった事に限られていますのでご了承下さいませ。

 そして実際に使える物が一番下の物で、ただこちらも実は一度で出来た訳では無く、「Alfa」と「Romeo」をそれぞれ良く出来た物から選んで使う「ニコイチ」となっています(下から二番目のがそれの余りです)。

ちなみに簡易フライスで削ったカスですが、最初は掃除機で吸っていましたが、今回はかなりの量になったので途中から回収するようにしました。これらも溶かして再利用出来ます。

 試しにヘッドカバーに置いてみました。

 大き過ぎず、良い感じのサイズになっているかと思います。

 また今回は結晶塗装では無く「艶々の塗装」の為、貼付け面の処理ではかなり気を付けた作業が必要になるかと思います。

結晶塗装ではある程度の粗は目立たなくしてくれますが、艶ありの塗装だとちょっとした隙間や接着剤の食み出しなどが目立ってしまうので、次の工程ではそこをどうするかです。峠を越したように見えても実はまだ趣味のレベルで、本番はこれからと言う感じです。

次からは本業(塗装)での作業になりますので、今後の内容についてはいつもの日記の方での紹介とさせて頂きます。少し先になるかと思いますがどうぞもう少々お待ちくださいませ!

AlfaRomeo凸文字 切削(簡易フライス)

先日鋳造で作成した金属製の「AlfaRomeo」の文字です。

これを、塗装の仕事でご依頼を頂いているアルファロメオのヘッドカバー上面に取り付ける為、余分を削り落として平らにしておきます。

 加工に使うのはボール盤(卓上のドリル)にクロスバイスを取り付けた簡易フライスで、

これを使えば余分な金属も比較的簡単に平らに削れるという寸法です。

尚、これについては以前紹介しました以下の記事が判り易いかと思います。

鋳造凸文字 簡易フライス加工

 通常のボール盤は固定した物に穴を開けるだけですが、この「クロスバイス」なる可動式の固定台を取り付けると、ハンドルを回す事で縦横に対象物を動かす事が可能となります。

ちなみにこのボール盤は工場を借りた時にそのままあった残物で、当初は汚れが酷く、配線は切れ掛かっているし軸はブレているしと、かなりどうしようもない物でしたが、今となっては非常に重宝して役に立ってくれています。

 ドリルには専用の刃(エンドミル)を装着し、削りたい個所に刃を当てながら少しずつ対象物を動かしていきます。欲を出して一気に削ろうとすると凄い振動が出て、さらに無理をすると多分刃が欠けたり物が飛んでいってしまったりするのだと思います(幸いにしてまだそういった経験はありません)。

 文字が出てくる瞬間が一番楽しくて、まるで化石を発掘しているよう(笑)。

 表側は湯道の為に溝を掘ってあった為にガタガタの状態ですが、

こちらも表面を削ってあげれば綺麗に平滑になってくれます。湯道のお陰かどうかは判りませんが、細部までしっかり金属が行き渡ってくれているようです(しかしこの後ドリルの操作を誤って駄目にしてしまうという事態に・・・)。

次は型から取り出す作業で、いよいよ完成系も紹介出来ると思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!