AlfaRomeo凸文字 鋳込み 2回目

AlfaRomeo凸文字 鋳込み

先日失敗したNo.1とNo.2に続き、第二回目のNo.3とNo.4の型枠鋳造となります。

 前回は土台となるプレートには彫刻刀を使ってV字に湯道を彫り込みましたが、今回は予めレーザー彫刻で溝を作っておく事にしました。

 ただちょっとこちらは彫りが浅過ぎたようなので、

 改めてもう少し幅広に、さらに深く彫り込みました。レーザー加工機では切る事以外にもこういった彫刻が出来たりします。

と言う訳で今回の型枠No.3(上)とNo.4(下)が完成です。より少ない金属で圧力を掛けられるよう仕切りも追加してみました(まあこれはどうでも良いのですが)。

 場所を工場一階の現場に移し、型枠の内側には離型剤とシッカロールを塗り、

 先ずは溝の深いNo.4に溶かした金属(ピューター)を流し込みます。

 型に金属を流して10秒くらいの間は中から空気の泡がブクブクと浮いて来ます。

前にMAZDAの凸文字を作った時にはこんな事は無かったので、MDF板を変えたせいか、または溶かした金属の温度が高過ぎるのかも知れません。途中で固まったらヤバ過ぎると思うのですが。

と言う訳ですが、底板を開けてみると中々良い感じに仕上がってます。

 そして続けて行ったNo.3です。今回は台に叩きつけるようにして奥まで行き渡るようにしてみました。

上が最初の彫りの深いNo.4で、下のNo.3は彫りが浅かったにも関わらず、よく叩きつけたお陰か、板の隙間から食み出るくらいまで溶けた金属が行き渡っています。これは上手くいったかもですね(しかし300℃近い金属が跳ねたりするのでちょっと危ないです)。

 ちなみにその後、新たに作成したNo.5とNo.6の型枠も試していたりしました。造り自体はNo.4と同じく彫りの深い物で、ただ今回は鋳造時にちょっと違う方法を試してみたかったんですよね。

一般的な鋳造では予め型の方を熱しておくのですが、今回のMDF板でもそれと同じような事が出来るのでは?と思いまして、工場二階(食用)で使っているオーブントースターを使って先に温めておく事にしました。

 ただそのままだとMDF板(と私の心)が燃え尽きてしまうので、アルミホイルを掛けてMAX250℃で熱します。

 予想通りMDF板は燃えないまでも熱々の状態になってくれて、注いだ後もかなりの時間固まらない状態が続いてくれました。

が・・・

 残念ながら細部まで金属が行き渡っていませんでして、結果としては台に叩いて重力の力に頼った方が効果はあった模様です。

ただその次に行ったNo.6では中々良さそうな具合で、この辺はもっと数をこなしてデータを取らないとですね。段々楽しくなって来ました。

この後切削作業を行うのでまだ枠を外せないのですが(バイスで型を挟んで固定する為)、表から見るだけであれば良い感じに出来ていると思います。

ちなみに今回使ったオーブンはMAXが250℃までだったのですが、これが300℃くらいまで出来る物なら、わざわざ溶かした金属を流し込んだりせず、型の上に置いてそのまま熱すれば勝手に出来上がってくれるのでは・・・と思った次第です。いずれ陶芸とか七宝焼きもやりたいので、次は電気炉ですかね(一体どこへ・・・)。

次はいよいよボール盤+クロスバイスを使った簡易フライスでの裏表面の切削作業で、そちらも出来上がり次第紹介したいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!