色相環色見本制作②

 先日のグリーン系に引き続き、色相環色見本の為の色で青~赤までの塗料を作製しています。

尚、今回作成する色で一番難しかった色が上記の赤紫で、色相環の位置で言うと330度(11時)の部分、RGB値だと(255,0,0)に該当する色です。下地を完全隠ぺいさせる顔料での塗装ではどうやってもこの色が出せなく、もし対応するとしたら「下色に白を塗ってそれを透かした変則的なソリッドキャンディーカラー」、もしくは「染料」を使った塗装でしか出来そうもありません。ただそれらでは色が安定しないので仕事では使えない為、今回はここまでで致し方ない事としました。いずれキャンディーカラーやパール・メタリックでも色相環色見本を作る予定なのでその時改めてリベンジしたいと思います。

 と言う訳でこれで12色分の全ての色が完成です。

これで12色分の配合データも出来上がったので、次は塗料を入れるボトル用のパッケージを作る事にしました。いちいち配合表を出すのは面倒ですので、配合データはそのまま容器に入れるようにします。またその色が色相環のどの位置なのかを一目で分かるようにしました。

 早速ボトルも取り寄せておきました。

ちなみに本当ならこういった透明な容器に入れたかったのですが、以前購入したこのボトルはどうも耐溶剤性が弱いと言う事が判り、念の為塗料への使用は控える事にしました。

 と言う訳で今回用意したのがこのボトルでして、通常塗料用の容器としては耐溶剤性・耐薬品性の高いポリプロピレン製が使われますが、一般的な物は奥にあるように白く濁っていて中の色が余り良く判りません。

が、今回取り寄せてみた手前の容器は、多少白く濁ってはいますが色を確認するには十分で、また既存のボトルと同じくPP樹脂製なので溶剤型の塗料を入れておいても安心です。広口なので色を作る時や戻す時も容器を汚さずに出来ますしね。

既にラベルも印刷してあるので、次はこれらをボトルに貼り、実際に色を作って詰めたら塗料は完成です。

壁に掛けられる大型の立体色相環は、端材の5ミリ厚アクリル板をレーザーでカットし、それらを6枚重ねて30ミリの厚さにする予定です。5ミリ厚のアクリル板は使い道が無く、かなりの量が余っているので、今回ばこれらを一掃する!と言う作戦も兼ねています。ただ予想以上に結構な量を使いそうなので、途中で材料が足りなくなると言う噂も・・・(まあまた買えば良いのですが)。

アクリルミラー(イモリVer.)本塗り

 先日レーザーでカットしておいたアクリルミラーのイモリバージョンです。

表面は軽くペーパー(アシレックスオレンジ)を当てていますが、側面(断面)を足付け処理するのは非常に手間が掛かるので、、こういった場合(ご依頼品ではない場合)にはガスプライマーが便利です。ただやり過ぎるとしっぽや指先の先端が溶けてしまいますが(経験済み)。

ガスプライマーについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければどうぞ。

 → Mazda Diesel Fuel Cap

 

 以前から塗る準備まではしていたので、先日の仕事のついでに塗らせて貰いました。なのでまさにテールランプの塗装そのままの色見本となります。

 アクリルミラーへの塗装は、下地をシルバーに塗った場合に比べて透明感が強いのが特徴で、またメッキの上に塗った場合のように剥離の心配もなく、ガムテープをバンバン貼って剥がしても問題はありません。

 こちらは予めシルバーに塗っておいた物で、ドラゴンの色見本は作っていなかったので今度試しにキーホルダーにしてみようと思います。

こちらもシルバーに塗った上に赤を塗った物で、やはりと言うか単色だとちょっと物足りなく、パールにしろキャンディーにしろ何色か組み合わせた方が良さそうですね。

そう言えば先日、こちらでも何度か紹介している靴のデザイナーをやっている従兄弟が工場にやって来ていまして、現在試案中のオリジナルキャラクターの一部を見せてくれました。子供用の室内履きとか、中にマウスを入れて真冬のPC作業も冷たくない!と言うのを開発中なのでしょうか(いや違うだろう!と画面の向こうで突っ込みがなされているような気が・・・恐)。

色々と今後が楽しみです。

色相環色見本制作①

少し前から作成しているパステルカラー系の色見本ですが、これとは別に以前から作りたかった「色相環」の配合データ&色見本を作る事にしました。壁に飾れるよう、全長460ミリを予定しています。

 またどうせならと言う事で、それのミニチュア版みたいな感じで今作っている色見本キーホルダーへの応用も考えています。12色塗るのは(スプレーガンを洗うのが)大変ですが、1色ずつを何かの序でに塗るならそんなに手間では無いかなぁ、と(恐)。

ちなみにCMYKだとどうしても色が濁って見えてしまうので、

改めてRGBにした色で塗料を作製する事にしました。同じに見えますがこちらの方が鮮やかで、RGB値はこちらのプチモンテさんのサイトを参考にさせて頂きました。感謝申し上げます。

尚、通常印刷とか塗装にはCMYKで行うのが適切な筈ですが、今回作る色は極力濁らせたくないので敢えてそうしてます。

と言う訳で早速色も作り始めています。

ただこういった直接売り上げにならない作業は仕事中には出来ないので(カツカツです)、帰る時間を遅らせたり、休日(本来は第一第三土曜日とか)の時間を利用して行います。自営業はてっきり自由業だと思っていましたが、やってみると実はかなり時間が拘束されていて、ディーラー勤務のサラリーマン時代には年間120日くらいあった休日が、今は実質ゼロに(苦笑)。まあ家賃が発生しているとおちおち休めませんよね。判ります、判りますよ・・・。

 一般的には白を入れると色が明るくなり、黒を入れると暗くなると思われますが(まあ実際そうなのですが)、白や黒などの無機顔料(鉱物系)を入れると色が濁ってしまう為、最初は出来るだけ彩度と明度の高い有機顔料(石油系)を混ぜて作っていきます。また違う色同士が混ざっても濁る(グレーになる)為、使う色数も極力少なくします。

また今回は配合データを記録したいので、単に色を混ぜて作るのでは無く、使った原色の量を計りながら行います。車の調色程複雑では無いので(自分本位で作れるので)そんなに手間は掛からないのですが、数値を間違えると後で大変な事になるので、出来上がった物とは別にもう一度配合通りに作るなど確認作業は必要です。

基となるデータさえ出来てしまえば、そこから派生して色々な物に応用が出来ると思うので(画像は以前紹介した色見本壁時計です)、多少時間が掛かっても今の内にこういった自分だけの配合データを作っておければと思っています。

最終的にはソリッドカラーだけでは無く、メタリック&パール、キャンディーカラーも作っておきたいですね。何とか今回のだけでも平成の内に作り上げたいところです。

デザインフェスタ2018.11.11②

 先日行って来たデザインフェスタで購入した物は全部で5点程で、

 私的にお気に入りなのがこちらのカニペンホルダー(笑)と、

 電脳大工さんの九尾の狐です。以前GUNさんが塗っていたのを知っていて、偶然見つけて購入してしまいました。先日紹介した火の鳥も、原型はこちらの電脳大工さんがやっていらっしゃるんですよね。

 白の素体に赤が塗られた物もあったのですが、私的には蓄光が面白そうだったのでこちらにしました。

 買ってから気がついたのですが、赤い部分は塗装では無くシールのようで、これなら再利用が可能ですから、後日表面を削ってクリアーだけ塗ろうかと思っています。

まあ時間があればの話ですが・・・。

以前作った二面鏡を使ってNARUTO風に!(判りませんか・・・)。