グレー色見本作成

 業者様からのご依頼で、ニットコウ(日本塗料工業会)色見本帳から「N-20のグレー」でご指定頂きまして、ただSTANDOXにはこれの配合データがありませんから、今回はこの色を見ながら塗料を作る事にしました。

ただ以前からこの「グレー」の参考となる色見本が欲しかったので、今回の事をきっかけに新たに作る事にしました。

ちなみにですが、自動車補修用塗料に「グレー」なる原色は存在しません(黒くない黒ならありますが…)。私的には当たり前過ぎて考えもしなかったのですが、模型用の塗料ではグレーは沢山あるらしいので、それを知ってから車用の塗料を使うとかなり驚かれるそうです。

 仕様はいつものPRO_Fit色見本(仮)で、艶ありと艶消しをそれぞれ7種類ずつ作ります。またフリップフロップ性が判り易いよう、同じ色で車型とアクリル板の2種類を作ります。

 このPRO_Fit色見本(仮)では、たった一色(今回は「グレー」)の為に28個の塗装をしなければならないので、久しぶりにやってみると改めてこれの手間が判ります。今までにこれを10色分(280個)作っていますが、本当によくやったなぁ、と(会社の口座が危険な状態になりました・・・)。

 アクリル板は端材で購入した物をレーザーでカットしているだけなので簡単に大量に作れますが、先日造った樹脂製の素体は多少なり手間が掛かっているので、今回のグレーであっという間に14個が減ってしまうのは意外とダメージが大きいです。いずれは注型では無く、ポリカ板を真空成型で作るようにした方が良さそうですね。

と言う訳で、片づけたばかりのシリコーン型を出して再度量産しておきました。

前に誰かから「なんで車の形なんですか?」と聞かれた事がありますが、一応STANDOXは車を塗る為の塗料だからです(笑)。

 

塗装した色見本は後日いつものようにプレート化して、壁に飾れるようにしておくようにします。

新宿御苑行き

 以前は日曜日に業者さんへの納品業務を行っていたのですが、現在は発送での対応にさせて頂いていて、そのお陰でちょっとした思いつきで外に出掛ける事が可能になりました。納品自体は苦では無かったのですが、「間違い無く行かなければならない」となると予定は立て難いですし、気持ち的に休めないところがあったんですよね。

 と言う訳で、久しぶりに新宿御苑に来ました!

 今年は(今年も)温暖化の影響で全体的に微妙な感じでしたが、所々では見事な紅葉が楽しめました。

 新宿御苑は入園料が掛かるので、他の公園に比べると比較的空いているところはあるのですが、それでも年々人が増えているように感じます。海外からの旅行者と、インスタなどによる影響でしょうか。もしくは今話題の桜を見る会とか(笑)。

 先月には鎌倉にも行っているのですが、そちらは早すぎて紅葉は殆ど見られませんでした。と言うか今年も色が染まる(落ちる)前に枯れちゃっている葉が多いですよね。

    時間ギリギリだったのですが、園内にある温室にも寄りました(画像はバックヤードです)。

 室温は20℃前後℃に保たれているとの事なので、入ってすぐの時はメガネが曇って前が見えなくなります(笑)。

 通勤時の呑川もそうですが、生物が営んでいる水面を見ていると心が落ち着きます。恐らくですが、飲める水が確保できると予め遺伝子に組み込まれているのだと思います(まあ飲みませんが・・・)。

温室と言えば以前行った花鳥園が本当に楽しかったので、そちらもいずれまた行きたいですね~。

車型色見本用シリコーン型作成

 先日新たに色見本用マイクのシリコーン型を作っていましたが、

 車型色見本用の型も劣化していたので、こちらも作り直す事にしました。

 あわよくば底面にPRO_Fitのロゴなんて入れられればーなんて思ったのですが、取り合えず大量生産を優先して今までと同様に片側だけのシリコーン型にしました。

 離型剤を塗ってウレタンレジンを注ぎ込み、固まったら取り出してを繰り返し、数日に分けてですがこれだけ作りました。これで当面は大丈夫なのではないでしょうか。

 早速、と言う訳では無く、こちらはそれとは別の素体を使って塗った色見本です。現在お預かり中のマイクの塗装で「純金っぽく」といったご依頼を請けたので、それの検証を行っておきました。

ちなみに今まで塗ったマイクのゴールドはこんな感じで、これだとちょっとクドいと言う事で、

オーナー様のご要望に応えてそこからオレンジ味を減らしてイエロー寄りのキャンディーカラーにしました。

ただこのままだと粗いメタリックの粒子が見えてしまって金属っぽく無いので、

 下色のシルバーを粒子が細かいタイプのSPFシルバー(JLM-906)にして塗ってみました。

 こちらが粗いメタリック(MIX598)で、

 こちらが細かいメタリック(JLM-906)です。通常メタリックの粒子が細かくなると「正面が暗くなって透かしが明るく」となり、金属感の無いシルバーになってしまうのですが(濁った感じのシルバー)、近年の高輝度メタリックは「正面が明るくて透かしが黒く、さらに粒子も細かい」と言う事が可能になったので、昔のシルバーに比べると比較的金属感のある塗装が可能になりました。顔料を細かく潰す技術が向上したのだと思います(顔料系キャンディーカラーが登場したのもこれのお陰だと思います)。

ちなみにですが、シルバーはどれもスタンドックスのベースコート原色となります。

あくまでも塗装なので純金とはまるで違う物ですが、今までのゴールドよりはそれらしい感じが出たのでは、と思っています。尚、分量は正確には記録していなく(塗りながら調整しました)、大体の感じとしては「イエロー:オレンジ=95:5」くらいだと思います。

ただ下色をJLM-906に変更した場合のデメリットとして、その上に塗る透過色を塗り過ぎると発色が悪くなり彩度・明度が落ちてしまうので、赤などの濃い色だと良い結果は得られないと思います。

ちなみに下地がメッキなら今回のようなイエロー+オレンジを塗ればまさに金メッキ!という仕上りになるのですが、色々理由があって当店では(現在は)対応していません。そういった事をご希望の方はメッキ屋さんに相談されるのがよろしいかと思います。マイクのような物は電子部品を全て外さないと対応してくれないと思いますが、部品単体の状態ならメッキ(蒸着含む)の方が間違いなく確実です。

見本は大分溜まって来たので、そろそろプレート化しておこうと思います。その前に胃(食道)を治さないと・・・。

晩秋の通勤路

 半年以上前に痛めたアキレス腱は未だ治ってはいないのですが、何とか片道の通勤くらいは歩けるようにまで復活しました。

 本当なら今年は雪山の登山に挑戦してみたかったのですが(monbellの初心者用ツアーで)、山で脚が痛くなったりしたら最悪なので、もう来年の春までは諦めています。と言うか完治するのでしょうか・・・。

通勤路はすっかり秋模様で少し肌寒いですが、真夏に比べると通勤は非常に快適です。途中に通る呑川でも多くの生き物を見る事が出来て、毎日通っている道でも非常に楽しめます。

カワウが体を乾かしている姿はまるで悪魔のようで、何度見ても飽きません(笑)。

カワウが潜水して捕食している姿は何度も見かけていて、その素晴らしい能力は良く知っていたのですが、あの重そうな体で一日10キロ以上空を飛んでいるという事も最近知って、「もはや無敵じゃないですか・・・」と感心してしまいました。

 夜は夜で気温が低くなった今の時期の方がやはり多くの生き物を見る事ができます。奥に居るのはアオサギで、手前がオオバンですかね。皆さん見事なパーソナルスペース(笑)。

これは別の日の画像ですが、多分先ほど映っているアオサギと同一個体だと思われます。

この辺に居るアオサギは何羽か見かけていますが、この個体はかなり大きい方で、暗闇の中、普通の住宅地でこれを見かけると結構ギョッとします。

最近はオオバン(体が真っ黒でクチバシだけが白い、カモみたいだけど実はクイナの仲間)も見かけるようになったので、呑川はそろそろ冬になる感じです。

早く完治して山に行きたいですね~。