グレー色見本作成

 業者様からのご依頼で、ニットコウ(日本塗料工業会)色見本帳から「N-20のグレー」でご指定頂きまして、ただSTANDOXにはこれの配合データがありませんから、今回はこの色を見ながら塗料を作る事にしました。

ただ以前からこの「グレー」の参考となる色見本が欲しかったので、今回の事をきっかけに新たに作る事にしました。

ちなみにですが、自動車補修用塗料に「グレー」なる原色は存在しません(黒くない黒ならありますが…)。私的には当たり前過ぎて考えもしなかったのですが、模型用の塗料ではグレーは沢山あるらしいので、それを知ってから車用の塗料を使うとかなり驚かれるそうです。

 仕様はいつものPRO_Fit色見本(仮)で、艶ありと艶消しをそれぞれ7種類ずつ作ります。またフリップフロップ性が判り易いよう、同じ色で車型とアクリル板の2種類を作ります。

 このPRO_Fit色見本(仮)では、たった一色(今回は「グレー」)の為に28個の塗装をしなければならないので、久しぶりにやってみると改めてこれの手間が判ります。今までにこれを10色分(280個)作っていますが、本当によくやったなぁ、と(会社の口座が危険な状態になりました・・・)。

 アクリル板は端材で購入した物をレーザーでカットしているだけなので簡単に大量に作れますが、先日造った樹脂製の素体は多少なり手間が掛かっているので、今回のグレーであっという間に14個が減ってしまうのは意外とダメージが大きいです。いずれは注型では無く、ポリカ板を真空成型で作るようにした方が良さそうですね。

と言う訳で、片づけたばかりのシリコーン型を出して再度量産しておきました。

前に誰かから「なんで車の形なんですか?」と聞かれた事がありますが、一応STANDOXは車を塗る為の塗料だからです(笑)。

 

塗装した色見本は後日いつものようにプレート化して、壁に飾れるようにしておくようにします。