色見本マイク クロマフレア風No.19

 結構前に塗っていたのですが、一応途中工程の撮影をしていたので紹介したいと思います。

画像は新しく作ったシリコーン型で、色見本用の樹脂製マイクを作っているところです。当然ですがマイクとしては使えません。

 塗装した色は以前も紹介したクロマフレア風のパウダータイプ顔料で、「緑→青→紫」に変化するNo.19です。下地に黒を塗り、その上にバインダー(樹脂)と顔料を混ぜた物を塗り重ねています。

 この顔料は透明感のある青緑が綺麗で、さらに透かしのバイオレットが鮮やかなのが特徴です。

こういった色は適当な色名をつけた方がユーザーには判り易いかも知れませんが、元々売っている色(顔料)に勝手に名前を付けるというのはどうなのかと思い、当店の場合は商品名の一部をそのまま利用するようにしています。

尚、社外記でも仕事の塗装に関わる物は画像の編集加工はしないようにしています。これも結局のところ後で墓穴を掘る事になりますので・・・(代わりに自分が塗った物でないものなどはストレス発散も兼ねてPhotoshop Lightroomでガンガン弄ったりします。笑)。

 そして完成画像です。こちらはストロボを使って撮影しています。

 使った素体は以前作成した物で、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程も行っています。

ブルーグリーンからバイオレットへのグラデーションが美しい顔料です。

 ストロボを使った撮影のメリットとしては、レンズの絞りを小さく出来る事で(F14~F18)、これにより被写界深度を深くする事ができ、被塗物全体にピントが合わせられるようになります。

こういった撮影や機材などについてはネットでは余り詳しい事を紹介していなく(後で知ると敢えて伏せられているような事もあって大変でした・・・)、書籍も色々買ったのですが、そもそも使っている機材を持っていなかったりしたので(そしてどれも三脚を使っているので)、最終的にはプロの方に教えを乞うという事で全ての疑問が改善されました。

使用しているストロボなどについてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

こちらは蛍光灯で撮影した画像です。この場合だとストロボ程の明るさが無いので絞りはF5.0~F8.0くらいとなりますが、全方向から光を当てているので被塗物全体を見渡せ、色も自然な感じで見れるようになっています。ストロボで撮影した画像に比べるとコントラストが小さくなります。

 格好よく見せるなら被写界深度を浅くして背景を暈したりするのですが、カメラの事を知っている人からすると「上手く誤魔化したな」と思う筈なので、紹介する画像は出来るだけ色々な角度や状況で撮影するようにしています。

 こちらは自然光で撮影した画像です。

 完成時の撮影に使っているカメラはNIKON D200で、レンズは同社の20mmかマクロ40mm、ストロボ以外の撮影ではISOは250、ホワイトバランスはオート、シャッタースピードと絞りはマニュアルでその都度変えています。オートフォーカス以外の機能は殆ど使わないので、カメラが古くてもそんなに不便ではありません(と言う負け惜しみでもありますが。笑)。

こういった色見本を作っても一円のお金にもなりませんが、当店の場合はこれが営業(宣伝)の全てを担っているという事でもあるので、ある意味好きな事をして仕事が出来ているのは幸いだと思います。と言うか子供の頃の私からすると今はまさに夢のような環境です(笑)。

マイク塗装のご依頼についてはこちらのページからお願いいたします。