スバルエンブレム(クロマカラー×3)塗装 完成

先日一旦完成としていたスバル純正エンブレムですが、

どうせならという事で、メッキの枠にもクロマフレア風顔料=光干渉型パールを使って塗装しました!

この色は知り合いの塗装屋さん(Gショック塗装屋さん)に譲って頂いたパウダータイプの顔料で、それをSTANDOXのベースコート用樹脂(MIX599)に添加して塗料を作成し使用しています。

かなりの色変化と粒子の輝きが強いのが特徴です。

そして後日組み合わせてみました!

2色だけでもその色変化は凄かったのですが、さらに一色増えたその姿は色のカオスです(笑)。

みるみる色が変わって面白いですね。

3色の組み合わせが良いかどうか(車のエンブレムとしてはどうか)は別として、色のサンプルとしては中々面白いと思います。

先日スバルエンブレム専用のページを作成して、そこでは各作業の金額を個別で紹介するようにしました。

メッキの枠を塗るには、それを剥がれないようにする為の下地処理が必要な為にどうしてもコストが高くなってしまいますが、

一番効果が高いアクリルプレートの背面に関しては一万円以下から出来るのでお勧めとなります。

星の部分は既存のメッキを剥がさないといけないのでこちらもコスト高になってしまいますが、細部まで残さず剥がす為にウェットブラストを用意するという事を考えれば比較的お手頃だと思う次第です。

本当はメッキ枠の塗装に密着剤が使えればかなり費用を抑えられるのですが、オーナー様は良いと言っても剥がれたそれを見た第三者が「あそこの塗装は剥がれる」と考えてしまうのはマズイですからね。

ちなみにこちらのサイトで、中古で購入したマイクの塗装剥がれについて書かれていますが、そこに掲載されているマイクは当店で塗装した物ではありません(100%言い切れます)。

かなり前から気付いていましたがわざわざ言う事でもないと思い(そもそも自由な発言がネットの良い所ですし)、ただそれを見た人がどう思われるのかは、やはり怖いところがあります。例えば自分で釣った魚をお寿司屋さんに持ち込んで「自己責任だからこれで握ってよ!」と言っても、食中毒を出したら店自体が営業停止になってしまいますからそんな簡単には引き受けられないですよね。

ちなみにそこの投稿にあった「全部剥がしてから塗らないと駄目」は実際はそうでは無く、プロの塗装屋さん(例えば自動車の塗装屋さん)からすると、そんな事はあり得ないよ!と一蹴されてしまうかと・・・。

スバルエンブレム塗装 完成

今回のスバルエンブレムは、通常の仕事では余りやらなそうな配色にしようという事で、


■メッキ枠・・・アイボリー
■背面・・・ミントグリーン
■六連星・・・蛍光ピンク

の3色で塗装を施してみました!

元々はこのような状態で(ただし今回の物とは違います)、

既存の被膜を全部剥がし(こちらも画像とは違う物だと思います)、

裏側から蛍光ピンク→隠蔽するピンクを塗り、

余分を削り落し、

再度裏側からミントグリーンを塗り、最後に表側からクリアーを塗布しました。

基本的な配色は以前施工したBOSEのスピーカーと同様で、その時の画像も紹介しますね。

こちらのページでその他の画像も紹介しています。サテンネットは塗装では無く服の生地を使用しています。

作業工程は以前仕事でご依頼頂いた蛍光オレンジ&黒の時と同じなのですが、その時に比べると今回は六連星の部分の立体感が余り感じられなくなっています。蛍光ピンクはフリップフロップ性が弱いのでしょうか。

ちなみにメッキの枠は一旦黒で塗ったのですが、今回のアクリルプレートの配色に全く似合わなかったので改めてアイボリーで塗り直しています。

アイボリーの色は以前クレーンのミニカーを塗った時に使用した色を採用しました。

この時の色ですね。時間が経っても同じ色がそのまま作れるというのは素晴らしいです(当たり前のような事ですが配合データが無ければ物理的にまず不可能です)。

試作品なので密着剤でも良いかと思ったのですが、仕事のついでに作業が出来たのでいつものように剥がれない下地も作ってあります。JISの規格(クロスカット法)も通る密着性です。

各完成画像はいつもの通りサイズの縮小以外は未加工で、もしノーマルよりも綺麗に見えるとしたらそれは表側からも高品位なアクリルポリウレタンクリアーを塗っているからだと思います。何もしないPMMA=アクリル樹脂そのままより、塗装を行うと質感がとても良くなります(これは実物の方がより顕著に感じられるかと思います)。

スバルのエンブレムは偽物も沢山売られているみたいですが、そこを敢えて純正品でやる!というのが私的に好きで、ただ余りコストを掛けられない(お金を出せない!)という方向けに、各工程を個別に別けた料金表を現在作っています。一番安価な方法なら一万円以内で出来るような感じでしょうか。

こちらは広告用にいつもの華やか仕様のテンプレート背景を使って撮影をしました。色見本帳を毎回綺麗に広げるのは結構面倒ですが、この形のまま仕舞っていつでも簡単に引っ張り出せるようになっています。

ちなみに結構ビックリするのですが、当ウェブサイトに掲載している画像(お客様の物)を、明度やら加工して自社のウェブページに使っているというのを見掛けています。ぱっと見は判り難いですが構図が同じなので(そもそも同じ画像なので)気づかれないと思って使ってしまっているかと思いますが、厳密には(厳密では無くても)それはマズイ事ですのでどうかご遠慮頂ければと思います(何度かお問合せも頂いている同業っぽい会社なのでこちらも見られているかと思いますが、もしウェブページ製作会社さんに頼んでいるという事であれば一度ご確認ください)。

この配色での需要はまず無いと思いますが(これに合うボディーカラーは相当難しいかと。笑)、同じ被塗物でも塗装次第でかなり見た目を変更出来る!(唯一無二を作れる)というのが判り易いかと思って作ってみた次第です。

次は比較的落ち着いた感じ=ノーマルカラーを使ったエンブレムを製作中で、そちらは一万円以下で出来る仕様を紹介しようと思います。

スバルエンブレム塗装 完成

先日本塗りを終えていた私物のスバル純正エンブレム塗装、完成しました!

最初の状態も紹介しますね。

元々はこのような状態だった物を、

アクリルプレートに塗られていた被膜とメッキを剥がして塗装を施しています。

被膜の剥離方法についてはこちらの記事が判り易いかと思います。既存の被膜を完璧に除去しようとするとかなり大変で、他の方法も色々試してみたのですがそれらは上手くいかず、結局この方法しかないかも知れません。

六連星(むつらぼし)の部分には当店規定の光干渉型パール=クロマフレア風H07Rで、

背面には当店規定の光干渉型パール=クロマフレア風No.4を使用しています。

その後メッキの枠を艶あり黒の塗装に仕上げて完成となります。勿論密着剤の類は使用せず、通中の塗膜と同様の密着性が保持できるような下地を作ってからの上塗りとしています。飛び石で無用に塗装が欠けたり(密着剤は面では抑えられても点としては効果がとても弱いです)、ガムテープを貼って剥がしたら塗膜も一緒に剥がれてしまったり(どこかで買ったそれは届いた時点で塗膜が梱包されたビニールにくっ付いてメッキから剥がれていたらしいです)、スチーム洗浄機でバリバリと剥がれたり、経年で自然にペリペリと剥がれたりはしないような塗膜にしてあります。

光干渉型パールは日本ペイントのマジョーラカラーと同様、見る角度によって色(色相)が変化する顔料で、されにそれを2つ組み合わせる事でより大きな変化を持たせています。

今回は枠を艶ありの黒に仕上げましたが、もう少し違う状態も見てみたいので、後日これも光干渉型パールで塗装してみようと思います。下地さえ出来て居れば塗装自体はそんなに面倒では無いですからね(とここで気が付いたのですが、纏めて作業するならメッキを薬品で剥がしてしまう方が楽かも知れません・・・!)。

他にも色々試してみたい事があるので、当面はこのスバルエンブレム系で色々と遊んでみようと思います。

正面から見るとこのような状態でも、

角度を変えるだけでまるで違う製品かと思うくらいの変化となります。各完成画像はいつもの通りサイズの縮小以外は未加工となります(コントラストを強くしたり彩度を高めたり明瞭度を上げたりしていません)。

動画の方が判りやすいのでそちらも紹介します。

 

動画も照明等は使わず、窓から入ってくる自然光のみでの撮影となります。

既に次の塗装も進行していて、そちらは今回とは全然違う色味となっています。

ただそちらの枠も今回と一緒に塗って黒にしてしまい配色が全く合わず、なのでその辺も塗り直して紹介しようかと思います。

スバルエンブレム クロマフレア風塗装

こちらは以前施工したスバル純正エンブレムで、表から見ると透明なアクリル樹脂にメッキの六連星と青色の背景が施されています(本件とは関係が無く、作業前に撮影し忘れた為の参考画像です)。

それを裏から見るとこのような状態になっていて、

それらを全て除去すると、このような状態となります。先ほどの物とは違い、こちらは私物として購入した物となります。

尚、この辺の作業については以前施工した同型製品の記事が判りやすいかと思いますので、宜しければそちらをご参照くださいませ。

色は当店規定の光干渉型パール=クロマフレア風H07Rで、海外から取り寄せたパウダー顔料を、スタンドックスのバインダー(MIX599)に添加して塗料を作成しています。

プラスチックプライマーを塗布し、先ほどの光干渉型パールを塗布しました。ただこのままだと透き通ってしまう為、この上から黒を塗り、

表面から見るとこのような色味になります。全体には塗らず、星の部分を塗るようにしています。

色の変化については動画の方が判りやすいかと思います。

その後凹んだ星部分以外の塗装を削り落とします。

表から見るとこのような感じになります。

その後同じようにして裏側に2色目を塗装し、表側を研磨してプラスチックプライマーを塗装、

クリアーを塗って本塗り完了です!

それぞれ違う色ですが、透かしはどちらも同じ色味=ゴールドなのが判ります。顔料自体は同じ物を使っていて、その表面にコーティングしている素材を違う物に変えているのかと思います。

背面に使用しているのは当店規定のクロマフレア風No.4で、暖色系でピンクっぽい色味が私的に気に入っています。

こちらも動画があるので紹介しますね。

枠のメッキは艶ありの黒が合うと思いますが、若干ブルーパールが入ったりしても面白いかな~と思っています。前に塗った物が合えばそれで良かったのですが、微妙にサイズが違いました…。

他の色の組合わせも進行中で、それらも含め進行・完成しましたら改めて紹介をさせていただきます。