蛍光色&色見本ケース

 前回レーザー加工機でカットしたMDF板に色を着けてみました。

 背板は明るいグレーで、格子は暗いグレーにしています。白は神の色、黒は悪の色、その間にあるグレーは協調の色です(かなり大袈裟ですが色の本にそう書いてありました。笑)。

ただこの棚はまだ試作で、背板はカットしないでそのまま接着剤で貼っただけなので上下のサイズが若干足りなく、また左右がちょっと飛び出ているなどかなり不格好です。

と言う訳で改めてデータを修正して作りました。

背板は外枠の中に納まるようカットし、また外枠はその厚み分(5.5ミリ)を増やして奥行きは変わらないようにしています。また上下の板は庇のように20ミリ突き出るようにしました。

 外枠は横から見た時に綺麗にしたかったので組み継ぎではなく接着剤での固定で、また既存のシャコ万では全く長さが足りないので新たに600ミリ対応の物を購入しました。

ちなみにこの固定具、どうやら運送中にグリップ部分が割れてしまったようですが、そもそもその程度で割れるなら使っている内にまた割れる物だろうと思い、今度何かの序に一緒に直しておきます。ちゃんとした物が欲しいなら、やはりプロ向けの金属製の物を買うべきでしょうね(私もいつかは・・・)。

 またケースの作成と並行して、オレンジ蛍光色の色見本も作っていました。

 STANDOXのイエロー原色(MIX884)に、パウダータイプの蛍光顔料を足した色見本を作ります。何故イエローなのかと言うと、これが白だと色が濁って「肌色」になってしまうからで、白に彩度は無いので色は鮮やかにはなりません。

 「蛍光オレンジ:MIX884」の配合比は一番手前が「8:2」となっていて、一番奥の薄いのが「1:99」となっています。自然な色合いにグラデーションするよう7段階にしています。

さらにその「8:2」の上に、バインダー(MIX599)と蛍光オレンジを「9:1」で混ぜた物を掛けた「3コート蛍光オレンジ」の色見本も作りました。

要は「100%の蛍光オレンジ」の色見本が欲しくて、ただし白の上だと下が透けてしまい色見本としては不確かな物になってしまうので、隠蔽したオレンジの上に透明なオレンジを塗っているという訳です。

「出来るだけ白い白」を塗る場合は白の原色をそのまま使いますが、それ単体だと隠蔽力が弱いので、その下に黒やオーカーなど無機顔料を入れた「隠蔽力の強い白」を塗るのと同じ方法です。蛍光色程では無いですが、白も隠蔽し難い色なのです。

今まで作成していた色見本は原色1種につき28個だったのですが(7色×2(艶あり・艶消し)×2(色板・ミニカー)、それにさらに「100%蛍光色」の色見本を4個足して合計32個になりました。

上の色見本は「蛍光ピンクに白を混ぜた場合」だけの色見本ですが、これだけで32個の色見本が必要なのですから、これではいくら壁があっても足りないと言う訳です。

と言う訳で早速テスト的に入れてみました。

たった二列で32個の色見本が収まりますから、これならまだまだ増えても大丈夫です。

ちなみにこれらの色見本は配合率が決まっているので、使っている原色さえ判れば細かい事は記載しないでも大丈夫と言う訳です。最初からこうしておけばよかったんですよね(まあこの辺はいつもの事で)。

この棚一つで3原色分、合計96個の色見本が収まりますが、これを仕事で作れと言われたら正直吐き気しかしません(笑)。

そろそろ注型ミニカーの在庫が無くなってしまうので、今度はそちらの増産ですかね。しかし一体いつまでこんな事が続くのかと(苦笑)。

自作コレクションケース

材料 大人買い

先日大人買いをしていたMDF板とレーザー加工機を使い、オリジナルのコレクションケースを作る事にしました。ケースと言うよりかは「棚」って感じですかね。

こちらはちょっと前に撮影した画像で、現在はこれの倍程の色見本があり、壁が殆どが埋まってしまってもう飾る場所が無くなってしまった為、今後は省スペース化を図ろうという作戦です。

 MDF板のサイズは450×330くらいで、これを目いっぱい使えるようデータを作ります。

 それをレーザー加工機でカットします。ヘッドスピードは秒速7ミリ、出力は50%です。

 さらに縦目のデータも作成し、

 そちらも同じようにレーザーでカットします(途中何個かエラーが発生しました)。

それらを組み合わせて、

外枠も作り、取り敢えずそれはマスキングテープで仮止めをしました。背面にはカットしていないMDF板を、これも仮として置いています。

一升は50mm×50mmで、既存のアクリル板がピッタリ入るようになっています。

それぞれの板は塗装するかどうか考えていて、取り敢えずレフ板の黒い面の上に置いてみるとまあまあな感じです。

白も明るくて悪く無いですね。

実際はこんな風に立てた状態で壁に引っかける予定で、横に8升あるので今作っている7色1セットの色見本が丁度入ります。一升にアクリル板と注型ミニカーを一緒に置けば、艶消し艶ありで3原色分がこれ一つに収まると言う寸法です。

実際に色見本として使う物は勿論、テスト的に塗装しただけの物もケースに入れて飾ればそれらしく見れるようになるんじゃないかと思ってます。

透明なアクリル板とかで蓋を作る事も出来ますが、取り敢えずこれだけでもホコリの付き方は全然違うと思うので、まずは何個か作って並べてみようと思います。

これなら塗った物を置く(もしくは貼る)だけなので、本塗りの度に注型ミニカーも一緒に塗装し、塗装屋人生の軌跡みたいに升目を埋めていったりしたら面白そうですね。

取り敢えず今度何か色を塗ってみようと思います。

塗装スタンド2.1 完成

以前こういった小物塗装用のスタンドを自作していて、これはこれでとても重宝しているのですが、

その後クリップ単体で使うケースが増えて来て、

ただこれだと台の高さがあるのでクリップを持つ部分が狭く、なので新たに専用の台を作る事にしました。

ちなみにこれらのスタンドは以下ページの記事にある物です。

自作塗装スタンド(保管用)

 取り敢えず以前のデータの基にして半分ほどのサイズに変更し、

レーザー加工機でテストカットをしてみます。

が、何故かちょっとエラーが出て一部が違う形に…。

まあ取りあえずは試作と言う事で一応組んでみました。

クリップが掴み易いようにと今回は高さは50ミリに抑えたのですが、ちょっと低すぎたようで不安定な感じが否めません。

また一応中央にボール紙の棒も挿せるようにしましたが、この高さじゃ全く意味が無かったですね。この辺がやはり二次元で見ているだけの場合と実際に三次元に起こした時の違いでしょうか。俄然やる気が出て来ます(病)。

と言う訳で新たにデータを見直しました。今回は3コート・・・じゃ無くて三層構造です。

使っている材料はいつもの6ミリ厚のMDF板で、横幅が40センチ、縦が30センチのサイズです。

ちなみにこのような塗装台は既に「模型用」として市販されているのですが、それらはプラスチック製だったり、被塗物を挿したまま持ち運ぶ事は想定していないようなので、だったらと言う事で自作してしまおうと思った次第です。データさえ出来てしまえば量産も可能ですしね。

と言う訳でジャジャーンと!取り敢えず塗装台Ver.2.1の完成となります。

尚今回は以前作ったスタンドよりも穴のサイズを少し小さくし、接着剤無しで組み付けられるようにしました。前回はレーザーで焼けてしまう分を考えなかったので挿し込む個所が緩かったんですよね。

ただ今回の物は仕事で使う物なので、念の為天板のみ木工用ボンドをくっ付けてます。

今回は中板(底板)に少し大きめの穴を開け、そこにクリップの柄を通して安定するようにしました。

また中板のサイズを少し広くする事で柄のが外に食み出さないようにもしています。隙間に指を入れられるので台から持ち上げる時も遣り易いですかね。

この状態でもしっかり固定されていますが、

さらに中板を上にスライドする事でホールド性が高まります。こいつ・・・動くぞ!みたいな(判りませんか)。

普段の仕事では塗り終わった物を乗せたまま移動させる事が多いので、これだけしっかり固定していれば隣の被塗物と接触するような事も無いと思います。

落とそうとしても落ちないくらいなので、塗る時はわざわざクリップを一本ずつ抜いて持つのではなく、この台ごと持って塗った方が楽かも知れません。汚れたらまた作れば良いですしね。

尚、今回作った物は以下よりPDFファイルがダウンロード出来ますので、レーザー加工機を遣える方はご自由にお使い頂ければと思います。使い易いよう適当に改造してみたりもどうぞ。

また以前作製した台も今度増産するので、細部を修正したらそちらもアップしたいと思います。大した物では無いですが、完成度が高まればウェブショップでも販売しようかと思います。

一応試作品も

zippo5こちらは初期の段階でイメージ作りの為に作製した所謂試作品みたいな物ですが、折角なのでそれぞれを組み合わせて完成させる事にしました。ちなみにこちらは昨日紹介した「仕込みUSB」に使った6mm厚のMDF板では無く、およそ2ミリ厚くらいの「バインダー」をカットして使っています。

zippo6 こちらは特に強度は必要無いのでエポキシでは無く木工用ボンドを使っています。ただし速乾なのでかなり早いです。

蓋の部分はカットして分割されていますから、折角なのでオリジナルのZIPPO同様にヒンジの部分で稼動するようにしたいと思います。

zippo7 出来ればこれの固定に真鍮製のカシメがあれば良かったのですが、さすがにそう都合良く材料が揃っていたりはしないので、皿ネジをボール盤に挟んで金ヤスリを当てて形を変えます。最初はテーパー状でしたが良い感じに頭が平らになってくれました。

zippo8 ちょっと判り難いのですがヒンジ部に挿したネジは頭の部分が「+」になっていて、このままだとちょっと残念ですから、だったらと言う事でここを真鍮用のハンダで埋めてしまおう!となりました。

zippo9強力ヤニ入り?の為かまるで吸い付くように綺麗に盛れました。うーん、見た目はカシメそのもので何だか良いじゃないですか・・・(惚)。

factory (1 - 1)-4実は良く覚えていないのですが、何故だか本物のジッポーケースにピッタリ収まりました(怖)。測った覚えは全く無いのですが、マグレでもここまでピタリと入るとは思えませんから恐らくはどこかで測ったんでしょうね。遊びとなるとどうしても楽しさが優先してしまい記録とか記憶とかはついついどこかに飛んでいってしまう事がよくありまして・・・。

と言う事で一応これもそれらしく出来たので、本来ならばこれをデザインした本人にサプライズ的に渡すのが一番なのですが、多分彼もこのページも見ていると思うのでそうも行かなくなっちゃったんですよね~。いやー、失敗したなぁ、と(笑)。