長ワイドクリップ作成

 以前作製した被塗物固定用のワイド型ワニクリップですが、

 実際に使ってみると長いサイズの物がとても重宝しているので、今回は新たに長物タイプをメインに増産する事にしました。

前回作製した時の記事は以下となりますので宜しければどうぞ。

塗装用ワイドクリップ作成

ちなみに前回は持ち手を「真鍮棒」にしましたが、重い物を掴んで長くしたらこれがしなってしまうので、

 今回はアルミ平板棒を採用する事にします。

 幅は10ミリで、一応厚みを2ミリと3ミリの二種類買っています。大丈夫そうなら次回は2ミリで。

 長さは30センチを4本と、40センチを2本にしました。

「40センチとかってそんなに長いの必要?」

と思うかも知れませんが、

こちらは以前塗装を行ったジェイドのフロントグリルモールで、この時凄く長いクリップがあれば支柱が1本でもしっかり固定出来たと思ったんですよね。支柱が二本だと回しながら塗れないので結構不便なのです。

クリップは100円ショップで買った物で、

アルミ平板棒の端に4ミリ穴を開けます(撮影はしていなかったので適当な画像を)。

固定はボルトナットでは無く、手っ取り早くリベットを使いました。

前回は真鍮棒を曲げて半田で固定したりしたので結構時間が掛かりましたが、今回は切って開けて打ち込むだけだったので一時間程で完成です。

後は実際に使ってみて、必要であれば丸パイプにネジ止め出来るようにしたりと手を加えてみようと思います。

塗装スタンド2.1 完成

以前こういった小物塗装用のスタンドを自作していて、これはこれでとても重宝しているのですが、

その後クリップ単体で使うケースが増えて来て、

ただこれだと台の高さがあるのでクリップを持つ部分が狭く、なので新たに専用の台を作る事にしました。

ちなみにこれらのスタンドは以下ページの記事にある物です。

自作塗装スタンド(保管用)

 取り敢えず以前のデータの基にして半分ほどのサイズに変更し、

レーザー加工機でテストカットをしてみます。

が、何故かちょっとエラーが出て一部が違う形に…。

まあ取りあえずは試作と言う事で一応組んでみました。

クリップが掴み易いようにと今回は高さは50ミリに抑えたのですが、ちょっと低すぎたようで不安定な感じが否めません。

また一応中央にボール紙の棒も挿せるようにしましたが、この高さじゃ全く意味が無かったですね。この辺がやはり二次元で見ているだけの場合と実際に三次元に起こした時の違いでしょうか。俄然やる気が出て来ます(病)。

と言う訳で新たにデータを見直しました。今回は3コート・・・じゃ無くて三層構造です。

使っている材料はいつもの6ミリ厚のMDF板で、横幅が40センチ、縦が30センチのサイズです。

ちなみにこのような塗装台は既に「模型用」として市販されているのですが、それらはプラスチック製だったり、被塗物を挿したまま持ち運ぶ事は想定していないようなので、だったらと言う事で自作してしまおうと思った次第です。データさえ出来てしまえば量産も可能ですしね。

と言う訳でジャジャーンと!取り敢えず塗装台Ver.2.1の完成となります。

尚今回は以前作ったスタンドよりも穴のサイズを少し小さくし、接着剤無しで組み付けられるようにしました。前回はレーザーで焼けてしまう分を考えなかったので挿し込む個所が緩かったんですよね。

ただ今回の物は仕事で使う物なので、念の為天板のみ木工用ボンドをくっ付けてます。

今回は中板(底板)に少し大きめの穴を開け、そこにクリップの柄を通して安定するようにしました。

また中板のサイズを少し広くする事で柄のが外に食み出さないようにもしています。隙間に指を入れられるので台から持ち上げる時も遣り易いですかね。

この状態でもしっかり固定されていますが、

さらに中板を上にスライドする事でホールド性が高まります。こいつ・・・動くぞ!みたいな(判りませんか)。

普段の仕事では塗り終わった物を乗せたまま移動させる事が多いので、これだけしっかり固定していれば隣の被塗物と接触するような事も無いと思います。

落とそうとしても落ちないくらいなので、塗る時はわざわざクリップを一本ずつ抜いて持つのではなく、この台ごと持って塗った方が楽かも知れません。汚れたらまた作れば良いですしね。

尚、今回作った物は以下よりPDFファイルがダウンロード出来ますので、レーザー加工機を遣える方はご自由にお使い頂ければと思います。使い易いよう適当に改造してみたりもどうぞ。

また以前作製した台も今度増産するので、細部を修正したらそちらもアップしたいと思います。大した物では無いですが、完成度が高まればウェブショップでも販売しようかと思います。

塗装用ワイドクリップ作成

robi3 小物塗装の際、被塗物を固定するのに市販の小型クリップを使っていますが、「これのもう少し強いバージョンがあれば・・・」と思い自作してみる事にしました。

clip1 これだけ沢山入ってまさかの¥100です。

clip 右がいつも使っている市販のクリップで左が今回使う目玉クリップです。これに持ち手を取り付けるだけなのですが、仕事で使うので万が一にも外れないようにしなければなりません。

clip2持ち手とクリップの固定にはこちらのリベットを使う事にします。ボルトナットよりも取り付けが楽で、しかも使っていて緩んだりしないので安心です。

sozai持ち手の部分に使うのは以前端材として買い貯めしておいた真鍮棒です。

少々錆が出ていますが、こういった廃材的な物は信じられないくらいの破格で買えるので纏めて買っておくと大変お得です。

clip4 リベットの径と同じ3ミリのドリルの刃を使い、真鍮棒を曲げます。

clip6 一応開かないようハンダで固定しておきました。フラックスも塗っています。

clip7裏側にワッシャーを噛まし、リベットを打ち込みます。

clip8 こんな感じで完成です。お手頃ですよね。

しかしこんな便利な物、そもそも普通に売っているんじゃぁ・・・(なんだかとても嫌な予感が・・・)

clip9 じゃ、ジャジャン・・・と(苦)。

わざわざ作るまでも無く、どうやら普通に売っていたようです。お値段も千円ちょっとと、コストを考えると買った方が間違いなかったですね。先に調べておけば良かったです。

clip11 と言う訳ですが、ちょっと悔しかったのでさらに大きいサイズのクリップを用意してみました。イメージとしては量産型の3倍強い感じで(笑)。

clip10 作成方法は同じような感じで、リベットは穴のサイズに合わせて一回り大きい4ミリを使いました。

clip13 ちなみに以前こういう物も作っていたのですが、如何せん出来るまでに結構手間が掛かる事、そして余り格好良く無い(苦)と言う事で辞めていました。そもそもここまで丈夫に造る必要は無かったのではと・・・。

clip12 と言う事で、その時に使っていたさらに大きなクリップを使って作ってみました。

尚、今回は持ち手に真鍮棒を使いますが、クリップに空いた穴が大きいのでこちらはリベットでは無くM5のボルトナットで固定しています。

clip14 と言う訳で小・中・大の3サイズが出来ました。

clip15 折角なので持ち手も3倍長くしてみたりと(実際は2倍くらいですが…)。

clip16持ち手が真鍮棒だとしなってしまうので重たい物には使えませんが、バランスさえ悪くなければこれくらいの物も掴めます。まあこれは無茶な例ですが(苦笑)。

実際に使ってみて便利そうなら量産を、持ち手の強度が必要そうなら真鍮棒を太くするかアルミの平板にしようかと思います。まずは実際に使ってみてからですね。