自作撮影スタジオ

d40 仕事上で撮影をする機会は結構多いのですが、実はカメラや機材に関しては殆どお金を掛けていなかったりします。日常的に使っているカメラはNIKONのD40と言うカメラで、中古ならレンズとセットで1万円程度で買えるような安い物です(この他は完成時などに時々使うD200、自宅用はD90、そして通勤用のDP2Mです)。

factory-2以前知人の工場に間借りといった形態で行っていた時は場所などの制限があった為に撮影スペースを確保する事が出来ませんでしたが、今の工場に移転してからは比較的(と言うか十分過ぎる)スペースがあったので、最初は上のような簡易撮影スタジオと専用の照明を購入しました。しかしこれがまた非常に使い難く・・・。

factory-98なのでその後、作業スペース兼撮影スタジオとしての場所を確保しました。と言っても単にIKEAで買ったテーブルを置いて、最初は上から蛍光灯を二個吊るしただけだったんですよね。

ただ壁を白く塗った事により光が良い感じに拡散してくれて、しかも撮影以外の細かいマスキング作業などにも重宝するのでこれが非常に良かったのです。先ほどの撮影スタジオなんて他の使い方が出来ませんから普段は邪魔なだけだったんですよ。

photoboothただ机と壁だけだとその境界線が写ってしまうので、今回はそれの対策としてトレーシングペーパーを買ってみました。

通常は布などを垂らしたりするみたいですが、ここは作業もする場所なので汚れても良いようにと使い捨てが出来るように紙にしたのです。

photobooth1 用意したのは幅が1メートルちょっと、長さが20メートルのトレーシングペーパーです。amazonで送料を含め¥3,000くらいでした。

photobooth2 設置方法としては最初は紐を通して吊るすだけで良いかと思ったのですが、回転した摩擦でロープが切れて落下→被塗物が破損(!!)と言う事だけはどうしても避けたかったので、その対策だけはちゃんとしておく事にしました。

長いシャフトは使っていなかった照明のポールで、その間に鉄パイプを通してトレーシングペーパーの引き出しがスムースになるようにします。どちらも工場にあった産業廃棄物みたいな物です。

photobooth3 壁への設置は本当は格好良いL字フックなんかを使いたかったのですが、案の定工場にはそういったお洒落な物は無く、代わりに雨どいなどの排水パイプ(!)を固定する金具と、プレートワッシャー、ボルトなどを付けて代用しました。取り付けた場所は天井から吊るしている照明の少し上くらいにしています。

ちなみに使ったのが単なるフックでは無いのは、トレーシングペーパーの半径が25ミリなのでステーをそれ以上の長さにして壁に当たらないようにと言うことです。壁に当たるとスムースに回らなくなるのがとてもストレスが大きそうでして。

photobooth4 ちょっと判り難いですが、こんな感じで上から垂れ幕のようにトレーシングペーパーが引き出せるようになりました。幅もとても良い感じです。なんでもっと早くにやらなかったんだろう!、と。

photobooth7 と言う訳で早速撮影をしてみました。使ったのは以前公衆電話風に塗装したプッシュフォンで、撮影に使用したカメラは先ほどのD40です。

photobooth6後ろに垂らしたトレーシングペーパーのお陰で見事にテーブルと壁との境界線が消えてくれました。まるで専用スタジオで撮影したかのようです(その前に白いケーブルどうにかしろって感じですか。笑)。

photobooth16今まではこの角度で撮影するとかならず机と壁の境界線が出ていましたが、全く違和感無く背景が繋がりました。うーん、素晴らしいです。

photobooth9少し離れて全景で見るとこんな感じになっています。

撮影スタジオの作り方についてはネットで色々と調べたのですが、実は余り参考になる物が見つからず、色々と手探りでやりながら結局全部自己流でこの状態になりました。

トレース台は別として(揃えたのは最近ですし)、IKEAのテーブルが5千円程、上から吊るしている蛍光灯は中古品で一個¥2,000程度ですから、市販の簡易スタジオと照明を買うよりも安く済んでいたりします(あれは一体なんだったんだ・・・と。笑)。

間違っているところも色々あると思うのですが、私的には現状で結構満足しています。ちなみに普段はトレース台をこんな風には使ってませんので念の為(笑)。

江ノ島のエスカーみたいな感じ

pushphone_4先日よりネット回線は開通したのですが、電話機はまだ既存の工場で必要なので何か無いかと探していたらありましたありました。以前塗ったプッシュフォンですね。

ただまさかこれを使う日が来るとは思ってもいなかったので今までテストも何もしていなかったのですが、今回実際に使ってみると不安的中でちょっと変な感じです。

まずボタンが効かない(苦)、そして通話は出来るのですがマイクが少し途切れる感じがします。どうも「あ行」の母音がつく語が弱いようです(こんな事あるんですかね・・・)。

ボタンが押せないのは恐らく私が組み付けした時に何かミスっているのだと思いますから後日もう一度分解して確認してみたいと思います。思い当たる節はあるんですよ。真剣に作業していなかったのでいざ組み付けしようとするとどうも判らない箇所があったんですよね・・・。ちゃんとメモしておけば良かったのですが自分の事になるといつもこうなんでして・・・。駄目ですよね。

ちなみに一応受話は可能ですから完全に使えないという事ではありません。江ノ島にあるエスカレーター登りだけ仕様の「エスカー」と似たようなところですかね。ただし相手に上手く言葉が通じない可能性があるので鳴っても出てはいけないのです(じゃあ繋ぐなよって感じでしょうか。笑)。

 

プッシュフォン 公衆電話Ver. 完成

tel_7先日失敗していた「1」の向きを修整し、その他部品を組み付けてようやく完成です。掛かった期間の割には地味な感じもしますが、まあ仕事では無いのでとりあえずはよしとしましょう。

denwa巷にある公衆電話はこんな感じです。

tel作業場の一部に置いても結構似合いますね。ちなみに「PEUGEOT」のロゴは特に意味がありません。何も無いと寂しいので手近にあった色見本帳の一部をカットして使ってみました。

pushphone_3  仕様としては単に塗装をしただけですが、コンセプトみたいなのがあったのでそれに向ってやるというのがいつもの仕事には無い事だったのでそれが楽しかったです。

そもそも自分で塗った物が身近には余り無かったのでコレクションが増えていくのは嬉しいです。実は保管場所計画も進行中だったりするので機会があればそちらも紹介したいと思います。

ちなみにもう一台のエヴァ仕様の電話機も一応進行中です。こちらはまだ手直しなどがあるので完成はもう少し先ですかね。近況は後日紹介します。

 

プッシュフォン 組み付け作業

tel_1 随分長くなってしまいましたが、ようやく塗装を終えたプッシュフォンです。やはり仕事じゃないと時間ばかりが掛かってしまうようですね。まあ仕方ないですか。

tel_2 最後の作業となったボタンもいよいよ組み付けです。元々は白かった物をシルバーに塗り直し、数字は新たに作ったデカールを貼って艶消しクリアーを塗っています。

tel_3 ・・・しかし何か違う気が。

どうやら作業途中でボタンの向きを間違えてたようです。仕事じゃないと途中途中でのチェック機能が働かないのでこういった失敗はやると思ったんですよ・・・。

という事で、一応想定内ではありますがここに来て塗り直し&デカール貼り直しはちょっと厳しいので、ここは一つパワープレイで押し切る事にしました。

tel_4 そんな訳でまさかのボタン切断です。

色々考えてみましたがこれが一番早いと判断しました。案ずるより生んでしまうに限ります。

tel_5切って削った分、ボタン自体の長さが足りなくなってしまったので間にカットっしたABS板を挟む事にしました。接着剤はウレタン系でよかったのですがチューブタイプのエポキシがあったのでそちらを使います。ボタンの素材は不明ですが熱可塑性の良い樹脂のようなので接着性も良い筈でしょう。

ちなみにボタン自体には前後左右取り付け位置を間違えないように周りに溝があって、それを削って除去してしまえばこれでも向きは変えられたのですが、溝が無くなってしまうとガタが出来てしまいそうだったので、だったらという事で溝ではない部分をカットして向きを変えてしまいました。ちょっと大胆な感じですが実際はこの方が後でトラブルはおき難いと思いましたので。

tel_6で、接着剤が硬化する間に他の組付けを行っておきます。受話器のコードも元々はベージュ色で、今回グリーンに塗っています。

明日にはは完成画像紹介出来ると思います。いよいよこの時が来ましたか・・・(憧)。